大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2022年10月15日 活動報告 秋の藻とりと秋の草花たち

2022-10-16 11:57:09 | 日記

早朝の小雨がやみ、曇り空の19℃のなかでの活動となりました。ひんやりした空気のなか、ハス品種見本園の奥ではサネカズラの赤い実がなっています。

今日の活動としては、藻をとること、倒木の撤去、下草刈りなどを行いました。

蓮の葉を刈り取るサインは、最後の「止め葉」が出たときです。
止め葉の出ていない蓮が多いために、刈り取りは少し待って、まわりの藻と枯れ葉だけを除去しました。

おかげさまで昨年に比べ、今年の開花数は30%増となりました! でもいっぽうで、下の写真の玄武湖紅蓮のように数枚の葉だけで終わった品種がありました。今日は少ない予算のなか、来年の春にどの品種の土を入れ替えたり、蓮根を新しく植えたりするのかを決めるミーティングを行いました。

このハス見本園では、必要な3年おきの土の入れ替えが十分にできないのが現状です。どのマスを植え替えるかは、開花数のほかに花期、花径、花茎長、葉の数、葉茎長、色つやなどを総合的にみて絞り込んでいきます。その判断基準となるデータを日々を集めつづけるボランティアS氏に感謝です!(下の写真: 2022年8月30日撮影)

敷地の道路では、倒木の撤去作業にとりかかっています。大木なので、事故にならなくて良かったです。
熟練ボランティアのお二人をもってしても、今日だけでは終わりませんでした。

根元から折れて、道を横断して倒れていました。

裁断して撤去することにしましたが、重そうですね。お疲れさまでした。

ここでまわりの秋の風情をすこしご紹介します。まずはカラスウリから。

チャノキの花です。

アメリカデイゴです。数年ぶりに咲きました。

秋になると女郎蜘蛛の巣がいたるところに。お尻がピンク色でした。

早くも山茶花が咲きはじめています。

トリカブトです。

最後に。千弁蓮(せんべんれん)の貴重な枯れた花の姿をご覧ください。まわりの果托とちがって実ができないので、ドライフラワーとしてその姿を残すことができます。


今日の活動報告は以上です。


(担当: れい)

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2022年10月1日の活動報告 通路の枯草の除去、園内の整備など

2022-10-05 10:51:53 | 日記
2022年も10月となりました。そこここでキンモクセイが香りを放っています。広場から裏門に抜ける道の脇にも、大きなキンモクセイがあります。


気温は25度、湿気もなく、とても爽やかな秋の陽気になりました。
今年最後のハスの花は、天昇(テンショウ)と大洒錦(タイセイキン)です。10月なのに、まだ咲いています。でもこれで今年のハスの花は終わりです。また来年素晴らしい花を咲かせてくれるよう、これからは秋冬の管理になります。


前日までに通路の芝草を刈り取ってあったので、枯れた草を集めて捨てます。



温室の脇に生い茂っていた雑草も刈り取ります。

今日は参加者が多かったので、作業がはかどりました。

ある団体から、手芸教室で利用したいので果托を分けてほしいという依頼があったそうです。そこで来年のハス一般開放日のために干してあった果托のうち、首から先が折れてしまったものを集めました。


こんな色がついた果托がありました。東屋側に並べて置いてある大きなバケツに植えた明光蓮の果托です。花の色はピンクなので、その色が果托に出てきたのでしょうか。


ボランティアに参加している千葉市立稲毛高校2年生の羽石陸人さんが、9月に実施された千葉県高等学校総合文化祭の第55回合同写真展で入選したそうです。これがその入選作品『朝を纏う』です。ボランティア活動をしながら撮影した写真とのことです(品種名はわからないそうです)。(掲載等についてはご本人の許可をいただいてます。)

天井のライトが映り込んでしまいましたが、それでも何か雰囲気が感じられる写真ですね。陸人君、おめでとうございます!

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)



コメント (1)
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2022年9月3日の活動報告 妙蓮が咲きました 

2022-10-04 11:01:14 | 日記
9月に入って最初の活動日です。だいぶ秋の気候になってきました。今朝は曇り、気温25度、ただし少し蒸し暑いです。

今日は、ボランティア仲間の一人がお手伝いしているご縁で、千葉県福祉ふれあいプラザ主催のボランティア入門講座受講生の方々7名が、園芸ボランティアの体験として活動に参加されました。

今日の作業は、藻とり(できるだけ手で取る)、果托とり、ハス茶用の葉とり、周囲の雑草枯草処理などです。また正門から登ってくる道は、道路沿いの樹木から枯れ枝が落ちる可能性があるので、通行には気を付けること、そして見本園内にはハチも巣を作っている可能性があるので、くれぐれも気を付けるようにとの注意がありました。

9月になると、白系のハスの花はほとんど終わり、ピンク系の花が多いそうです。いつもカウントしてくださるSさんによると、今日は37本が開花中、蕾がまだ50本もあるそうです。

何よりもビッグニュースは、妙蓮が咲いたことです。過去に一度咲いているのですが、その後なかなか咲いてくれませんでした。(2017年7月29日のブログ記事をご参照ください。)

今年やっとこのように大きな花をつけました。上に見える果托は、隣のマスのものです。
トップ画像と下の写真は、いつも素敵な写真を撮ってくださるOさんからいただきました。
どうもこの花は花芯が二つになりそうな感じですね。

ボランティア入門講座の参加者が、大賀ハスのふるさとの会会長から説明を受けています。

この写真はボランティア入門講座の関係者Kさんからいただきました。参加者の皆さん、園芸ボランティア体験はいかがだったでしょうか?

大洒錦のところで、大きな葉っぱを見つけました。計ると直径80センチメートルありました。ボランティア仲間さんに葉っぱを広げてもらいました。ご覧の通りです。


果托とり、枯葉の除去、ハス茶用の葉の採取など、蒸し暑い中で作業が進みます。





果托は束ねて温室内にぶら下げて乾燥させます。ハスの茎はトゲがたくさんあるので、手が痛いです。手袋をはめて作業したこともありますが、案外やりにくくて、結局素手で行なっています。


これは、今日一番きれいに咲いていた花、D列の杏花春雨です。


また同じ列のマスでは、果托に水滴がたまっていて、朝日にキラキラ輝いて、とても綺麗でした。蕾がまだ出ていますね。


奥の方のスイレンのマスでは、一緒に育てているアサザがとてもたくさんの黄色い花を咲かせていました。

アサザの花のアップ写真です。これもOさんからいただきました。


今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)

コメント (1)
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