アフガニスタンのひみつの学校/作・ジャネット・ウィンター 訳・福本友美子/さ・え・ら書房/2022年
20年前、タリバン政権下で、女子が学校へいくことが困難だった時代。そんななかでも、ひみつの学校がありました。
父親が兵士につれていかれ、その父親をさがしにでかけた母親もかえってこなかったナスリーンは、おばあさんにつれられて、ひみつの学校へいくようになりました。
はじめは、先生とも、ほかの女の子とも、なにもしゃべらず、自分の殻に閉じこもっていたナスリーンでしたが、やがてミーナという子に 心をひらき ・・・。
当たり前のように学校にいくことができる日本からは考えられないのですが、難民になって、学校へいけない子どもも多く、世界では、これが当たり前ではないことに あらためて気づかされます。
いったんは、力をうしなったタリバンですが、いままたアフガニスタンを支配するようになり、女子が学校に行くことも困難になっているようです。ロシアのウクライナ侵攻のかげにかくれていますが、いまの現状はどうなのでしょう。
だれがひみつの学校を運営していたのかはさだかでありませんが、どんな状況にあっても、「窓をあけ、黒い雲のむこうに青い空をみる」ことができるように努力する々がいることが希望です。