大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2019年4月13日 活動報告② 修景池の大賀蓮と梅の剪定

2019-04-13 21:09:41 | 日記

修景池でも大賀蓮の浮葉が元気に伸びています! 写真の下方に巻いた葉がいくつも出ています。

修景池はオタマジャクシだらけです。

修景池の藻とりは、大賀蓮の葉がもっと成長してから再開することにしました。発芽したばかりの浮葉だと、誤って折ってしまうからです。

修景池の奥では、コウホネが元気です。

修景池のそばの白椿です。うっすらとピンクがかっていて、上品な花です。

見本園の奥には、紅白の梅が植えられています。白梅のほうが、半分折れてしまったために、今年は花つきが良くありませんでした。剪定して手を入れました。下草も刈り取って肥料をやります。

見本園に珍客が登場しました。タヌキです!

夜行性のタヌキが白昼堂々とマスの上に佇んでいました。非常に弱っていて、左腹部の皮膚がただれ落ちていました。会員たちは騒然となりました。

数分すると、恐れる様子もなく、よたよたと見本園の奥の草むらに横になりました。近くの森から、タヌキがもう一匹心配そうに見ていました。この山にはタヌキがいることは分かっていましたが、はっきりと観察できたのは初めてです。雑食性のタヌキがいることは、この山の豊かさの象徴です! 元気になってほしいですね。

いのち溢れる敷地内の花たちをご紹介します。

桜と梅が重なり合うように咲き誇っていました。

去年までおとなしかった斑椿が、今年は大輪の花を鈴なりに咲かせていました。会員O氏が「この椿は弱っていたから、子孫を残そうと狂い咲きしてるのかもね」とコメント。美しくも悲しい椿に見えてきました。

まだら椿の全体写真です。古木です。

足元には、ユキノシタが。

御衣黄が咲いています。去年よりも花つきが良いです。

この山の大切な桜、御衣黄。薄緑色の花が見事です。

ハナズオウです。

レンギョウです。

事務所の前の紫色の花です。

一部の会員たちに人気の「雑草」たち。まずはハルジオンです。

タンポポです。

ナズナです。ぺんぺん草とも三味線草とも呼ばれています。

オオイヌノフグリです。小さすぎて、携帯電話のカメラではピントを合わせるのが難しい花です。

森の日陰には、ウラシマソウの大きな株が花を咲かせていました。妖艶です。

ウラシマソウの花から伸びる浦島太郎の釣り糸のような先端部分のアップです。くるんと巻いています。

名札のない椿たちも花盛りです。

紅ヤブツバキです。艶やかな大輪や八重の椿が多い山では、小さめのシンプルな花が逆に目立ちます。

活動後の東屋の空と花です。

今日の活動報告は以上です。


(担当: れい)

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2019年4月13日 活動報告① 大賀蓮の浮葉があらわれました!

2019-04-13 19:58:37 | 日記

2019年4月13日の活動は、晴れ、気温11℃のなかで行われました。温かくなってきたので、蓮がどんどん成長して嬉しい限りですが、これからは繁茂する見本園の藻と下草とのバトルです。今日の主な活動は、見本園と修景池の藻とり、下草刈り、千弁蓮の植替え、梅の木の剪定、全般的な森の整備でした。

ロータリーでは、珍しい一葉(イチヨウ)が満開です。

晴れた空にイチヨウ桜が映えています。

見本園の藻とりは、水中や水面の浮葉(うきば)を傷つけないように、とても気を使う作業です。

植え替えた大賀蓮のマスです。

近寄ってみると、大賀蓮の浮葉が出ていました! 銭葉とも呼ばれます。最初は葉が巻いていて、下の写真は開く前の状態です。

紅君子蓮の浮葉です。最初に生えてくる浮葉は、緑ではなく赤く、形が丸いもの。直径10センチほど。水面で開いて水上の様子を偵察する先発隊の役割を果たしています。

そばの普蘭店の丸いマスでは、浮葉が順調にいくつも出ていました。去年はきれいに咲きました。

今年は千弁蓮のレンコンがたくさん収穫できました。そこで通常の荒木田と畑の土を使った千弁蓮、さらにこの土地の土だけを使った千弁蓮を2容器で栽培し、対照実験を行うことにしました。

下の写真は、ラベルに「千弁蓮 4/13 荒木田+畑土」とあります。

下の写真は、ラベルに「千弁蓮 4/13 地山」とあります。この見本園の土地は山の上にあり、すぐ近くで大賀蓮が発見されたことからも分かるように、古代から蓮が好む土であるはずです。

千弁蓮のレンコンを3本ずつ植えました。

水を与えます。さて、成長ぶりや花つきの違いがあるのでしょうか?

見本園の敷地の土を掘り起こした盛り土です。これを実験用の土に使いました。赤みがかっていて、水と混ぜるとザラザラ感がありました。

羽化したばかりのシオカラトンボがいました。未成熟な個体は雌雄とわず、このような透けるようなムギワラ色です。成熟すると、オスはシオカラ色になります。メスは、この色のままで「ムギワラトンボ」とも言われます。

アオガエルもいました。藻をとっていると、飛び出してきました。

マスの縁に脱出してひとやすみ。

 


(担当: れい)


 

コメント (1)
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