どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

もりのはなやさん

2024年07月15日 | 絵本(日本)

    もりのはなやさん/ふくざわゆみこ/Gakken/2024年

 

 もりのなかに、おおかみさんのはなやさんがあります。おおかみさんは、「みんな おはよう。きょうも もりの みんなに えがおを とどけようね」と、はなたちにいいました。だれにも ないしょですが、おおかみさんは はなの ことばがわかるのです。

 さいしょのおきゃくさんは、くまさん。ぼうしに にあう はなを かいにきました。くまさんが えらんだのは ポンポンダリア。

 かるがもの ひなさんたちは、せなかの かびんに はなを さして、うれしそうに かえっていきました。ぶたさんは、ワンピースを ほんものの はなで かざって ごきげんで かえっていきました。

 はなのなかで、さっきまでげんきだったチューリップが うなだれています。だーれもかってくれないと おちこんでいたのです。おおかみさんが、うさぎさんから ちゅうもんが はいっているときくと、きいろい つぼみの チューリップは あっというまに げんきのなって ふくらみました。おおかみさんが、うさぎさんのところへ、チューリップを とどけにいくと、あしを けがし、ダンスパーティにいけなくなり ドレスにあわせようとしたチューリップは もういらないと いわれてしまいます。

 おおかみさんが チューリップからいわれて、うさぎさんの まどべに こっそり おいていくと、くまさんがやってきて、みんなのダンスを みにいこうとさそわれて かつがれて パーティー会場の もりのホテルへいくと・・・。

 

 おおかみが やさしく えがかれ、見る人を 幸せにしてくれる花がいっぱい。やさしくほっこりする お話しも つかの間の? 癒しを 与えてくれます。