どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ウーフは おしっこで できてるか??

2024年02月08日 | 紙芝居

  ウーフは おしっこで できてるか??/作・神沢利子 絵・井上洋介/ポプラ社/2004年(12画面)

 

 「くまの子ウーフ3」とありますので、シリーズでしょう。

 ウーフは、目玉焼きと、はちみつをつけたパンをたべながら、卵をぽんとわったら いつもきみと白みがでてくるので、ちょっと不思議。お父さんから、おさじは、ステンレス、パンは小麦粉、いすは木、座布団は、綿ときいてすっかり感心してしまいました。

 なにがなんでできているか きつねのツネタくんにも 教えてやろうと 外へ遊びに行きました。

 野原で散歩しているめんどりさんに、「あした、ぼくがいったら。」ときくと、めんどりは、「たまごを、またひとつ うんであげるわ。」「その、あしたも。」「ええ、そのあしたも、あんたがもらいにきたら、そのたびにうんであげるわ」といいます。めんどりのからだに、たまごがいくつはいっているかたずねると、めんどりさんは くびをかしげました。

 めんどりは、たまごでできているとわかったウーフは、めんどりがうんでくれた うみたてのたまごを手にのせ、めんどりとわかれました。

 ウーフが、きつねのツネタに、「めんどりが なんでできているか、あてたらえらいよ。」ときくと、「ガラと肉とはねでできているのさ。しらなかったのかい。」といわれてしまいます。「たまごをうむなら、たまごでできているっていうのかい、そんなら、きみはいったいなんでできているんだい。」といわれこまってしまったウーフ。「おしっこでできているのさ。」といわれてツネタに とびかかりますが、ツネタはにげ、ウーフは つまづいてころび、とがった小石が、足にささって、なきだしました。

 足には血もにじんでいます。ウーフは、「ぼくのからだからでるのは、おしっこだけじゃないや。血も出でるし、涙もでるよ。」 泣きやんで歩き出したウーフは、野原の草の上でねころがりながら、「やっぱりさ、ぼくがおしっこでできているのはへんだよ。ぼくはおしっこなら、おしっこが、足がいたいなんて思うかなあ。」・・・。

 このあとも考察?をつづけるウーフが かわいらしい。

 

 タイトルが楽しい紙芝居。なぜ おしっこでできていると思ったのか、興味深い展開。なぜめんどりが、毎日たまごをうむか 考えたこともなかったので新鮮でした。めんどりのからだが たまごで いっぱいになっている画面で、おもわず オーとなりました。

 12画面の紙芝居ですが、文章が多いので、時間は かかりそうです。