地雷ではなく花をください/作:柳瀬 房子・文 葉 祥明・絵/自由国民社/1996 年
故ダイアナ妃が地雷撤去活動に力をいれていたことを思い出しました。
「世界中で地雷が一億一千万個、このため一時間に3人がどこかでなくなったり、おおけがをしている」とあります。
山にも、田や畑にも、学校の校庭にだって地雷がたくさんうめられていて、いつどこでも、亡くなったり、足や手をなくしたりする危険がいっぱい。
悲惨な場面はあまりでてこないですが、地雷をひとつ取りのいたら花や木の苗を一本植えましょう。世界中の人が協力すればきっとできると訴えています。
絵本の純益は、難民を助ける会がカンボジアで行っている対人地雷の撤去費用にあてられるといいます。
絵本を購入して、撤去費用の一部に充てられるというなら、難しくはないようです。
戦争が何をもたらすか、さまざまな切り口がありますが、地雷がどれだけ危険か、そして戦争がおわっても、長い間、影響することも考える必要があります。
黒柳徹子さんが、お菓子やチョコレートににせたような地雷がまかれていることを報告されていますが、わざわざお菓子に似せているのは、子どもがターゲットにされていたのでしょう。
「国境があって、人は勝手に超えることはできないが、鳥たちは自由に空を飛べ」ます。テレビでベルリンの壁崩壊の2年前ベルリンで、700年を記念するイベントがあったとき、日本の花火師が、地上に壁はあるが、空には壁がないといったことが紹介されていたのを思い出しました。