教育再生会議が先日「ゆとり教育見直し原案」をまとめました。その内容は授業時間数の10%増加させる為に以下のようなことをするそうです。
- 夏休みと春休みの1週間程度の短縮
- 早朝授業の実施
- 土曜日を利用した補充学習の実施
- 7時間目の導入
これを見ると結局、単に量を増やすだけじゃないでしょうか?
これはあくまでも私の持論ですが、こういう物って「量」より「質」ではないかと思います。こういうことを議論している有識者という方々は結局のところ、もっとも安易な結論へ持って行こうとするようです。
要は上から押し付けて無理矢理食べさせるようなものです。料理で言えば、美味しいを料理を食べさせるのではなく、とりあえず栄養バランスは考えて適当に作った不味い料理を沢山食べろ!と言うようなものです。不味いものを食べさせられる子供の身になって考えれば分かる思います。
授業で言う美味しい物とは「内容がある面白い授業」です。本来、子供には好奇心と言う物がありますから、興味をひく楽しい内容の物でしたら目を輝かせると思います。「なるほど・・・」と思わせればいいのです。物事が分かれば勉強も楽しくなると思います。
もちろん「内容のある面白い授業」をやる為には、教える側にもテクニックが必要ですから、先生たちにも勉強をして頂かないといけないと思います。そうすることにより先生のレベルも上がりますし、問題のある教師も淘汰されていくことになるでしょう。
食べ物も勉強も量の時代は終わったのですから、栄養とバランスのとれた美味しい授業を心がけて頂きたいものです。
こんな原案なら誰でも思いつきますよね。
確かに近代史や社会のしくみなどを分りやすく教えることは重要ですね。歴史では「何年に何が起こった・・・」とか言うことより、「どうしてこうなった・・・」と言う内容に重点を置いた面白みのある内容にするべきではないでしょうか?
歴史ではNHKの「その時歴史が動いた」とか、以前日本テレビで放送していた「知ってるつもり」などは、とても面白い番組で参考にもなると思うのですが・・・。
確かに安易な内容で、もうちょっとレベルの高い議論してほしいところです。
英語なんて、外国人と話せなければ意味ないし、社会の歴史とて「いい国つくろう鎌倉幕府」などの年号覚えるなんて何の意味も無いでしょう。
それより、近代史をきっちり学ぶべきでしょう。
例えば、日本で初めて銀行を設立した渋沢栄一さん(株式会社の仕組みを日本に導入したのもこの人)
なぜ銀行を作ったのか?
株式会社はなぜ必要なのか?
そういった「なんのために?なぜ?」
といった考え方こそが学習じゃないかな?と思うのですが。