大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2022年12月17日の活動報告 枯葉落ち葉の除去、マスの藻を取ることなど

2022-12-17 21:36:28 | 日記
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「大賀ハスのふるさとの会」が
『千葉市まちづくり応援寄附金(愛称まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

2022年の最後の活動日です。天気は曇り。”今年一番の寒さ”という言葉が度々聞かれます。けさの気温もすでに一桁。風が弱いので思ったより寒さを感じないですみます。

枯葉はすっかり刈り取られて、さっぱりとしたハス見本園です。今日の作業は周りに残っている枯葉や落ち葉を集めて捨てること。さらに藻が繁殖している所も多いので、その藻を掬い取ります。



上はA列B列C列。下はD列E列です。


花壇に植えた花もしっかり根付いています。


果托をいままで利用していた場所から、別の温室に移動しました。今までの温室はガラスが割れたりして、かなり雨が吹き込むようになったのです。別の温室に果托を干すことができるように、竹の竿を通します。竹の竿を通すワイヤーをぶら下げようとしている所です。


実際に果托をぶら下げました。事務所に保管していた、出来上がった果托も運び込みました。この温室は天井がとても高く場所も広いのがお分かりいただけると思います。少しガラスが外れたりしている所もあるのですが、何とか上手に利用させていただこうと思います。


ハス見本園内の冬の様子をお伝えしましょう。ここは東京大学農学部付属緑地植物実験所だった頃、ツバキの見本園も一緒にありました。それでツバキの品種がたくさんあります。名札が下げてある樹もあります。ちょうど咲いているいくつかをご紹介します。




お茶の花のピントがボケました。下には去年の実が枯れてついています。
ソメイヨシノが正面に生えているロータリー広場の横には、皇帝ダリアがまだ咲いています。周りのシュロよりも背が高いです。


そしてその反対側の森の中。木々の葉が落ちて見通しが良くなると、毎年見られる素敵な色合いのモミジです。


これで今年の活動は終わりです。来年もハスの開花に向けて、レンコンの植え替えなど、大事な作業が続きます。ボランティアの皆さん、今年一年、お疲れさまでした。

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)

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2022年12月3日 活動報告と「死滅を知らぬ生命」

2022-12-03 22:11:47 | 日記
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「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(愛称まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

今日は気温9℃の乾燥した冬空のもとでの活動となりましたが、楽しくハス品種見本園の整備と道路の掃除を行うことができました。
入口の門のイチョウが青空に映えてきれいでした。
ハス品種見本園では、国外の中型のハスが多く展示されるD列とE列の整備を行いました。
水面から出たハスの葉を切り取ってから、中の藻や枯葉を取り除きます。かがんだ姿勢で行うので、腰を痛めないよう気を付けています。

マスによっては、大量発生した藻を掻き出すのが重くて大変でした。でもこのエメラルドグリーンは美しいですね。
水の中からは、冬ごもりしているオタマジャクシやヤゴが多く出てきます。
ボランティア一同がんばった甲斐があって、きれいになりました。濡れた枯葉や藻を運び出す重労働もあったので、筋肉痛になりそうな予感です!

素白蓮のマスでは、実からハスが発芽していました! すごい生命力です。でもこの見本園では系統保存のため、蓮根からのみ栽培する方法をとっています。実から発芽したハスは交雑を避けるために必ず取り出します。
大賀一郎博士はハスの実を「死滅を知らぬ生命」と呼んでいました。「この検見川遺跡出土の古ハスは、私の知る限り、実に千古を通じてあやまりなき世界最古の生命の発露であると信じている」と。(大賀一郎著『ハスを語る』昭和29年より引用。)

最後に、入口のイチョウをブロワーで掃除する前の写真です。
黄金色のイチョウが掃除されると、道路が見えました。担当されたボランティアの方々、お疲れさまでした!
活動報告は以上です。

(担当: れい)
コメント (2)
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