大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2023年3月25日 花ハス栽培講習会を開催!

2023-03-26 09:19:31 | 日記
花冷えの気温11℃、本降りの雨のなか「花ハス栽培講習会2023」が行われました。東京大学旧緑地植物実験所では、ソメイヨシノが満開です。蓮を植え付ける時期は、桜の花咲く頃です。

傘を差しながら、多くの受講者が集まってくださいました。まずは大賀ハスの由来、その発掘のストーリーについて「大賀ハスのふるさとの会」のボランティアである「ハス守りさん」から紹介がありました。

「ハス守りさん」とは、千葉市が養成する人材で、大賀ハスに関する知識や栽培方法を習得し、大賀ハスの名所や栽培地における学習・栽培・ガイド・イベント等のボランティアです。千葉市の花である大賀ハスの妖精、 ちはなちゃんにならって大賀ハスをPRしています!
 

つぎに「大賀ハスのふるさとの会」の顧問、南定雄先生よりハスの生態についてのお話がありました。

受講者の皆さんは熱心にハスの種類、色、花の大きさ、花弁数などについて耳を傾けていました。ハスの増え方は2種類あり、その違いについても学びます。ハスには品種が保存される蓮根から、そして他品種との交雑の可能性のある実からの増え方があります。

そして実際のハスの栽培方法について講義が進みます。容器の大きさ、土、水、肥料の種類や与え方など、南先生が詳しく写真やスライドを使いながら説明します。

いよいよ栽培方法の実演です! 南先生が蓮根の植え付け方を丁寧に指導します。もやしのように蓮根から生えているのが頂芽(ちょうが)で、頂芽を上向きに蓮根を水平にそうっと泥の中に沈めていきます。

いくつもの素晴らしい品種を作り出してきた南先生の直接指導に、一同聞き入っていました。細かい質問も飛び交います。

今回、皆さんが持ち帰るハスの種類は、次の3品種のどれかになります。いずれも育てやすく華やかな中国の小型蓮です。
桃紅縮雨(とうこうしゅくう)
喜上眉梢(きじょうびしょう)
紫玉蓮(しぎょくれん)

参加者全員に蓮根、培養土、肥料、容器に栽培テキストをつけてお持ち帰りいただきました。ご自宅で素敵な蓮の花を咲かせてくださいませ!

肌寒く足元の悪い中、ご来場いただき誠にありがとうございました。

活動報告は以上です。
(担当: れい)

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2023年3月18日の活動報告 栽培講習会の準備

2023-03-18 21:46:36 | 日記
今日は朝から雨が降っていて気温も低く、冬に逆戻りしたようなお天気でした。その中、集まった少人数で、次の土曜日、3月25日に実施される花ハス栽培講習会の準備をしました。

事務所前の屋根がある場所で、昨年温室内で育てていた小型品種のレンコンを取り出します。
泥にまみれたレンコンを、頂芽がついているものを折らないように気を付けて取り出します。黒いひげ根などは、できるだけ除去します。小型品種なので、レンコンも細いです。

たくさんの鉢の中から取り出した、講習会用のレンコンです。
種類ごとにバケツに保管します。

作業している事務所前の屋根の下には、先週から植え替え作業を実施しているハスのうち、再度植え付けた残りのレンコンが保管されています。


名前がわかるように、名札をつけています。

講習会用のレンコンを取り出してバケツにまとめて、作業は終わりました。小型品種のバケツを空けて作業をするのに使ったので、ドロドロになった一輪車(ネコ)を水で洗い流します。

雨と泥で大変でした。また気温が低くて寒い中の作業でした。参加されたみなさん、お疲れさまでした。

今日のハス圃場の姿です。
D列の重台蓮は掘り上げましたが、植え付けはこれからです。


ハス品種見本園の入口、A列です。後ろ側のツバキが満開です。


今日のツバキをいくつかご紹介しましょう。


こちらは紅ヤブツバキです。中央付近の黒いものは、昨年ついた実が弾けたもののようです。


こちらはロータリー広場横の棕櫚の樹が並んだ場所。棕櫚の上に覆いかぶさるように満開のツバキが咲いています。


棕櫚の足元には落下したピンク色のツバキの花が。これは「不如帰」という札がついていました。


この棕櫚とツバキの「不如帰」の向かい側には、ロータリー広場の大きなソメイヨシノが開花していました。

でも今日の寒さと雨で、ちょっと可哀そう…。

今日の活動報告は以上です。

お知らせとお願い:
ボランティア団体「大賀ハスのふるさとの会」が千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました! 大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、この「まち寄附」を通じてのご支援をよろしくお願いいたします。



(担当: えむ)

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2023年3月15日 千葉市立花園中学校のハス池の植え付けを行いました!

2023-03-16 09:29:02 | 日記
2023年3月15日、気温15℃の春らしい陽気のなか「大賀ハスのふるさとの会」は千葉市立花園中学校を訪れ、ハス池の管理を行いました。
正門を入って右手に進むとハス池が見えてきます。ハス池は3つに分かれていて、向かって右に「大賀ハス」、左手前に「知里の曙」、そして左奥には睡蓮が植えられています。
花園中学校の先生方にご挨拶をしたあとに作業スタートです。池の右側に「大賀ハス」の新しい蓮根を植え付けました。この蓮根は今年の2月25日に花園公民館で掘り起こした「大賀ハス」の分根で、元気な大賀ハスの花が咲くことが期待されます。

池の角から中心に向かって大賀ハスの蓮根を植え付けていきます。
泥の中に手を入れて大きめの穴を開け、まわりの固くなった泥をほぐし、そこに新しい蓮根をそうっと水平に入れて沈めます。

四隅だけでなく、縁に沿ってすべての蓮根の植え付けが終わったら、肥料を与えます。有機の鶏糞と化成肥料8-8-8を撒きました。8−8−8とは肥料の三要素である窒素、リン酸、カリが等分に入った粒状肥料のことです。
大賀ハスの蓮根の植え付けは、水を足して完成です。

左奥のコンクリート枡には、用意してきた赤い睡蓮の入った鉢を沈めました。すでに葉が出ているので、夏の初めには美しい睡蓮の花が咲くことでしょう。

花園中学校のハス池は交差点の角にあります。今年の夏も、多くの通りがかりの人たちが足を止めて大賀ハスを鑑賞してくれますように。手前右には、大賀ハスをモチーフにしたマンホールがありました。

古代蓮を蘇らせて「ハス博士」と呼ばれた大賀一郎博士は、花園中学校について「この学校は、わたしくにとってほんとうに思い出深い学校でございます」とのちに語っています(『大賀一郎』、日本図書センター、1999年より)。というのも、1951年に大賀ハスの実の最初の一粒を探しあてたのが花園中学校の3年生の女子生徒だったからです!
(下の写真は2021年6月18日の大賀ハスです)
作業が終わり、米倉秀明教頭先生とハス池の前で大賀ハスのお話をしました。今までに集めた大賀ハスの実の新しい利用法などについて楽しく語っておられました。
活動報告は以上です。


ボランティア団体「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました! 大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、この「まち寄附」を通じてのご支援をよろしくお願いいたします。

(担当: れい)
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2023年3月15日 千葉市立花園小学校のハスを入れ替えました!

2023-03-15 20:15:09 | 日記
今日は気温13℃の青空のもと、「大賀ハスのふるさとの会」は千葉市立花園小学校を訪れ、ハスの入れ替えを行いました。
今年創立70周年を迎えるこちらの小学校の生徒たちは「はすの子」と呼ばれ、校庭の正面に大賀ハスが植えられています!

「大賀ハスのふるさとの会」のボランティアが到着したときは、職員の方がていねいに大賀ハスのお世話をされていました。今回、昨年もきれいに咲いたこちらの池は、そのままにしておきます。

今日はこの大賀ハスの池の奥にある、丸いプラスチック容器に植えられたハスを入れ替える作業を行いました。まずは花つきが落ちている既存の黒い容器を引き取り、「大賀ハスのふるさとの会」の拠点である東京大学旧緑地植物実験所まで移動します。
今まで置いてあった黒いハスの容器8つは、トラックに乗せて運び出します。最後の植え替えから3年以上が経っています。こちらの咲ききったハスたちは、新しい元気な蓮根と交代します。

新しく運び込むハスの配置などを相談します。下には黒い除草シートを敷くことになりました。

新しいハスは青いプラスチック容器に植えてあります。数は同じく8つです。

花園小学校に展示するハスの品種は以下の通りです:
 大賀ハス(4容器)
 清月蓮(1容器)
 紅台蓮(1容器)
 酔妃蓮(1容器)
 白芍薬蓮(1容器)

4つの大賀ハスは、向かって上下段の右端に2つずつ置きました。あとは白蓮、紅蓮、一重、八重の蓮など、咲いたときのバランスを考えて配置しました。

きれいな蓮の花を咲かせるためには、栄養が欠かせません。肥料は植え付けの時、葉が出てから、咲いてから、咲き終わってからなど随時あたえます。

今日は鶏糞と化成肥料を使いました。肥料の種類や量、回数、施肥のタイミングなどは腕のみせどころで奥が深いものです。ハスの品種や天候によっても変わってきます。

大賀ハスの実の発掘にかかわり、発掘された場所から一番ちかい学校が花園小学校です。今年もはすの子たちが大賀ハスを大切に見守り、育んでいくことでしょう!

最後にお知らせとお願いです。

ボランティア団体「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、この「まち寄附」を通じてのご支援をよろしくお願いいたします。

活動報告は以上です。

(担当: れい)
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2023年3月11日 活動報告 ハス品種見本園の植え替え作業を行いました!

2023-03-15 17:37:57 | 日記
気温は15℃、抜けるような青空のもと、東京大学旧緑地植物実験所のハス品種見本園の植え替え作業が行われました。ハスの植え替えは桜の咲く頃にと言われますが、今日は事務所の横の寒緋桜が満開でした。

ハスは3年に一度、蓮根を掘り出して土を入れ替えて、肥料をやらないと花つきが芳しくありません。しかしボランティア団体である「大賀ハスのふるさとの会」では予算の関係上、限られた10種程度を植え替えるのが精一杯です。100種以上のハスのなかでも貴重なもの、咲かなくなったもの、弱っているものが優先されます。

今年は最も植え替えが必要な10種の蓮が選ばれました。ボランティアS氏が作業工程を発表しました。

泥の掻き出しには、今年も「大賀ハスのふるさとの会」の顧問・南定雄先生が油圧ショベル(ユンボ)を操ってくださいました。
蓮根が腐っているマスでは、重い泥が黒くてヘドロ臭がします。
重機でおおまかな泥を取り出したら、あとは手探りで蓮根を探しだします。

特にマスの縁や角には蓮根が詰まっているので、蓮根を折ったり傷つけないように手作業で泥をかき分けて、ていねいに取り出します。

仕上げに残りの泥をショベルできれいに掻き出します。

取り出した泥はトラックに乗せて、敷地内の穴に運んでリサイクルします。

黄色の花を咲かせるアメリカ固有種の「バージニア」。この貴重な品種は毎年植え替えを行います。通常の3年に一度の植え替えだと元気がなくなり、咲かなくなるからです。泥のなかから蓮根を折らないように取り出す作業は実に緊張します!
蓮根を掘り出したら、腐った古い蓮根は処分します。元気なものだけを洗い出して、余分な根や汚れを取り除きます。汚れが気になる場合は、消毒します。この作業をちゃんとやっておくと、蓮根の成長が早く、葉も花も立派に育ちます。

空になったマスには、新しい土と肥料を混ぜ入れ、水を加えて泥状にします。蓮根は泥が落ち着いてから植え戻します。

蓮根を植え付ける作業は、次回に持ち越されました。大変な力作業に参加されたボランティアの皆様、今日もお疲れさまでした!

最近のハス品種見本園のまわりの花たちをご紹介します。いずれもボランティアO氏が撮影したものです。

椿が満開です。

まだ朝夕は冷えますが、春爛漫です。


最後にお知らせとお願いです。

大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、この「まち寄附」を通じてのご支援をよろしくお願いいたします。

活動報告は以上です。 
(担当: れい)


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