大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

「検見川のハス品種見本園」の新しいチラシを作りました!

2023-10-22 07:47:39 | お知らせ
世界最古の花と言われる大賀蓮は、千葉市の検見川で発掘されました。発掘現場にある「検見川のハス品種見本園」には大賀蓮をはじめ、世界の100種以上のハスを集め、大賀ハスのふるさとの会がその管理を行っています。



毎年7月には、ハス品種見本園が一般に開放されます。このブログでは、一年をとおして蓮のお世話をしているボランティアたちの活動をご紹介しています!


(担当: れい)

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2023年10月21日 ハス品種見本園の冬支度

2023-10-21 20:51:04 | 日記
カラッとした秋晴れの気温20℃のなか、検見川の東大旧緑地植物実験所では季節外れの「一葉(いちよう)」という桜が咲いています! 今日の主な作業としては、ハス品種見本園の葉の切り取りと正門周辺の緑地整備を行いました。



ハス品種見本園では全てのハスが咲き終わり、来シーズンに向けて冬支度が始まっています。黄色くなった蓮の葉を切り取り、冬の間はゆっくりと蓮根を休ませます。


枯れた葉や藻をそのままにしておくと、水中で腐敗してヘドロ化してしまいます。来年に咲く蓮たちのために、刈り損ねた果托とともに掻き出して敷地内の穴に集めて土に返します。


蓮が植えられているマスは、大きいサイズで2メートル四方です。奥の葉を刈り取るために縁に立って作業します。


今日はバランスを崩して水中に足を踏み外したボランティアが! 水深60センチのマスに片足がズボッと入りましたが、ケガもなく無事で何よりでした。


見本園のA列がキレイになりました!


見本園のわきの通路に競り出してきた植物を整理します。ハスは太陽を浴びないと元気に育ちませんので、周辺の植生がハスに影を落とさないよう気を使います。


入口の正門のまわりも整備しました。落ち始めた銀杏なども集めて道を掃除します。


森の中ではミズヒキがひっそりと咲いていました。


イヌツゲが黒い実をいっぱいつけていました。


足元ではイヌタデが元気に咲いています。


今日の活動報告は以上です。

(担当: れい)



コメント (1)
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2023年10月7日 まだ天昇と艶陽天の蕾があります!

2023-10-07 19:14:58 | ハス
今日は気温22℃、乾燥した秋空の下での活動となりました。主に蓮の果托を刈り取り、種を集め、下草の刈り取りを行いました。

驚いたことに、まだ天昇(てんしょう)と艶陽天(えんようてん)の蕾があります! 下の写真が天昇の蕾で、この東京大学旧緑地植物実験所でつくられた品種。生命に満ち溢れています。明日には咲くでしょう。


次は艶陽天の蕾ですが、こちらも明日には咲きそうです! 魅惑的な紅蓮です。10月にハスの花が楽しめるとは「蓮の検見川」ならでは、と言えますね。

今年の夏は本当に暑い日がつづき、人間は夏バテ気味でしたが、蓮たちは元気に咲き誇りました。その成果が見本園に残された無数の果托(かたく)たちです。花が散ると、中心の花托(かたく)は果托(かたく)へと表記が変化します。


果托は緑色から、種が成長するにつれて茶色に変化していきます。


茶色の果托は、ほうっておくと下を向いて種が水面へと落下します。その前に刈り取らないと、翌年は種から交雑種の花が咲く可能性があります。蓮には繁殖方法が二つありますが、ひとつは種からで、開花中に他の蓮から受粉していれば、自然交配から新しい品種が生まれます。


この検見川のハス品種見本園では、世界の100種以上の蓮が隣り合わせに植えられています。品種が混ざらないためには、種が散乱する前に刈り取る必要があります。そうすれば蓮たちは、二つ目の繁殖方法である蓮根からのみ増えるからです。蓮根から咲く花はいわばクローンなので、系統保存は確実です。


茶色くなった果托は、風に揺れるだけで種を落とします! 熟した種は落ちる前に、人の手で振り出して処分します。蓮から見ればかわいそうで、一年間お世話をしたボランティアから見ればもったいないですが、「ハス品種見本園」である以上しかたがないです。


形の良い果托は吊るし干しして、来年の観蓮会で販売します。見本園の蓮の植え替えのための貴重な資金源となります。


種を出し切った空の果托は、インテリアや手芸につかわれます。


日が短くなり、涼しくなると、蓮のエネルギーは水中の蓮根のほうに集中します。水面の上の葉の免疫力は低下して黄色くなり、虫に食われるものも。


とは言え、まわりの草はまだまだ元気です。草刈りは春から初冬にかけての重要なメンテナンス作業です。


刈った下草の後処理も力仕事です。


女性ボランティアも力仕事に汗を流します。いつもお疲れ様です!


ロータリーの草刈り後の様子です。桜の木と秋の空。


そばの彼岸花がまだ咲いていました。


事務所の横のホトトギスです。


活動報告は以上です。
(担当: れい)

コメント (1)
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