どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

すきなこと にがてなこと

2024年06月04日 | 絵本(日本)

   すきなこと にがてなこと/作・新井洋行 絵・獄 まいこ/くもん出版/2021年

 

 だれにもすきなこと、にがてなことが ありますね。

 コマ割りのなかで、こどもの集団で、一対一で、家族で、職業で、外国の人と つぎつぎに例をあげていきます。

 ほっこりするのは、にがてなことを誰かがサポートし、さらにそれがほかの人と つながっていくこと。

 

 そうくんは くつひもを うまく むすべないけれど、手を動かすのがすきな みくちゃんが たすけてくれる

 みくちゃんは ドッジボールがにがてだから ぼくが そのぶん がんばる

 ぼくがにがてなのはピーマン でも料理ずきの おとうさんが つくった ピーマンの にくづめは たべられちゃうんだ

 おとうさんは運転が苦手で、車庫入れも緊張。けれど 運転好きな おかあさんがいれば 書庫いれも楽々

 シンガポールに すんでいる ともだちの マリーちゃんに 英語を教えてもらっている マリーちゃんは パソコンが にがて でも かんこくからきた ミンジュンが おしえてくれるんだって

 

 多様性が尊重される社会であれば、苦手なことが その人の個性かもしれません。そして苦手と思っていても、それに向き合っていくと いつかは すきになることも