大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

ハス品種見本園の水やり、植物画家・太田洋愛について

2023-01-24 15:09:50 | 日記
「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

1月21日の朝の気温は3度、北風が吹く大寒の翌日でした。蓮にとって寒い1月は、水面下で静かにエネルギーを蓄える時期です。花が散った後の秋から春にかけても、蓮には変わらず水を与えつづけます。
蓮たちは水面に氷が張っていても無事に冬を越すことができます。夏の間と同じ水量を保つように定期的に水やりを行って越冬させます。

寒風にさらされる見本園の蓮たちを、大賀一郎の妻・歌子の花壇が見守ります。
ここで植物画家の太田洋愛(おおたようあい)をご紹介します。歌子女史の『すみれ図譜』は、この日本の植物画の巨人である洋愛が奮起して描いたものです。

洋愛は大賀一郎から「僕はハスの実に賭ける、君は植物画に賭けてみないか」と熱心に言われ、植物画家としての道が決まったと後年語ったとか! 大賀一郎博士、人の才能を見抜く目もあったのですね。(田原市博物館企画展「日本ボタニカルアートの巨星 太田洋愛展」2021年、パンフレットより)


寒く静まり返った冬の森では、椿がつぎつぎと咲きこぼれ、花の絨毯が広がっています。
椿の花は、散った後も私たちボランティアの目を楽しませてくれます。

見本園の地面では、モグラが掘った穴がところどころに目立ちます。モグラ塚だらけです。

ムクロジ(無患子)の実がいっぱい落ちていました。触るとベトベトしています。

ムクロジは、温帯域に育つ落葉高木で、果実は石鹼として使われていたそうです。黒くて硬い種子は、まるくて、羽根つきの羽の球として利用されていました。

敷地内のムクロジは、大木に成長しています。
報告は以上です。
(担当: れい)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年1月7日の活動報告

2023-01-07 19:47:46 | 日記
お知らせ
「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(愛称まち寄附)』に登録されました。大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、どうぞこの「まち寄附」をご検討くださいませ。

みなさま、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。事務所入り口もお正月の飾り付けをしました。


ここ千葉市のお正月は、今年は比較的穏やかで初詣日和が続きました。今日は新年の顔合わせと、これからの予定についてお知らせがありました。2月に入ったらレンコン植え替えの品種選定や、肥料調達など、昨年にも増して大きなハスに育てようという計画です。

けさのハス見本園の様子です。比較的暖かいお正月だったとはいえ、ここでは氷が張っています。

やはり日陰になっている所に氷が張っています。

張っている氷は、意外にぶ厚い……。1㎝ほどありますね。


裏門からの道に新たな倒木が発生しました。かなり太い幹の上の方がポッキリと折れたり、そばにある別の樹は根元から倒れていたりして道をふさいでいます。

この写真、右側の樹は地面についているところがポッキリ折れたところ。そのまま真っすぐ上に向かって立っています。左側の樹の中央より少し上の方、右に横枝が出ているところに新しい切り口が見えるのですが。なかなか分かりづらいかもしれませんね。どうもそこから上がポッキリと折れて、道路に真っすぐ立っているという状態かと思われます。蔓やら枝葉のおかげで横倒しにならずに真っすぐ立ってしまったのでしょう。

画面中央奥に、もう一つの倒木が横倒しになっています。

こちらは根元からバッタリと倒れています。いずれもチェーンソーで処理する必要があります。園内には桜や松も多く、これらが時代を経てかなりの大木になっています。天候の加減で強風になると倒れてしまうことが、近年増えてきました。今年の大賀ハス一般開放日に向けて、森の中の樹々も手入れが必要です。

このブログ冒頭にお知らせしている千葉市まちづくり応援寄附金(愛称まち寄附)を通じて、「大賀ハスのふるさとの会」を指定した寄付が複数あったと、市の担当者から連絡が届いたそうです。早速ご寄付くださった方々、ありがとうございました。

今日の報告は以上です。
(担当: えむ)











 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする