「ニャオ」とウシがなきました/エマ・ドッド・作 青山南・訳/光村教育図書/2013年
動物たちの当たり前の鳴き声がかわってしまうと?
ネコが寝ていると、おんどりの大きな声で叩き起こされ、「こいつはなんとかしなくちゃ」と、しばらく考えてネコは得意の魔法をかけることを思いつきました。
次の日、おんどりが息をいっぱい吸い込んで声を出すと、「チュー、チュー、チュー」
次に目を覚ましたブタが口を開くと、「コッコ、コッコ、コッコ!」
まわりでは、めんどりたちが「ブウ! ブウ!」
ヒツジたちが「ワン、ワン」
ヒツジのみはりをしていたイヌが「メーメー!」
ウシは「ニャオ」、ウマは「ガー」、アヒルは「ヒーン」
これは大変と、みんなで「ぼくの声をかえせ! あたしの声をかえせ!」とネコを追いかけ、なんとかもとのとおりになりますが、おやおやネコが鳴くと?
動物たちの表情、とりわけ目が生き生きして、躍動感があふれています。それになによりも動物たちのにぎやかな鳴き声。
子どもたちは、都会でも地方でも、イヌやネコはともかく、ニワトリやヒツジ、ウシなどにふれることができなくなっているのが残念です。