大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2021年8月21日の活動報告 ボランティアのための第2回「花ハス研修会」その他

2021-08-23 13:35:24 | 日記
2021年8月21日、ボランティアメンバーの活動日です。朝から日差しもあって、蒸し暑いです。準備体操も、なるべくテントの下を利用しました。
実は今日はハスの花がとてもたくさん咲いています。植え替えた大賀ハスもようやく立派に育って花をつけています。

後ろにスクッと立っている蕾も大賀ハスです。ここはB2列の3つ並んだ大賀ハスのマスですが、もう一つの区画、B1-15の大賀ハスも花を咲かせていました。下の写真です。ここでも蕾がみられました。


今日は第2回「花ハス研修会」が実施されました。前回参加できなかった方々が、まだ掲示してあるパネルをじっくり見たりして勉強しました。

その前に、ハスの大きさ比べが行われました。
葉っぱの一番背が高いもの:
  =A列の真如蓮=143センチメートル   
  =桶植えの錦蕊蓮=155センチメートル
葉っぱの直径が大きいもの:(下の写真には“浮き葉”となっていますが、立葉の間違いです)
  =A列の浄台蓮=直径63センチメートル

本当に大きいです。雨傘の代わりになるぐらい。切り取ってしばらく置いておいたら、すぐにしなびてきてしまいました。

前回研修会に参加した人は、種取りを実施。その他、浮草取りや通路の刈草の始末をしました。
花が終わって果托になったものから、熟した種がマスにこぼれ落ちる前に種を取り出しておきます。種がマスにこぼれ落ちると、そこから芽が出てレンコンができても、どのハスと交配したものかがわかりません。ハスの系統保存のために、なるべく種を落とさないようにしています。





これはA2-4なので、真如蓮ですね。葉っぱも大きく育ちましたから、種もずいぶん大きいです。どのマスの何という品種かを書いたメモを、種と一緒にキッチンの排水口受け用ネットに入れておきます。ビニール袋だと、湿気を帯びて種がカビてしまいます。

たくさん種が取れました。

それでは今日見られたハスをご紹介しましょう。
舞妃蓮です。相変わらず優雅な姿を見せています。


大酒錦です。花弁の紅色の斑の入り方が、表と裏で違っているのがよくわかります。


西遊田蓮です。逆光に透けて見えています。


真如蓮です。大型品種です。


白万々です。


天昇です。


こちらからは、D列E列の小型のハスが続きます。
碧血丹心です。


暁色雲開です。


天高雲淡です。後ろに見えているピンクの花は、上の写真の暁色雲開です。


バージニア蓮が黄色い花を咲かせていました。


琴台歌手です。


艶陽天です。


漢蓮です。


天嬌です。


今日はこの細碗碧蓮が花盛りでした。小型の花ですが、開花時には花弁の先がほんのりピンクで、外側の花弁が緑色がかっています。このピンク色は日がたつとあせてしまいます。

2枚の写真で、撮影した時間が違います。上は8時49分、下は10時13分です。手前の2本と奥の一本、いずれも今日開花したと思われますが、下の写真の方が、明らかに花が閉じていますね。ハスの花は開花1日目では10時になると閉じてしまうと言いますが、本当ですね。


ハスには遅咲き品種もあるので、9月に入ってから咲く場合もあります。次回の活動日が楽しみですね。

今日の報告は以上です。

(担当: えむ)








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千葉市立花園中学校でハスの花が咲いていますー続き

2021-08-12 20:41:27 | ハス
2021年8月12日(木)です。久しぶりに曇り空。気温も25度としのぎやすい朝を迎えました。
早朝散歩に出かけて、花園中学校のハスを見てきました。まだ7時前です。
ちょうど今朝開花した花が中央奥に見えますね。花弁の色も濃いピンクです。手前の、すでに花弁を広げている花はピンク色が少し薄くなっています。右側に赤いスイレンの花も見えます。






花園中学校外構の柵越しに写真を撮るのは、なかなか難しいです。中央の水道栓の支柱左側に、もう1本蕾が見えるのです。ここではまだしばらくハスの花を楽しむことが出来そうです。

(担当: えむ)
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2021年8月7日の活動報告 私たちボランティアのための「花ハス研修会」実施!

2021-08-08 09:59:00 | 日記
本日は2021年8月の第一土曜日。7月のハス見本園一般開放終了後、初の活動日です。まだまだハスの花が咲き誇っています。そこで、ボランティアメンバーに向けて花ハスのガイドツアー、質疑応答などの研修会が実施されました。

8月7日午前9時の気温31度、湿度65パーセント。台風10号が関東地方に向かって動いている中、時折サーっと雨が降ったりする空模様です。

いつものガイドツアーと同様に、まずは正面のパネルで解説が始まります。大賀ハスの種の発見の経緯、ハスの花が咲いてから、またその後のこの見本園の歴史など。また大賀博士がどれほど熱心に昔のハスの種を探して咲かせようと思っていたのかなども解説がありました。

反対側のパネルには花ハスの種類が掲示されています。それを使っての解説もありました。大賀蓮、古代蓮、大賀蓮の仲間、ここ東京大学旧緑地植物実験場で作出された蓮、そして舞妃蓮の紹介パネルです。


パネルでの紹介のあと、通常のガイドツアーと同様に、右側の森の中の道を進みます。この森は実はツバキの見本園だったそうで、100種類以上ものツバキが植えられていたとか。ツバキが咲く季節には、様々な品種の花が咲くので、とても楽しい森のなかです。

この道をさらに右に曲がると、パッと開けてくるのがハスの見本園です。正面に三つのグループがあり、左からA列B列C列と名付けられています。さらにずっと奥には横向きにD列E列が並びます。A列には巨椋池大黒や巨椋の曙など、昔京都にあった巨椋池に生えていた蓮が植えられています。C列には交配して作られた品種が植えられています。中ほどにある知里の曙は私たち大賀ハスのふるさとの会の顧問である南定雄先生が、ここ東京大学旧緑地植物実験場で交配して作られた品種です。B列の、ちょうど知里の曙の向かいには大賀ハスのマスが3つ並んでいます。なんと今日はその中の一つで大賀ハスが開花していました。

ここはクラウドファンディングによって今年植え替えることができたマスなのですが、7月中は、花は数本咲いたものの育ちがあまりよくありませんでした。それが8月に入ってこのように葉っぱも大きく茂り、花も咲き、蕾もまだ出ている状態になりました。ボランティアのMoさんが特に気を配ってお世話をしてくださったおかげだそうです。ありがとうございました。

ハスの葉っぱは表面がツルツルしているものとザラザラしているものがありますが、大賀ハスはツルツルです。またハスは開花してから4日間で散ってしまうと言われていますが、1日目はとっくり型に開いて9時ごろには閉じてしまい、2日目にはおわん型に開き昼頃には閉じる、3日目はお皿型に開き午後には閉じ、4日目には花びらが落ちるそうです。1日目のとっくり型に開花した時は、花びらの中が発熱しているそうで、指を入れてみるとかなりの熱を感じる時があります。

写真中央で赤い艶陽天を触っているMaさん、熱は感じられましたか?
また、開花1日目2日目は、ハスがとてもよく香るのだそうです。虫を誘って受粉してもらうためでもあるとか。実際に鼻を近づけてにおいを嗅いでみると、ハスの種類によってずいぶん香りが違うのがわかります。

ハス圃場の見学最後は、東屋で未熟な果托に入っている実を味わいました。まだ青い実を取り出して、さらに外側の緑の皮を剥きます。

実を半分に割ると、中には今にも発芽しそうな芽があるのがわかります。じつはこの緑の芽はとても苦かったのです。周りの白い部分は、うっすらと甘い生栗のような味がしました。

最後は事務所の中で質疑応答の時間です。ボランティアメンバーからいくつか質問が出ました。栽培方法について、肥料は何をどのくらいやったらいいのか、土は何を使うのか、など。ハスの肥料としてはカルシウム分が大事だそうで、大賀博士は昔ハスの肥料として身欠きにしんや煮干しを使ったことがあるとか。今はこれは水を腐らせるので使わない方がいいそうです。ハスは根菜の一種なので、鶏糞など根菜用の肥料もいいのだそうです。
土は荒木田、畑土、田土、腐葉土。家庭ではバケツで栽培できますが、乾燥に弱いので注意すること、春先に浮き葉が出てきたら、梅雨寒の前に葉を大きく育てるために水位を下げて水温が上がるように調整すると早い時期に花が咲く、藻や浮草はどんどん除去して日照を確保する、など、ベテランボランティアからの栽培ポイントの助言がありました。


ハスの絵葉書を差し上げた人から、このようにバックをほとんど黒にして花を浮かび上がらせるような写真はどのようにして撮るのかと聞かれたという質問もありました。自動でピントを合わせるスマホなどでは、無理ではないか、手動で望遠レンズを使って調整して、このような写真にしていると、写真家でもあるボランティアのOさんからのご返事でした。

とても有意義な勉強会になりました。講師役を務めてくださったボランティアの皆さん、どうもありがとうございました。

それでは今日のハス見本園で咲いていたハスの花をご紹介します。
剣舞蓮です。




千弁連です。


寿星桃です。


美中紅です。


名前の確認を忘れました。


輪王蓮です。


天嬌です。


大酒錦です。


紅領巾です。


名札をチェックするのを忘れましたが、白繡蓮でしょうか?


次回の活動日、8月21日にもまたボランティアのための勉強会が開催される予定です。今回参加できなかった皆さま、どうぞご参加くださいね。ハスの花はまだまだ咲くと思われます。

(担当: えむ)



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千葉市立花園中学校でハスの花が咲いています。

2021-08-06 13:43:26 | ハス
今年も花園中学校のハスが咲きました。今朝7時過ぎの写真です。
花園グリーンベルトと花園陸橋から朝日が丘・さつきヶ丘方面に向かうバス通りの交差点のところに、三つの池があります。そのうちの2か所にハスが植えられています。下の写真には花が2本、これから咲く蕾が3本見えています。さらに目を凝らしてみると、正面の樹の幹のそばに蕾が2本あるのです。

こちらの写真をご覧ください。拡大してみました。


一番初めの写真には、すでに花が散ってしまって果托になっているものが1本写っています。現在開花中の花2本と、まだこれから咲く蕾が合計5本ありますので、今年は全部で8本のハスの花が咲くことになりますね。まだしばらくの間楽しめそうです。どうぞ通勤、通学、お買い物の途中に、花園中学校のハスをご覧になってください。

(担当: えむ)
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