大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

千葉市立花園中学校のハス池で知里の曙がまだ咲いています。

2023-08-28 20:06:27 | ハス
2023年8月27日(日)、用事があって千葉市立花園中学校に行きました。そして、そこのハス池に、なんと知里の曙が咲いているのを発見!



ご覧ください。蕾もまだ2本も出ています。
知里の曙(チリノアケボノ)は旧東京大学農学部付属緑地植物実験場で作出されたハスの品種です。即非蓮とバージニア蓮を掛け合わせてできました。花が葉よりも上で咲くので、とても見栄えのよい品種です。
今年は全国的に異常気象のため、8月下旬になっても高温で熱中症警戒アラートが発令されているぐらいです。そのためハスもまだ元気に咲いているのではないでしょうか。

中学校の先生によると、残念ながら今年は大賀ハスが咲かなかったのだそうです。でもこの知里の曙は前にもご紹介した通り、7月には立派な花を咲かせていました。ここにはハスが、大賀ハスと知里の曙の2マス、それとスイレンが1マス育てられています。ちょうど大きなバス通りの交差点の角にあり、通常なら歩道からハスが咲いているのがよく見えます。ただ、今年は生徒さんたちが千葉県総合体育大会でとても良い成績を収めたので、それをお知らせする幕が道路側に張り巡らされていて、ハス池がなかなか見えない状態です。たまたま用事があって構内に入ることができたので、花に気が付きました。


まだ厳しい残暑が続きそうですが、ハスの花を見られるのは嬉しいことですね。

(担当: えむ)






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2023年8月19日の活動報告

2023-08-20 21:07:00 | 日記
今年は暑い夏がまだまだ続いています。今日も朝8時過ぎで、すでに31度を超えています。その中、20名ほどが第三土曜日、定例の活動に集まりました。
ラジオ体操です。日陰の中にいる人も多いので、一見人数少な目です。

今日の作業:
★追肥=8-8-8と発酵鶏糞を混ぜてマスやバケツのハスに施肥します。
★種取り=果托から種がこぼれ落ちる前に採集します。品種ごとにネットに入れて名札をつけます。
★雑草除去=しばらく作業をしていなかったので、通路やあちこちに雑草が伸び放題です。それを刈り取ります。

肥料を混ぜて、各マスにばら撒きます。


朝の9時半ごろです。すでに炎天下の作業となりました。木陰ではないので、厳しい暑さとの戦いです。
東屋の柱にとりつけてある温度計。もう33度を示しています。


種とりも日差しとの戦いです。通路に近いところだとすぐに手が伸ばせますが、遠いところにある果托は先にカギのついた棒で手元に引き寄せます。果托そのものは刈り取りません。もうしばらく乾燥するまで置いておきます。


品種ごとに名札もつけて保管します。


しばらく人手が入らないと、通路もこの通り雑草が生い茂ります。

東屋前の階段のところです。


あまりの暑さに、各自途中で水分補給をしましたが、作業終了時には、いつもは屋外でお茶をいただくのですが、今日はさすがに冷房してある事務所の中で冷たいお茶をいただきました。

暑さが続くので、ハスは元気です。むしろ水やりが大変。今日もホースを全開で各列のマスに給水しました。

なんと千弁連が!

下のように2輪開花してました!

左隣は大洒錦(タイセイキン)。花弁の縁が濃い赤に染まっています。
天昇(テンショウ)です。


知里の曙(チリノアケボノ)です。


暁色雲海(ギョウショクウンカイ)です。


こんな果托もありました。

遠景に見えるピンク色の花は淀姫(ヨドヒメ)です。日当たりがよいせいかまだまだ元気に花を咲かせています。

その他、バージニアがまた蕾をつけていましたが、写真を撮り忘れました。

最後にご覧にいれるのは、ハス見本園正門のそばにある、東京大学検見川総合運動場内のハス池です。

ここは総合運動場の西側になりますが、大賀ハス発祥の地の解説板が大賀ハス通りに面して建てられています(大賀ハスの種の発掘現場ではありません)。今年はなかなか花が咲かなかったのですが、今日はご覧の通り4本も開花しており、さらに蕾も見られました。

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)









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2023年8月5日の活動報告

2023-08-08 11:27:56 | 日記
2023年度のハス見本園一般開放が無事に終了し、今日は久しぶりに午前9時からの通常の活動時間となりました。陽は高くのぼり、気温はすでに32度。少し風があるのが救いです。

一般開放終了後には片付けられなかった、テントを撤去します。また使用した看板なども、来年用に倉庫に保管します。今日はボランティアに加わっているボーイスカウトのメンバーが少し多く参加してくださいました。若い力のおかげで、重いテントの解体がどんどん進んでいきます。







立て看板なども倉庫にしまいます。



けさのハス見本園の様子です。まだまだたくさん咲いています。そして蕾もたくさん出ています。

手前は東屋のすぐ下にあるC列です。たくさん開花しているのは、前回の活動報告でも記載した紅君子蓮(ベニクンシレン)。下の写真です。


こちらは天上蓮(テンジョウレン)。


背が高く伸びて咲いている酔妃蓮(スイヒレン)。花弁に紅が差す爪紅です。


大賀ハス(B-15)です。よく見るとまだ蕾がいくつか出ています。


大賀ハスと中国のハスを掛け合わせた中日友誼蓮(チュウニチユウギレン)。花盛りですね。


金輪蓮(キンリンレン)も依然としてたくさん咲いています。


それからこのようなお友達も!

この写真の中に、3匹ものニホンアマガエルがいます!葉っぱの上にだけでなく、茎にもつかまっていますね。

最後に今日の修景池です。大賀ハスがまた咲きました。蕾は今年最後の花になるでしょうか。


池には大賀ハスだけでなくオモダカも水面を埋め尽くしていますが、こんな綺麗な花が咲いていました。


活動報告は以上です。
(担当: えむ)


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2023年7月29日 ハス品種見本園の一般開放、大賀蓮が「ちば文化遺産」に!

2023-08-03 16:01:47 | 日記
気温30℃の蒸し暑い晴れ空のもと、ハス品種見本園が一般開放されました。今年は10日間にわたって行われた開放日も終盤です。見本園で栽培される100種以上の蓮には、それぞれの花期があり、今が花盛りの蓮たちと代替わりしています。今日は華麗な艶新装(えんしんそう)が目を引いていました。


新たに咲き誇る蓮たちを見に来るリピーターも。なかでも紅君子蓮(べにくんしれん)が一際うつくしく咲いています。即非蓮と白君子小蓮との交配により1987年にこの実験場で作出されました。花弁は20枚前後、紅色で条線はやや明瞭。花径15~23㎝。葉面はなめらかです。


今年は全ての開放日に、ガイドツアーを2回行いました。大賀一郎博士の蓮のコレクションから始まったこのハス品種見本園の価値と見どころが語られます。


今年も順調に多くの蓮が開花しています。こまめに水やりと追肥を行っているなかで、舞妃蓮(まいひれん)がまだ咲いています。


風変わりな和蓮、千枚以上の花弁をもつ妙蓮(みょうれん)です。こちらは咲き始めです。

妙蓮は開花がすすむと、下の写真のように変化します。支えないと花の重みで下を向いてしまい、他の蓮のように4日で散ることもなく、そのままドライフラワーになります。中国の千弁蓮と似た特徴をもちます。


人気の高いバージニア蓮です。このアメリカの黄色い蓮を目当てに通われる来場者もいます。近づくと爽やかな香りのなかに、甘いキャラメルのような匂いがします。


中国の品種、天高雲淡(てんこううんたん)です。開花1日目。

天高雲淡の2日目(奥)と3日目(手前)です。今年も花つきが良いです。

真如蓮。貫禄のある大型白蓮です。

香葉(こうよう)です。葉まで良い香りがするので、蓮の葉茶に最適な品種です。

チェンマイです。タイの避暑地、チェンマイに咲く可憐な蓮です。

白麗(はくれい)です。

金輪蓮(きんりんれん)です。爪紅(つまべに)と言って、開花後は退色し、白地の先端に濃い紅が残ります。江戸時代から愛されてきた魅惑的な品種です。

外の花弁の丸みがキュートな琴台歌手です。

白単です。花弁の先端がほのかなピンクで可愛らしい品種です。

玉繍蓮(ぎょくしゅうれん)です。上下に3つの花が咲き誇り、形と色の移り変わりが分かる貴重な一枚です。

ハス品種見本園を堪能したあとに、再び受付前の展示パネルをじっくりご覧になる来場者もいます。質問などございましたら、お気軽にボランティアにお声かけください!

今年の6月に千葉県の誕生150年を祝って、大賀蓮が「ちば文化資産」に選ばれました! 

写真は千葉日報の記事より転載しました。「大賀ハスのふるさとの会」の顧問である南定雄先生が後列のチーバくんの隣に。

今年の最終開放日は7月30日です。猛暑の中、ハス品種見本園に足を運んでいただきました皆様、どうもありがとうございました!

報告は以上です。

(担当: れい)
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