どこまでゆくの?/五味太郎/福音館書店/2010年
「月刊かがくのとも」500号です。
「おでかけします いってきまーす」 「いってらっしゃーい どこゆくの?」
「どこまでも ゆくの ずっととおくまで」 「きをつけて」「きをつけまーす」
男の子が スーパーを とおりすぎ
バスに乗り
バスを降りると 交番をとおりすぎ
また バスに乗って
バスを降りると また歩き
地下鉄に のって
町の中心部を とおりすぎ
海のそばを とおり
たどり着いたのは 恐竜が展示してある博物館
「だいぶ とおくまで きました だいぶむかしまで きました」
そこから、家に帰ります。
文字は、最初と最後のページのみ。迷路のようですが、迷路ではありあせん。
こんなに遠くまできて かえれるの? と心配すると 矢印のぎゃくに いけば ちゃんと かえれます!!
ただ、歩く、乗る、歩くの繰り返し。矢印にそいながら、風景を楽しんだり、絵を描く人、働く人と、さまざまな人にであったりしていきます。
男の子の目的は?? どこまでも遠くに いきたかった? 季節を感じたかった?
答えは読む人の想像に ゆだねられているのでしょうか。