大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2024年3月23日 花ハス栽培講習会が開催されました。

2024-03-24 14:35:44 | 日記
今日は雨が降って気温5度という真冬のように寒い中、2024年花ハス栽培講習会が開催されました。事前に申し込みされた30名の皆さんが、冷たい雨の中参加されました。

講習会開始前の準備です。数日前から少しずつ準備していましたが、この雨のために急遽屋根のある事務所前で植え付け講習をすることになりました。用意していた、参加者にお持ち帰りいただくバケツ(土・肥料込み)とレンコンは、倉庫前のスギ木立の下に移動しました。ここは樹が大きいせいか、案外雨に濡れない場所なのです。事務所内ではスライドなどの準備です。


いよいよ講習会が始まりました。大賀ハスのふるさとの会会長の挨拶のあと、千葉市のハス守りさん養成講座終了生でもあるボランティアが、大賀博士がハスの種を発掘した経緯を説明しました。そしてふるさとの会の顧問をしていただいている、旧東大緑地植物実験場で勤務されていた南定雄先生にハスの様々なことをご講義いただきました。受講生の皆さんは手元の資料を見たりスライドを見たり、とても熱心に話を聞いていらっしゃいました。





いよいよ寒い表に出て、植え付けの実演です。参加者は南先生を取り囲んで、手元を真剣に見ています。

あまりの密集具合に、後ろの方から「見えないので、少し前を開けてください」という声がかかるほどでした。



皆さん熱心に南先生の説明を聞いていらっしゃいます。

講習が終わって、下のようなバケツをお持ち帰りいただきました。用土と肥料と種レンコンのセットです。種レンコンは小型品種です。お家で植え付けて、数か月育てて、真夏には立派な花を咲かせてくださいね。


今日、参加者の皆さんにはご覧いただけなかったハスの圃場です。

事務所から東屋の方角です。いかにも寒々しい空模様ですね。


ここ旧東京大学農学部付属緑地植物実験所ではツバキがたくさん咲いています。左上:鴇白(ときじろ)、右上:日暮(ひぐらし)、下:浪花潟(なにわがた)

鴇白は真っ白ではなくて、ほのかにピンクがかっています。まさしく鴇のようなのですね。

帰り道、正門の方を見ると右手に赤いツバキ、イチョウ並木の左手、大通側にピンクの乙女椿が満開でした。


今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)

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2024年3月16日の活動報告

2024-03-18 09:03:27 | 日記
今日は暖かくなりました。前日まで3日間は、臨時の活動としてハスの植え替え作業(前回の活動報告記事をご参照ください)が行なわれました。今日は残っていたレンコンの植え付け作業をします。その他いつもの環境整備、桝の藻取りなどを行ないました。

前回のレポートにも登場していますが、事務所の前の寒緋桜がきれいに咲いています。


ハス見本園ではマスにびっしり繁茂している藻を取り除いています。

上の写真右手のカラになっているマスは『知里の曙』です。植え替え作業をします。

こちらはC列の『舞妃蓮』x2マスと『ミセススローカム』が並んでいるマスです。


『舞妃蓮』の2番目とその隣の『ミセススローカムで』す。掘り上げたレンコンを、よいものを選んで植え付けています。

こちらは『大空蓮』。

なかなか立派なレンコンがとれています。しかし、この作業はご覧のように、泥との戦いでもあります。気を付けて作業してくださいね。

これは先ほどの『知里の曙』の植え付け作業です。


黄色い花の『バージニア』。これも植え替えました。


こちらでは、前日の作業の際に切り取った枝や蔓が山積みになっていましたので、それらを処理場に移す作業をしました。蔓が絡み合っていてなかなかほぐれません。剪定ばさみでカットしながら、リヤカーに積んでいきます。

リヤカーで処理場まで何度も往復しました。お疲れさまでした。

事務所から東屋に至る通路の脇に、ラッパ水仙を植えました。そのうちに黄色い花が咲いて通路を飾ってくれるはずです。


その辺の草むらには、このような可愛い春の野草がたくさん咲いています。


そしてこちらは東屋横のボケの花です。


今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)








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2024年3月15日 活動報告 ハスの植え替えとハス栽培講習会の準備

2024-03-16 09:24:19 | 日記
爽やかな晴天、気温12℃のなかで2024年春のハスの植え替え作業と、ハス栽培講習会(3/23)の準備が行われました。通常の活動日ではありませんが、植え替えの作業経験があるボランティアたちが集まり、作業は順調でした。温室の間に立つ桜が満開です。


ハスのお世話をするうえで、一番大がかりな作業が植え替えです。「大賀ハスのふるさとの会」の顧問である南定雄先生の指導の下、昨年夏に花つきの良くなかったハスのうち10品種を植え替えることにしました。


ボランティア団体の限られた予算のなかでは、10品種の植え替えがやっとです。しかし本当は、順繰りに毎年35品種ほどを植え替えて、夏に100種以上のハスが美しく咲き誇る元気な見本園にしたいものです! ハスの植え替えは、3年に一度が目安だと言われています。

ハスの植え替えは、慎重かつ手早く行う必要があります。まずは水抜きです。コンクリート桝が大きいため、モーターを使ってホースで水を吸い上げても時間がかかります。


昨日、水を抜いた桝の泥の上には動物の足跡が! ハクビシン、さては狸か……。ヤゴやオタマジャクシを食べたのでしょう。ボランティアたちの会話が弾みました。


水を抜いたら、蓮根を取り出します。痛んだり腐ったりした蓮根は外して、大きく健康な蓮根だけを洗浄、消毒してから籠に入れて桝に浮かしておきます。アメリカ原産の黄色いハスであるバージニアは良い状態の蓮根がとれました!


今年は中国の品種もいくつか植え替えます。一方で、良い状態の蓮根が取れなかった紅黄蝶(べにきちょう)は、南先生から新たに蓮根をいただくことになりました。

蓮根を取り出したら、土を入れ替えます。ハスにとって最適の土は、荒木田と畑土を混ぜたものです。流れとしては、ユンボで泥を完全に掻き出し、トラックで土を近くまで運び、クレーンで新しい土を入れ込むという作業。これを10品種分、効率よく繰り返します。



新しい土に腐葉土、発酵鶏糞、化成肥料(肥料の三要素チッソ、リンサン、カリが等分に入った粒状肥料 8-8-8)を混ぜ込み、さらに石灰を撒きます。



ふかふかの新しい土ができたら、水を入れて土を均一に混ぜ合わせ、寝かせます。今日の植え替え作業はここまでにして、明日はいよいよ蓮根を植えます!


さて。事務所の前では、ハス栽培講習会の準備も進めていきます。ハス用に作った土をバケツに分け入れて、参加者の番号札をつけました。参加費2000円で日本のハス界のレジェンドである南先生の講義と実演があり、蓮根、土、バケツ、栽培テキスト(南先生監修)を持ち帰ることができます。お得です。


事務所の横では寒緋桜(かんひざくら)が満開です。

報告は以上です。

(担当: れい)
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2024年3月2日 活動報告 河津桜が満開です!

2024-03-04 13:36:08 | 日記
3月に入って初回の活動は、曇り空、やや強い北風、気温6℃のなかで行われました。河津桜が咲き乱れ、春を訪れを感じます! 今日はハス品種見本園の藻取りと電線にかかった枝を落とす作業を行いました。


風が吹くなか、水面に河津桜の小さな花弁が散っていました。


日が長くなってくると、藻はどんどん増えます。溜まった落ち葉も一緒に掻き出し、外で水気を切ってから一輪車に乗せて運びだします。


この時期の藻取りはハスを傷つける心配がないので、作業が捗ります。あとひと月もすれば、水中からハスの葉が顔を出し始め、藻取りには細心の注意をはらうようになります。


桜の花の咲く頃がハスの植え替えの時期だと言われています。ハスは3年に一度のペースで植え替えないと、蓮根が弱って花つきが悪くなります。昨年の夏に元気がなかった翠薇夕照(すいびゆうしょう)は、今月に植え替える予定です。

大型のハスを植替える時は、大量の土が必要となります。「大賀ハスのふるさとの会」では限られた予算内で、今年は10品種だけを植え替えることにしました。それでもこれだけの土を購入しないといけません。


3月23日の花ハス栽培講習会では、ここで大切に育てた蓮根を皆様にお持ち帰りいただきます。育てやすく、きれいな花を咲かせる小型品種を選りすぐってお待ちしております! お申し込みはリンクから。


奥の林では春蘭(しゅんらん)、菊葉黄蓮(きくばおうれん)、クリスマスローズが咲いています。


今日のもうひとつの大きな仕事は、電線にかかる木の枝打ち作業です。風の強い日に電線を切ったりしたら大変です。こちらの木には蕾がありますが、花が咲く前に無事に作業が終わりました。


建物の裏にある木の枝も電線にかかっていたので、最小限に切り落とします。


正門のわきの椿が咲き始めています。やさしいピンク色です。


これからは冬眠から目覚めたハスたちが元気に成長していきます。大賀ハスのふるさとの会のボランティア一同、熱い夏に向けて忙しくなってきます!

活動報告は以上です。
(担当: れい)

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