コスタリカってご存じですか。中米メキシコの少し下にある小さな国です。この国は日本と同じ頃1948年に憲法で軍隊を放棄し、その後60余年にわたって本当に軍隊を持たずにいる国です。
「軍隊をすてた国コスタリカ」の存在は静かに浸透してきていて、関心を持つ人の間では「コスタリカ」という言葉は、平和の合い言葉になっている気がします。そして、日本が、本当にコスタリカのような軍隊を捨てて平和を目指す国になるこ . . . 本文を読む
私たちは弁護士有志で、犯罪被害者支援弁護士ネットワークという緩やかな弁護士の集まりをつくっています。
もともと犯罪の被害者や遺族のかたは、これまで刑事裁判の手続きに自ら加わることはできず、事件の真相を知ることや加害者について知ることから遠ざけられていました。とりわけ、被害者の中でも少年犯罪によって被害を受けた方たちは、少年事件が非常に迅速に手続が進み、また加害少年の保護育成という要請のもとで、 . . . 本文を読む
憲法改正が話題に上るときに、9条の戦争放棄・戦力不保持という条文のことが、まず、いわれます。そして、今の国際社会の中では、軍隊を持たなければ、と。
でも、このことを考えると、
力に対して力で対抗しているときりがなく、挙げ句の果てに世界的規模の被害さえも引き起こしかねないから、むしろ軍隊はいらないのではないか。でも何となく軍隊がないと責めてこられたら不安。・・・と難しいところに入ってしまいます。
. . . 本文を読む
学校でパワーハラスメントがあったとして、市の教育委員会がパワハラをした校長を降格にしたということです。
千葉市立中学校の教諭が校長に度々叱責(しっせき)されたことなどを苦に自殺した事件。
千葉市教育委員会は、平成19年2月7日、
同中学校の湯本節男校長(58)=休職中=を一般教諭に格下げする処分に、同中の教頭(57)についても文書訓告処分にしました。
校長から教諭への降任は同市教委では初めて . . . 本文を読む
1945年3月10日に東京大空襲がありました。私もこの裁判を起こすことになり被害者のかたたちから直接お話をうかがうまで、戦争がこれほど悲惨なものだとは知りませんでした。
東京大空襲の被害実態 (弁護団のY弁護士の文章をもとに)
第二次世界大戦における日本のいわゆる内地における民間人の戦没者は約60万人。その内訳は、おおざっぱにいえば
半分の30万人が広島・長崎の原爆による犠牲者、
残る30万 . . . 本文を読む
訴訟代理人となっている事件ですが、中井さんご夫婦はこの提訴に至るまでに子どもを亡くした悲しみと、真実解明について学校・市側との交渉のなかでその誠意のなさに精根尽き果てておられました。
いじめによって被害を受け、またいじめ自殺によって子どもを失った他の家族の方々の支援がこの提訴の大きな原動力となりました。
以下提訴の概要です。
中1女子自殺、両親が国などを提訴…「いじめ原因」と
埼玉県北本市の . . . 本文を読む
既におなじみなっている柳沢発言
「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れつつ、「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」 (朝日新聞より)
この発言が子どもに与える影響を危惧していましたところ、
2日前、我が家に来られたお客が、家族の人数分より多いすし折りを持ってこられ、家族で「どうしようか」と話していると、中2の . . . 本文を読む
講演 問題行動を抱えた子どもたちの現状と必要な対処方法 弁護士 杉浦ひとみ
まず、いじめというものがどんなものなのかという話、次に、いじめの被害があったということが確信できたときに、どうやって子どもの権利を回復していくか、傷を癒していくか、あるいは納得のいく解決を求めていくか、最後に、親とか家庭とかは、子ども、加害者にも被害者にもなりうる子どもに対して、どのように接していくこと . . . 本文を読む
久間防衛相がアメリカのイラク政策を批判していると思われる発言をしています。
これに対して、今朝の討論番組では、「アメリカが唯一の同盟国で、北朝鮮からのミサイルが飛んできたときに守ってくれるのはアメリカしかいない。そのアメリカを批判するのはよろしくない」ということを自民党のある議員が発言していました。
ところで、私は中国戦後補償裁判の弁護団のメンバーで、いわゆる従軍慰安婦裁判に関わっていますが、ア . . . 本文を読む
柳沢厚生労働大臣の「女性は子どもを産む機械」発言は、感覚的にも耐えられないものがありますが、なにゆえこの発言がいけないのかについては、しっかり確認しておく必要があります。
① 【子どもを産めない女性が辛い思いをする】という批判はどうでしょう。
「産む機械」を前提として、優秀でない機械と言われるのが気の毒だという批判ですから、「産む機械」ということについては批判していないことになります。
② . . . 本文を読む
懇意にしている方から「あなたの子に生まれて」というタイトルの読売新聞の切り抜きをいただいた。そこには2才から養護施設で暮らしたその方の生い立ちが書かれていた。
「2歳の時に児童養護施設に預けられた」「小学校に入ってまもなく、同級生が家に帰るのに、自分は仲間と施設に帰ることを不思議に思った。友だちの家へ遊びに行き自分に親がいないと理解した」
「意を決して、職員に身の上を尋ねたのは小学5年の時。『お . . . 本文を読む