大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2023年2月25日 千葉市花園公民館のハス池植え替え

2023-02-28 20:24:38 | ハス
今日は、大賀ハスのふるさとの会が活動している旧東京大学農学部付属緑地植物実験場のすぐそばにある千葉市花園公民館のハス池で、レンコンの植え替え作業が実施されました。

下の写真は昨年8月6日のハス池です。ここには大賀ハスが植えられています。早咲きの大賀ハスですが、8月でもこの通り、大きな花がたくさん咲いていました。

今年の夏もこのように立派な花を咲かせてもらうために、レンコンを掘り上げて、状態の良いものを選んで再びこの池に戻して水を張ります。今回の植え替えは、前回から6年経っています。レンコンが池の底で外側に向かってグルグルぎっしりと根を張っていることでしょう。レンコンは外側外側へと伸びていきます。

前日からハス池の水を抜いておきました。この池には金魚も飼っており、水を抜く前に金魚は別の場所に移しました。また、泥をすっかりさらった後に、畑の土や腐葉土を混ぜ込んだ新しい土を投入します。この土も前日までに準備してあります。今回も大賀ハスのふるさとの会の顧問である南定雄先生に、機械や、土の準備や、車両の操作など、多大なご指導をいただいております。


花園公民館の正面入り口前です。大きなトラックやらショベルカーなど、物々しい作業風景ですね。

作業に入る前に、公民館の佐久間館長さんからご挨拶が、また、南先生から今日の手順の説明がありました。

館長さんは赤い警棒を持って、この後作業車の出入りの際に、道路で交通警備をしてくださいました。

水を抜いた後の泥はとても重いので、ショベルカーで表面から掻き出していきます。ハス池の泥は真っ黒です。今年は池の中でレンコンを掘り上げる作業をするボランティアは、オーバーオールの作業着を着用しました。長靴から胸元までのつなぎなので、汚れを気にせずに作業できます。

泥は緑色のネットでできた袋に入れます。バランスが崩れると、傾いて中身がこぼれてしまう苦労もありました。


池の一番底の部分に張りついているレンコンを取り出します。頂芽(ちょうが)(レンコンの先端で、ここから成長していく)が出ているレンコンを、折れないように気を付けて掘り上げます。古いレンコンは腐って黒くなっています。


掘り上げたレンコンです。立派なものもたくさんあります。水をかけて泥をおとしていきます。また節のところの黒いひげ根のようなものは、できるだけ取り去ります。


通りがかりの方が、珍しそうに掘り上げたレンコンを見ていました。「大賀ハスが咲いているのは毎年見ているけれど、このようにレンコンを掘り上げたりしているのは初めて見ました。大変な作業なんですね」とのことでした。今年の夏も大賀ハスを立派に咲かせますので、どうぞ見に来てくださいね。


このように小さいレンコンも、頂芽がついていれば保存します。
立派なレンコンも採れました。


掘り上げたレンコンです。たくさん採れました。


レンコンを掘り上げたら、再びショベルカーで残った泥を掻き出します。

すっかりきれいになりました。
ここに新しい土を入れて、施肥し、ショベルカーでかき混ぜます。その後、状態のよいレンコンを植え付けます。

掻き出した泥は、私たちの活動場所である旧東京大学農学部付属緑地植物実験場のハス見本園に運び出します。


ここまででちょうどお昼の休憩時間になりました。
本日の作業に参加したみんなで、記念撮影です。


午後は、空っぽになったハス池に新しい土を入れて、掘り出したレンコンを植え付けます。
再びクレーン車の登場です。新しい土が入った緑のネット袋を吊り上げます。

緑のネット袋は下をヒモで結んであります。そのヒモを切ると、中の土が勢いよく落ちます。

そばで見ていると、なかなか壮観な作業です。
土を入れたら、肥料を散布して、ショベルカーでかき混ぜます。

いよいよレンコンを植え付けます。

大きく伸びた太いレンコンを選んで植えました。また植えた場所を、図面に記録しました。



そして、植えた場所には、目印の棒を立てておきました。

泥で汚れた公民館の前庭は、水で洗い流し、また、ハス池の周りの柵も元のように設置しました。


これで、今日の作業は終了です。今年も立派な花を咲かせてくれるよう、期待しましょう。
ボランティアの皆さま、お疲れさまでした。

お知らせ
「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

(担当: えむ)













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「花ハス栽培講習会2023」を開催します!

2023-02-22 15:53:41 | お知らせ
ご自宅で美しいハスを育ててみませんか? 「大賀ハスのふるさとの会」は花ハス栽培講習会を開催します。ハスの基礎知識から育て方まで、実演しながら分かりやすくご説明します。参加費用には栽培用の土、ハスの苗、容器がふくまれます。

開催日: 2023年3月25日(土)
①午前の講習10:00-11:30、②午後の講習13:00-14:30
 *どちらかにお申込みください。ふたつの講習は同じ内容となっております。

場所: 東大旧緑地植物実験所(千葉市花見川区畑町1051)

費用: 2000円(テキスト代、材料費込み)

参加方法など詳細は、下のチラシをご参照ください。

応募方法は以下のとおりです。


毎年ご好評いただいている企画ですので、お申し込みはお早めに。ボランティア一同お待ちしております!

お知らせ
「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

(担当: れい)

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2023年2月18日 活動報告 倒木処理と外周の掃除など

2023-02-20 12:29:13 | 日記
お知らせとお願い
「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

さわやかな春空がひろがる気温8℃のなかでの活動となりました。ハス見本園の水道管の補修、敷地の外まわりの掃除、道路への倒木の処理などを行いました。

ハスの見本園では、紅白の梅が満開です。

ハスの見本園に張り巡らされた水道管の一部が破損していました。

ハスは一年をとおして水をやる必要があり、水道管の管理も重要な仕事です。急激な温度差、物理的な衝撃などの経年劣化から割れたと考えられます。

テープを巻いて応急処置します。ここでは「水やり班」ボランティアが活躍しています。

小さな山の上にあるハス見本園ですが、入口の門の回りの道路沿いには枯葉が多く落ちています。歩行者の迷惑にならないよう掃除しました。

道路にはみ出した草は刈って運びます。

今日の一番の力仕事は、敷地内の道路に倒れこんだ大木の処理でした。先日ご紹介した倒木とはまた違う木ですが、こちらもチェーンソーで切って運び出すことになりました。

枝から切り落とします。
幹を数回に分けて切り落とします。
背の高い木だったので、切り株もすごい量です。
一輪車に乗る枝や細い幹は、人力で移動します。

大変な作業でしたが、男性ボランティアたちは少年に戻ったかのように楽しそうでした。
作業後の笑顔で一枚!

森で咲き誇る椿たちの一部をご紹介します。まずは大輪の太神楽(だいかぐら)です。
加茂本阿弥(かもほんなみ)です。

曙(あけぼの)です。

福娘(ふくむすめ)です。

菊更紗(きくさらさ)です。
マンサクの花も満開です。(ボランティアO氏撮影)

最後に可愛らしいモズの写真です。(ボランティアO氏撮影)
いよいよ水の中の蓮たちが動きはじめる時期になってきました。「大賀ハスのふるさとの会」では、今年の蓮根の植え替え作業で、これからいそがしくなってきます。

今日の活動報告は以上です。
(担当: れい)
コメント (4)
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