大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2019年5月25日 活動報告② 下草刈りと環境整備

2019-05-26 13:54:37 | 日記
見本園のそばでは、ナツグミの実が艶やかに赤くなっています。
クワの実もなっています。日本では養蚕が盛んだったころ、カイコ蛾の飼育のために植えられていたのがこの桑の木です。
見本園の奥でアサザが咲き始めました。ハナジュンサイとも呼ばれます。花の縁がフリルのようです。
ここ数日の夏日で、下草は元気いっぱいです。森の下草も刈りました。

入口からの暗い坂道の掃除でも汗が噴き出します。

珍しいセンダンの木の枝を手繰り寄せて観察します。

するとセンダンの花が咲いていました。
修景池で大賀蓮の立葉が出始めています! 写真の手前で水面から20センチほど立ち上がっているのが立葉(たちば)です。この立葉の近くに花の蕾が伸びてきます。
2019年3月30日に修景池に設置した大賀蓮の鉢です。しっかり浮葉が出てきました。
修景池にも防鳥ワイヤーを張りました。
この白い泡のようなものは何でしょう? 坂道の道路側にいくつもありました。
東京大学の旧緑地植物実験所の向かいには、東京大学総合運動場の池があります。そこでも毎年、大賀蓮を見ることができます。
1951年に、この東大グランドで大賀一郎博士によって古代蓮の種が発掘されました。のちにその古代蓮が大賀蓮と名付けられたのです。

今日の報告は以上です。

(担当: れい)

 

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2019年5月25日 活動報告① 見本園の藻とり

2019-05-26 09:25:00 | 日記

2019年5月25日の活動は、気温27℃の晴れのなかで行われました。今週のはじめにまとまった雨が降ったので、蓮の見本園の水位は上がりましたが、その後の夏日で藻と下草とアブラムシが勢いを増してきました。

今日は主に蓮のマスのなかの藻を取り除く作業と刈った下草の処理を行いました。

見本園の奥ではコウホネが昨年より大きな花を咲かせています。

白い睡蓮が群れて咲いています。清らかです。

白い睡蓮が先に咲いていますが、このマスには紅い睡蓮も植えられています。

蓮の葉が繁茂しているマスと、まだ浮葉が数枚しか出ていないマスがあります。100種以上の蓮たちは、6月から10月にかけて代わるがわる花を咲かせていきます。

普蘭店蓮の丸いマスです。中国の古代蓮で、2016年10月に中国・普蘭店の訪問団からいただいた蓮根を育てています。

千弁蓮の土壌の比較実験のその後です。下の写真は、2019年4月13日に植えたもので、荒木田と畑の土を使った千弁蓮です。最初の浮葉が出ていたのですが、枯れてしまいました。

下の写真は、同じく2019年4月13日に千弁蓮を地元の土に水を張って植えたものです。浮葉が2枚出ています! これから夏にかけて、土壌によって千弁蓮の成長が変わるのかどうか判明するのでしょうか?

赤トンボが蓮の葉にとまって、羽を休めています。

他の蓮の成長ぶりをご紹介します。普者黒白蓮(ぶじゃっこくびゃくれん)です。中国雲南省の蓮です。
翠薇夕照です。
蜀紅蓮です。
巨椋の曙と巨椋の瑞光です。かつて京都の巨椋池(おぐらいけ)を彩った蓮たち。1950年に和辻哲郎が『巨椋池の蓮』のなかで、「巨椋池(おぐらいけ)のまん中で、咲きそろっている蓮の花をながめたときには、私は心の底から驚いた。蓮の花というものがこれほどまでに不思議な美しさを持っていようとは、実際予期していなかったのである。 」と書いています。咲いたらご紹介します!
酔妃蓮です。
左に検見川蓮、右に大輪の白い花をつける真如蓮。
漁山紅蓮です。
天高雲淡です。
 刈った下草を埋める穴のそばで、根性蓮を発見! おそらく実生(蓮根ではなく種から成長したもの)の蓮でしょう。水がなくても葉が出るのですね。


(担当: れい)

 

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2019年5月18日 活動報告② 防鳥ワイヤー張りと下草刈り

2019-05-19 08:57:31 | 日記

見本園の蓮のマスには、様々な鳥がやってきます。水あびをしたり、蓮を食べたりして葉を痛めてしまいますので、防鳥ワイヤーを張り巡らしました。

今年は一本ではなく、間隔をあけて二本のワイヤーを張りました。その分、昨年より長い竹の棒を使います。

貴重な普蘭店蓮のマスをつくりました。鳥の被害がありませんように。

藤壺は葉の成長が早いです。

紅君子蓮です。

まわりの下草を刈る会員たちは、特に大忙しです。

美しい草花たちが群生していて、刈るのはもったいないという思いもあります。

野イチゴの赤が目をひきます。

この時期は、一週間もすればもとどおりに生えてくる勢いです。

アロエの花が見事に咲いていました。

修景池の様子です。ここは大賀蓮だけを植えています。

雨不足の修景池では、藻だけでなく水草も大量発生しています。

修景池の奥では、コウホネが所狭しと群生しています。

池のすみに、鳥の羽が散乱していました。猛禽類が食事をしたあとでしょうか?

羽毛の量からすると、中型の鳥でしょう。活動日以外は、立ち入り禁止の山にある見本園ですから、野生がいっぱいです。

いよいよ7月の観蓮会に向けてフル活動です。今年も多くの蓮の花が見られるようがんばります!

活動報告は以上です。

 

(担当: れい)

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2019年5月18日 活動報告① 見本園の藻とリ

2019-05-19 08:51:16 | 日記

今日は気温20℃の晴れ、梅雨の前の気持ちのいい空のもとでの活動となりました。蓮の葉が順調に育つ見本園では、藻とりに追われています。雨が少ないのでマスの水位が下がっていて、アブラムシも発生していました。今年も鳥よけの糸を張り、まわりの下草を刈る作業を行いました。

見本園の奥では、睡蓮が咲き始めています。

睡蓮のかわいらしい蕾です。上から見るとこんな感じです。

睡蓮の葉には切れ目が入っていて、蓮の丸い葉とは異なります。

東屋のそばでは、ピンクの花が迎えてくれました。

ここ数週間はまとまった雨が降らず、見本園は水不足です。紅単のマスは干あがっていました!

アブラムシが蓮の茎を覆っています。

テントウムシはアブラムシの天敵です。がんばれ~。

コウホネも咲いています。

藻が水面を覆っています。

藻は熊手やネットを使ってとりのぞきます。

ネットにはヤゴがかかりました。一気に3匹も。マスに戻してやります。

見本園は赤トンボやシオカラトンボでいっぱいです。

ウシガエルのオタマジャクシもネットにかかりました。特大です。フグのようですね!

大賀蓮のマスです。葉が良く成長しています。

となりにある、もうひとつの大賀蓮のマスです。こちらは少し成長が遅れていますが順調です。

今年は特にハタケニラが大量発生しています。きれいですが、駆除が難しい帰化植物です。

ナガミヒナゲシも咲いています。

シランが涼やかに咲いていました。

ロータリーの森にカラスが7匹ほど集まっていたので、会員S氏が様子をうかがっていると、巣を発見しました!

枝が水平に3本以上伸びていて、格好のカラスの巣作りの場所です。

報告はつづきます。


(担当: れい)

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