どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

海ガメのお礼・・三重

2022年06月01日 | 昔話(中部)

     三重のむかし話/三重県小学校国語教育研究会編/日本標準/1977年

 

 若い漁師が、網にかかった海ガメを、「この海ガメはわしらに何も悪いことをしとらんやないか」とほかのものを説得し、海へもどすことに。

 しばられていた縄をほどいてもらった海ガメは、助けられたお礼を申し出ます。目が見えない若者の母親の目を治すという。

 背中に母親をのせ、みえなくなったカメをまっていると、月が浜を明るくてらすころ、母親をのせた海ガメが浜にあがってきます。そして、海ガメからおりた母親が、おおきく目をあけて 走ってきます。

 若者もほかの漁師もおおよろこびし、海亀に酒を飲ませて海へもどしてやります。

 

 竜宮がでてくるかと思っていると、ずいぶんシンプルで短い話です。

 この浜では、海ガメをみつけると、みんなが背中をなぜながら、酒をのませてから、海にもどすようになったという。


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