どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しずくのぼうけん

2024年07月14日 | 絵本(外国)

   しずくのぼうけん/マリア・テルリフスカ・作/内田莉莎子・訳/福音館書店/1969年

 

 おばあさんのバケツから飛び出した水のしずくの冒険の話。裏庭でほこりがいっぱいになり、クリーニング屋さんできれいにしてもらおうとしますが、ドライクリーニングで かわいちゃうよと アドバイスをもらい、病院へ。

 病院で黴菌がいっぱいで、黴菌を殺すため ぐらぐら 煮るといわれ また逃げ出します。

 おひさまのところへのぼって しずくはどんどんやせていく。でも雲が広がって しずくは雨になって 地面へ後戻り。

 岩の中へ落ちて もうだめと思ったら さむいさむい夜がきて、しずくは 氷の塊。岩を こなごなにして また旅へ。

 川を流れて 水道の取入れ口につかまり、濾過機できれいになって、台所の蛇口から、洗濯機へ。

 もうだめかと思ったら、ストーブが どんどんもえて 蒸気になってまた外へ。

 寒い冬で 大きなつららになって  でも春がくれば つららがとけて・・。

 しずくは、なんどもせまる危機を形を変えて脱出します。

 岩が ”はぜる” という感覚が うまくつたわるか 心配になりました。 

 原書は1965年、ワルシャワでの出版。水が液体、気体、固体と変化するのを話し合ってもよさそう。


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