大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2021年5月15日 活動報告 ハスの植え付け、アブラムシの駆除など

2021-05-16 14:27:10 | 日記
今日の午前9時の気温は23度、くもり空。関東はまだ梅雨入りしていませんが、少し蒸し暑さを感じるようになりました。主に蓮根の植え付け、アブラムシの駆除、鳥よけ糸を張る作業を行いました。
ハス品種見本園に向かうと、奥でアサザが咲いていました。
となりでは、白い睡蓮が涼しげに咲いていました。


まずは今年の春に植替えをした時に、掘り起こして余った蓮根を新しく中型の丸バケツに植え付けました。培土は荒木田ではなく、見本園のまわりの土を使いました。

今年もついにアブラムシが大発生しました! 手で擦り落としたり、ホースの水で飛ばしたりでは効かない数なので、薬品を使いました。

アブラムシに負けじとハスたちは順調に葉を伸ばしています。紅孔雀には立派な立葉が出ています。

ハス見本園には、カラスやカモが水浴びにやってきます。残念ながらハスの成長を妨げるので、今年も防鳥糸を張りました。
時々やってくるサギは、オタマジャクシを食べてくれるので助かるのですが、背に腹は代えられませんね。
クラウドファンディングで集めた資金で植替えた極楽寺蓮は、順調に浮葉が出ていました。
アメリカからやってきた黄色い蓮、バージニアです。アジアの蓮に比べると葉が丸くて可愛らしいです。今年こそ咲きますように。

春不老も立葉が元気に伸びてきました。


ロータリーの奥にある駐車場では、大きな木を剪定しました。高いところでの作業に慣れたボランティアが大活躍です。

下の写真は、草刈りの様子です。広いだけでなく、様々な貴重な植物が植えられた敷地の草刈りは気を使います。


山はすっかり初夏の雰囲気です。満開のセンダンの花が風に揺れていました。

グミが大きな実をつけていました。
森の中でシランが咲いていました。

繊細なユキノシタの花です。ひっそりと咲いていました。

報告は以上です。

(担当: れい)
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番外編4:東南アジア タイの蓮

2021-05-09 22:19:07 | 日記
 皆さん、ご無沙汰しています、りゅうです。1年ぶりの番外編タイの蓮情報をお送ります。大賀ハスのふるさとの会の皆さんの活動は毎回、ブログで拝見させていただいています。クラウドファンディングでますます活動が活発になっているようですね。私のいるタイでは入国時に15泊のホテル隔離が義務付けられていて厳しい水際対策取って感染を抑えていましたが、先月4月から感染が急拡大しバンコク都では飲食店での料理の提供が禁じられてしまっています。でも、この国はデリバリー文化、どこのお店でも宅配してくれるので心配ありません。

 さて、今回はこの1年間でタイの色々な場所で発見した蓮をご紹介します。ハスはタイ語でドーク・ブア(ดอกบัว)と言います。ドークが花、ブアは蓮。タイでは睡蓮と区別なく同じです。カッコ内はタイの文字です。表音文字なので覚え易いですが、発音は難しいです。
 1つ目はホアヒンと言う熱海の様な観光地のホテルで小さな蓮池を見つけました。ドーク・ブアという看板の奥に、小さな蕾が一輪。


 2つ目の情報は、バンコクから北東に500km、イサーン地方にあるタレー・ブア・デーン(紅い蓮の海)と名付けられた湖に咲く睡蓮です。総面積36km2の広大な湖では12月~2月に水面が紅い(ピンク)睡蓮の花で埋め尽くされ、湖が紅く染まる幻想的は景色を見る事ができます。早朝バンコクを飛行機で出発し、ボートで周遊して来ました。

 タイではCOVIDの感染防止策が厳しく、直ぐに県間移動やお店での飲食が禁止されます。遠出ができない時、バンコク都内の公園で蓮を見つけました。
 まず、バンコク北部にある鉄道公園には大きな蓮池があります。車で20分位なのでサイクリングによく行く公園で、バンコク市民の憩いの場になっています。最初の2枚は昨年11月にひまわりを見に行った際の蓮池、3枚目が今年2月の写真です。熱帯のタイでは蓮の花期はないようで、年中咲いています。季節感がなくてちょっと残念です。

 次は、バンコク東部にあるラーマ9世公園の蓮です。中国庭園の中に大賀ハスに似た蓮を発見しました。これは今年4月25日の写真ですが、残念ながら感染防止で翌日から都内の公園は全て閉鎖になってしまいました。現在も閉鎖中。


 
  バンコク西部にあるレッド・ロータス水上マーケットです。手漕ぎ船で睡蓮の池を遊覧できます。

ドローンでこんな写真も撮ってくれました。
満開の時期ならすごい写真になっていたと思います。


 最後に、仏教国タイならではの蓮をご紹介します。
 まずは「食べるハス」です。タイには「ミヤンカム」と呼ばれる「一口で色々なものを食べる」と意味の料理があります。生姜やバーブ、干し小エビ、ナッツなどを乗せます。エゴマの葉が多いのですが、ハスの花びら(蓮華)で頂きました。ほんのりハスの香りがしてとても上品な料理です。


 以前、ベトナム出張のお土産でふるさとの会にお持ちした「ハスの実スナック」もよく見かけます。


 花屋さんにはお供え用のハスの蕾が必ず売っています。日本の菊の様なものですね。


 最後になります。以前もご紹介しましたが、バンコクの5つ星ホテルでは蓮や睡蓮のオブジェや生花がよく見かけられます。蓮を見かけないホテルは無いと言っていいくらいです。
(Mandarin Oriental)

(The Peninsula)

(Shangri-La)

(The Sukhothai)

(Banyan Tree)

 今回はタイの街で発見した色々な蓮をご紹介しました。コロナ感染防止で皆さん不自由な生活が続きますが、気分転換になりましたか?
 次回は、お寺や遺跡の文化遺産で見つけた蓮をご紹介しますね。今回は以上です。
(担当:りゅう)
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2021年5月1日の活動報告 

2021-05-02 20:08:44 | 日記
令和3年も、早くも5月に入りました。
大賀ハスのふるさとの会が立ち上げたクラウドファンディングですが、昨日締め切りとなり、なんと目標額の133パーセント、468,000円が集まりました。ご支援くださいました皆さまに、この場を借りて心からのお礼を申し上げます。お礼状やリターンなどは今後準備が整い次第、お送りする予定です。もうしばらくお待ちください。ほんとうにありがとうございました。


今日は朝からとても気持ちのよい五月晴れです。気温約20度、風も弱く過ごしやすい天候です。

恒例のラジオ体操の後、会長からクラウドファンディング達成の報告、千葉市花園公民館では大賀ハスに関する常設展示コーナーができていること、花見川区役所にある千葉市みずほハスの花図書館でも大賀ハスについての展示をする予定、大賀ハス関連の講演会も計画されている等のお知らせがありました。

今日の作業は、正門から登ってくる道路の落ち葉掃除および外側バス通りの歩道の清掃、見本園内の高く伸びている樹木の伐採、レンコンを植え替えたマスに新しく名前を書いた竹の札を立てること、紅黄蝶と碗蓮の植えつけ、ヒマワリの種まき、茶摘みなどです。気候がよくなって参加者も増えたので、分かれて各種の作業をすることになりました。

ラジオ体操の前に、見本園の様子を写真に撮ってきました。大きな浮き葉がたくさん広がっているマスもありますね。


紅黄蝶のレンコンを植え付けます。おととい雨が降ったので、各ピットには水がたっぷり溜まっています。


こちらはクラウドファンディングのリターン用に準備している小型ハスの容器です。紫玉蓮を植え付けます。


正門から登ってくる道路の清掃です。ブロワーで落葉を飛ばします。

外側バス通りの歩道の落ち葉やゴミを取り除きます。

柵の内側からも雑草を取り除きます。


見本園内のロータリーから少し奥に入ったところの、キンモクセイの巨木です。あまりにも背が高く枝が広がってしまったので、重機を載せたトラックが奥に入る時にぶつかってしまうそうです。そこで思い切って伐採します。

キンモクセイは秋になると、とても良い香りのオレンジ色の小さな花をたくさん咲かせます。ここまで切ってしまうと、今年の秋はどうなるでしょうか。でも丈夫な樹ですから、そのうちにまたたくさん花を咲かせてくれるでしょう。

さてこちらでは竹を割って何かを作っています。



この竹にはハスの品種名を書いて各マスに立てる予定らしいです。
割らない竹は、クラウドファンディングのおかげで植え替えられたマスに、このように目印として立てました。




見本園の奥では、普蘭店蓮の植え替え作業をしています。普蘭店蓮とは、2016年10月に、見本園を訪れた中国の大連市普蘭店区古蓮研究所の訪問団から寄贈された貴重な中国の古代蓮です。2018年8月4日の活動報告②をご参照ください。
名札が立っている大きいコンクリート桝の他に、奥に見える小さいコンクリートの丸い枠の中に大きな黒い容器がすっぽりとはめられて、その中で育てられていました。何年も植え替えていなかったので、今回すべて中身を出して、レンコンを植え替えます。ご覧のようにまあるくぎっしりと根が詰まっています。ひっくり返して中身を取り出したので、上に見えるほうが、容器では底にあった部分です。ハスはこのように、容器の外側へとレンコンを伸ばして成長します。

ホースの水圧で、黒く腐敗した古いレンコンのカスや泥を取り除きます。

もうこんなに新芽や浮き葉が出てきています。


東屋の下側に、ヒマワリの種を撒きました。この夏はたくさんのヒマワリが咲いてくれるでしょう。楽しみですね。


今日は八十八夜ということで、園内にあるお茶の木で茶摘みをしました。葉を蒸したりして、このようにきれいな色のお茶を用意してくれました。本当に新茶です。よい香りですね。今日の作業の締めに皆でこの新茶をいただきました。作ってくださった会員の方々、ありがとうございました。


その他、今日はこれらの花々が咲いていました。

それからこんなお客様も!元気にジャンプして逃げて行きました。


今日のオオガハスです。B2列の3つ並んだマスの部分です。


今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)








コメント (3)
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