珍しく、議会ネタ以外の投稿を。
あると信じていた、インターハイ・全国高校総体の中止が正式に発表されました。
全国各地で休校が続き、そもそもの外出の自粛と都道府県をまたぐ移動が制限されている中で、多くの人が行き交うことになる全国大会の開催は現実的ではないという理屈は承知しています。
自分自身がそうであったように、高校3年間というかけがえのない青春の全てを競技にかけてきたことを考えれば、「仕方がない」で片づけてしまうにはあまりに気の毒でなりません。
はっきり申し上げて、私は、毎日の部活があるからこそ学校に通っていました。
朝夕の練習があるからこそ、親に負担はかけてしまいましたが、3年間無遅刻無欠席の皆勤賞を達成することができました。
多感な時期に一切の誘惑を断ち切り、愚直にこの道を追求したからこそ、県で一番、東北大会で一番上の表彰台に立つことができたものと信じていますし、今もなお、自分自身の生き方を根底から支える「原点」になっています。
秋田では県南総体などの地区大会もすでに中止が決定し、県総体がどうなるかは決定待ちです。
陸上競技はたとえ県大会で優勝したとしても、東北で6位に入らなければ全国への出場権はありません。その、東北高校選手権の中止も正式に決まりました。
高校生アスリートたちにとって、春の全国選抜大会は軒並み中止になりましたから、3年生が夏のインターハイにかける想いは人一倍強かったことでしょう。秋の国体、陸上でいえば全国高校駅伝の可能性はまだ残されていますが…
誤解を恐れずに私の想いを真っ直ぐに申し上げるとするならば…
全国大会というのは、「思い出づくり」の場ではありません。
決して、ただなんとなくでたどり着ける場所ではありませんし、そこで戦うことを目標にどれだけのものを犠牲にしてきたのか。
そこから先の人生を自ら切り拓くために、最高のパフォーマンスをぶつけ合う。
お世話になった全ての方々に感謝の気持ちを表し、自ら生きた証をここに刻み込む場であったと感じています。
スラムダンク世代ですから、影響されて「全国制覇」などと軽はずみに考えたりもしました(笑)。赤木キャプテンのような信念、彼らのような「断固たる決意」もないくせに。
最初で最後の全国の舞台とは、私にとって何もさせてもらえず跳ね返された、自分の努力の足りなさと未熟さを思い知る、ただただ悔しさしか残らない場所でした…
高校時代のクラブ活動は、もちろん「勝利至上」だけで語れるものではありません。
縁あって同じ学年に生まれ、同じ学校に通った仲間との出会いは運命ですし、放課後に共に過ごした時間は、汗臭く(笑)甘酸っぱい青春そのものでした。
ですから、全国への道が閉ざされたからと言って、部活動に費やしてきた時間が否定されるものではありません。
「命を守ること」を第一に苦渋の決断を下した大人たちからは、「この経験を糧に…」という励ましの言葉が寄せられていますが、休校や部活動の自粛といったような、これまでもイレギュラーな状況を乗り越えてきた若きアスリートたちへ。
仲間と共に、常に向上心を持って取り組んできた生き方というのは、あなたにとって決して揺らぐことのない、この先へと続く確かな道となることでしょう。
何か気持ちの切り替えのできる、区切りの場を提供できないものでしょうか…
押し入れから引っ張り出してみました。これを眺めると、いつだってあの時の気持ちを思い出します。
追伸・宮城県知事の発言を発端に?「9月からの入学・新学期」が議論となっています。世界標準だそうですが、超えるべきハードルも多いのでは?
最も、「社会の仕組みを変えるべきはこういう時だ」という考えも分かるような気がします。
これも、私が繰り返し申し上げている「価値観」の問題です。
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