大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2020年8月18日 花園公民館の大賀蓮はまだ咲いています!

2020-08-18 08:48:56 | ハス
今朝は気温30度、湿度80%の曇り空。千葉市花園公民館を訪れてみると、まだ大賀蓮が咲いていました。今年の花期は長いです。
花園公民館の大賀蓮は、大賀ハスのふるさとの会のM氏が早朝から水やりなど熱心にお世話をしています。下の写真では、左のM氏と右の花園公民館・館長が蓮談義中です。

大賀蓮は平和の象徴として、国内および海外の各地に分根されています。大賀蓮は他の品種と交配し、中日友誼蓮や舞妃蓮など多くの蓮の名品がつくられています。

大賀蓮の花弁数は14−20枚、花径は24−28センチ前後の中・大型の一重咲種です。花色は鮮やかなピンクで条線は不鮮明。花弁は細長く船底型。花色の退色は遅く、花容は非常に優美です。

花期は6月下旬から7月中旬ごろまでの早咲性。一般的に大賀蓮の生育・花つきはあまり良くありません。それなのに花園公民館では、ここ数年、とても生育が良い方です。花が散ったあとの果托も立派です。

優雅で気品ある蓮は、日本の温和で精神的な風土となじむせいか、古代から様々な形で私たちの生活に取り込まれてきました。江戸時代には蓮の栽培・鑑賞熱が頂点に達します。
しかし明治に入ってからは、急激な欧化思想のもとで蓮の存在が衰退した時期がありました。この流れを変えるひとつのきっかけが、センセーショナルな昭和の大賀蓮の発掘だったと言われています。

さて。実は花園公民館の奥には、もうひとつ池があります。そこでは中型の蓮が植えられています。
公民館の奥でひそやかに咲く、とても可愛らしい蓮です。


ご近所の方は朝のお散歩の際にお立ち寄りくださいませ。

(担当: れい)
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2020年8月15日の活動報告 ハスの実とり、葉とり、芝刈り後片づけなど

2020-08-17 13:42:37 | 日記
2020年8月15日。大賀ハスのふるさとの会の定例活動日です。熱帯夜が続き、午前9時の気温すでに33度。活動場所である旧東京大学緑地植物実験所のハス見本園にやってくるまでの道のギラギラとした太陽の照り返しが厳しかったこと。それでもハスの花がきっとたくさん咲いていると思い、いつもの通りやってきました。構内に入ると樹木が茂り、少し涼しく感じられます。事務所に入る手前に、バケツに植えたハスがまだ置いてあります。7月中の一般公開日に販売させていただいた喜上眉梢(キジョウビショウ)という小型のハスです。ちょうど花が咲いていました。

 
今日は早朝から、千葉県立幕張総合高校放送委員会の皆さんが、顧問の先生と一緒に取材に来られました。大賀ハスのふるさとの会の金子会長、また会員で写真家でもあるO氏がハスの説明をさせていただきました。思うような取材ができたでしょうか。またいらしてくださいね。




今日の作業は、ハスの実とり、ハスの葉とり、芝刈りの後始末、水やりの続きなどです。ハスの実は品種を特定するために、茶色になって熟した花托の種を袋に入れて、マス毎に区別して名札を必ずつけておきます。ハスの葉はハス茶を作るために品種ごとに採取して、混ぜないでおきます。家に持ち帰ってよく洗ってから干して、その後細かく切って袋にいれて後日持参します。洗ってから細かく切って干すという会員もいます。ハスの葉茶は品種ごとに味や香りが違うので混ぜないように気を付けます。

手前では花托を切り、ハスの実をバケツにいれて採取しています。奥ではハスの葉を刈り取って束ねています。直射日光が厳しい中の作業は、汗が滴り落ちます。首に冷感タオルを巻いたり、いつもより頻繁に休憩をとったりして、日陰に入り水分補給をしました。

梅雨明けと同時に雨が降らなくなったので、ハスのマスに水をやっています。”水遣り隊”の皆さんは、活動日以外にも様子を見に来ては、ハスのマスに水を張っています。


さて今日のハスをご紹介しましょう。まずは淀姫です。まだ蕾も見えますね。


隣の立田蓮です。2本仲良く咲いています。


次は一点紅です。透けてみえる紅色の花びらも趣があります。


西湖紅蓮です。一点紅よりもピンク色です。花のすぐ後ろに大きな花托が見えますが、こちらはまだ未熟なので採取しません。


次は剣舞蓮です。2本咲いています。剣を持って舞うような姿から名付けられたと言われています。まだ固い蕾もありますね。

ミセススローカムです。


ミセススローカムの並びのマスにある千弁蓮。前回は重すぎて短く切ったものでした。今日の花は少し小ぶりですが、ちゃんと水の中から立ち上がって開きかけています。

下は白単です。スクッと立って2本仲良く咲いています。


隣の解放紅です。後ろにぼやけてますが、剣舞蓮が2本見えますね。


さらに隣のマスの千百万です。


花盛りの菊花粉です。

隣のマスの桃紅宿雨です。かわいらしい花の大きさがわかるように2枚続けて写真を載せます。




最後に素白蓮です。


あちこちのマスにはまだまだ蕾がたくさんあります。これから9月初めにかけていろいろな花が咲くことでしょう。
今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)




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2020年8月1日の活動報告② ハスの花のご紹介続き

2020-08-03 11:15:47 | 日記
とてもよく咲いているハスの花のご紹介を続けます。
蜀紅蓮です。

廬山白蓮です。雄しべの辺りにハチではありませんが、虫がついています。ハスの甘い香りに誘われて、受粉のお手伝いにやってきたのでしょうか。


春日の森です。

真如蓮です。今年も真っ白で大きな花がたくさん咲きました。


一点紅です。
舞妃蓮とミセススローカムが並んでいます。

実は今日のハイライトは千弁蓮なのです。誰かが花が重いので切って水の中に差してくれていたようです。外側の花弁だけでなく、中心部からほぐれてきているのがよくわかります。花弁は千枚どころか三千枚以上あったという話もあります。ここまで花弁がほぐれている千弁蓮は、私たちもなかなか見ることがありません。

コップに差して、休憩時間にみんなで見たり写真に撮ったりしました。この千弁蓮はすでに中心部から枯れかけています。これ以上花弁が開くことはないらしいです。

休憩時間にみると、東屋の周りではザクロの実が少し大きくなっていたり、カリンの木にも実がいくつかついていました。また少し見にくいのですが、ハス見本園周囲の木々の中に、サルスベリが紫の花をつけていました。夏ですねぇ。
事務所の脇にはホトトギスの花が咲いています。

案の定、本日の活動が終了した午前11時頃には、関東地方の梅雨明けが発表されました。

活動報告は以上です。
(担当: えむ)
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2020年8月1日の活動報告① 修景池整備、ハス圃場の浮草・藻とりなど。ハスの花のご紹介①。

2020-08-02 13:19:10 | 日記
8月に入りました。7月11日からの土日には、私たち大賀ハスのふるさとの会が活動している東京大学旧緑地植物実験所のハス見本園を一般開放していました。梅雨がなかなか明けず、時には土砂降りになったりする中、計6回の一般開放中には合計約1000人の方々にハスを見ていただきました。雨にもかかわらずご来場くださった皆様、どうもありがとうございました。

今日は8月第一土曜日なので、大賀ハスのふるさとの会の通常活動日です。前日までのどんよりとした曇り空時々雨はどこへいったのかと思うぐらい、スカッとした青空に白い雲、太陽の光がまぶしい朝です。午前8時半頃の気温は26度ぐらい。風もさわやかです。急いでハスの花を見に行きました。
東屋の辺りから西に向いてハスを見ています。太陽は写真を撮っている私の右手後ろの方向にあります。
こちらは同じ場所から左手側を見ていますので、太陽が左上の方向になります。
下は、上の写真の奥に見える木々の側から撮ったものです。花も葉っぱもみんな斜め右上にある太陽に向いているのがよくわかりますね。

ハスの花はあとひと月ぐらいはよく咲くものと思われます。

いつものようにラジオ体操をしてから、初めのミーテイングです。
事務局から、東京大学の方で大賀ハス通りに面している所の立ち木をきれいに整えて伐採してくれたという報告がありました。強風のあとで大きな枝が折れていたものを手入れした際に、歩道側の椿やイチョウの枝を一部伐採したそうです。正門から登ってくる道路がずいぶん明るくなりました。


今日の作業は、正門すぐそばの修景池の手入れ、およびハス圃場の藻と浮草とり。雑草を刈った後始末です。
修景池では雑草が茂り、浮草が水面を覆っています。水の流れをよくするために、奥にある小さい池への水の出入り口に詰まっている落ち葉などを除去しました。付近の草刈りも行いました。


ハスの圃場では、よく咲いている花を愛でながらの作業が進みます。浮草や藻を熊手や網で取り除きます。底に穴をあけたバケツに入れて水を切りますが、結構重くなります。日差しがだんだん強くなり、暑くなってきました。


今日は花がとてもよく咲いています。一部をご紹介しましょう。
紅領巾です。画面左上に太陽があります。

紅領巾とは、もともとは中国など共産主義国で青少年がつけている赤いスカーフのことを指すそうです。でも、太陽を見ながら、手にした薄い赤い布をひらひらと振り回しながら舞を舞っている姿に見えませんか?
変わってこちらはチェンマイです。きれいな純白です。

菊花粉です。
下は暁色雲開です。

黄蓮×錦蕊蓮です。

下は八重茶碗蓮です。たくさんの花と蕾をつけていますね。

下2枚は漢蓮です。まだ蕾もあるので、これからが楽しみですね。

上にご紹介したいくつかの品種の花は、雌しべの形が変わっていますね。異形雌蕊というそうです。

寿星桃です。開花したばかりでしょうか。両手で包みたくなるような丸い形をしています。花弁の縁のピンク色がかわいらしいですね。
隣のマスの青菱紅蓮です。
次は艶陽天です。色といい形といい、どっしりとして艶やかですね。奥にはベトナムのハスなどを育てている新しく作られたマスが見えます。
次は細碗碧蓮です。奥に最初にご紹介した紅領巾が見えます。

ハスのご紹介はまだまだ続きます。
(担当: えむ)
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