大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2019年9月21日 活動報告 台風一過の蓮の見本園

2019-09-23 15:34:12 | 日記
2019年9月21日の天気は曇り、気温は22℃でした。9月9日に台風15号が千葉県を通過したため、見本園とその周辺の姿は一変していました! 今日の活動内容は、台風のあとの大掃除となりました。

入口の門のイチョウ並木では、大きな枝がぽっきりと折れていました。
折れた枝、落ちた枝などは扱いやすい長さに切ってから集めます。

手作業で小枝も葉も集めて一輪車にのせて運びます。
おじさまパワー全開で、きれいになりました! 
大きな枝は、トラックで坂の上の穴まで移動しました。大変な力作業が終わり、さらに坂の上の作業へ向かいます。

山の上の見本園を見下ろす東屋のあたりでは、木が倒れていました。
蓮たちは、台風を無事にやりすごしたようです。

蓮の花たちは咲き終わり、秋の空気が漂っていました。

マスから蓮の折れた葉、枯れた葉などを取り出しました。

これからは蓮根のほうに栄養がいくので、葉は役目を終えて黄色になって枯れていきます。
暑い夏を彩った蓮の花たちは果托に変身しています。果托には実がしっかりとついていました。
カラスがつついて、蓮の実が割れて発芽していました。それとも割れて発芽していたので、カラスがつついて食べようとしたのでしょうか? 蓮の実はとても栄養価が高く、古くから人間も食べていました。
蓮たちには、今年も美しい花を咲かせてくれてありがとうございます、という気持ちでいっぱいになる活動でした。

今日の報告は以上です。

(担当: れい)
コメント (2)
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2019年9月7日 活動報告 9月になってもハスが咲いています

2019-09-07 16:37:52 | 日記
9月7日は、朝から30℃を超え、抜けるような青空、真夏の暑さがぶり返しています。
9月に入りましたが、見本園ではまだまだハスの花を観ることができます。
今日は咲いている全てのハスをご紹介します。
トップバッターは知里の曙。咲き始めも早かったと記憶しています。花期が長いですね。


毎葉蓮です

天昇。まだ蕾もあり、今が最盛期

桃白条と夏空

8月後半に咲き誇っていた真如蓮です。最後の一輪でしょうか

巨椋の瑞光です

名前の通り多弁の千弁連。とても香が強いハスです

ひっそりと輪王蓮が咲いていました


桃の実のような寿星桃

黄色いはずのバージニアが薄桃色に咲いている原因が解明されました

植替えの際に間違ったようです。
南先生の調査で「細碗碧蓮」だとわかりました

玄武湖紅蓮です

チェンマイ。まだ蕾がたくさん。
来週、タイに出張します。ホテルでハスを見つけたらご報告しますね。

以前ご紹介した紅がにです。
全部で13種類のハスがまだ咲いていました

睡蓮もまだ咲いています

明後日、台風15号が関東を直撃する予報です。
今日は果托の切取りと枯草集めを行いました。
果托を丁寧に切り、温室で乾燥させます。

芝刈機で刈った枯草を人力で集め、穴に埋めます。
見本園が荒れ庭にならないよう、暑い中、会員の皆さんは一所懸命活動します。

報告は以上です。
(担当: りゅう)
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2019年8月31日 活動報告 蓮の花が次々と咲いています

2019-09-01 08:10:16 | 日記
2019年8月31日は、28℃の蒸し暑いなかでの活動となりました。100種以上の蓮を管理する見本園では、この時期も次々と花が咲いています!

今日は、見本園のまわりの刈った下草を集めて、奥の穴に捨てる作業を行いました。
高さが2メートル以上に伸びている蓮もあります。葉は太陽に向かってぐんぐん伸びます。
早朝でも湿度は85%以上です。熱中症にならないよう、こまめに水分補給するよう声を掛け合います。
見本園では、ひときわ背の高い淀姫(よどひめ)です。
淀姫は、今年も非常に花つきが良く、散った後に残るシャワーヘッドのような果托が並んでそびえ立っています。

淀姫の花をうしろから撮りました。
淀姫の果托です。蓮の花が咲いているときは、花の中心の黄色い部分を花托(かたく)と言いますが、花が散った後にできるハチの巣のように変化したものも果托(かたく)と漢字を変え、読み方は同じままです。

蓮の花が散った後、ひと月ほどで果托になります。ハチの巣のような果托の穴のひとつひとつに、黒い種ができます。それが水にポロリと落ちて、春先に芽を出して水面へと葉を伸ばし、花を咲かせます。
天高雲淡です。中型の中国の品種です。
天高雲淡はまだ蕾もあります。

マスの縁に小さなトカゲがいました。
美中紅です。
紅領巾です。花弁が細く軽快な雰囲気。
真如蓮です。上の紅領巾に比べると、花弁は幅広でふっくら、威風堂々としています。
ここ数年の印象ですが、見本園で咲く蓮の花は、初夏にピンクや紅色の大型の品種が多く咲き、盛夏は白色系と黄色系がこれに加わり、8月に入ると中型の白色の蓮が目立ちます。
チェンマイも白い花を咲かせます。
チェンマイの開花1日目は、丸みを帯びたフォルムが可愛らしいです。

白君子小蓮です。同じ白い花で開花1日目でも、形がすっきりしています。招堤寺青蓮、唐招堤寺青蓮とも呼ばれます。清楚な気品あふれる品種。花つきが良くないので、今日は開花1日目が撮れてラッキーです。
白君子小蓮は、花弁が反りのある剣弁で、先端に赤い斑点があります。外弁は濃い緑色、内弁は純白。葉が直径25センチほどしかないわりに、花が大きい品種です。
紅万々です。花弁数は100~120枚、花茎27~30センチの大型の八重咲種です。花は重みがあり、その重さで下垂することも! 花の色は、鮮やかな赤で、花弁基部は白。葉面がザラザラしています。

紅黄蝶です。まだ元気に咲いている大型の蓮です。開花2日目の花托は、受粉を待つ状態のために黄金色に輝いています。
漁山紅蓮です。開花3日目です。受粉後の花托は、黄色から緑色に変化してします。緑色の花托の黒い点々は、受粉した証拠で、ひとつひとつが種に成長します。
背の高い巨椋池大黒です。まだ蕾があります。


千弁蓮です。今年の春に土を替えたので、花上りが良く、蕾がまだいくつも出ています。
千弁連は支柱をしないと、千枚の花弁の重みで垂れてしまいます。今日は咲いている花がなくて、残念。
近くでは大きなバッタが飛んでいました。
よく見ると、二匹のバッタでした。大きい方が雌だそうです。
見本園には、名前の分からない品種もあります。中型の品の良い花です。ただいま調べているところです。
この品種不明の蓮は、葉は丸く、下の写真では開花3日目を迎えて、色が退色し始めています。蓮の花は4日の命ですが、色も形も匂いも刻一刻と変化していきます。
東京大学の付属生態調和農学機構では、2015年から、かずさDNA研究所と協力しながら保存するほぼすべての品種のDNA解析を始めているそうです。今後は遺伝学的手法での蓮の研究もすすみ、外見だけでなく、遺伝子レベルでの品種の見分け方ができる時代がきそうです。

蓮たちは9月いっぱいまで咲き続けますので、またご紹介します!

今日の活動報告は以上です。

(担当: れい)
コメント (4)
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