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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「指を触れること。」

2017-08-16 | _よむ__

堀江敏幸サーフィン。
「ベスト・エッセイ2016」 日本文藝家協会編 光村図書出版 2016.6。
出版は 2016年。こちらに収録された作品は全て 2015年に発表されたもの。
堀江敏幸作品は、「指を触れること。」が入っている。

堀江さんはある日 「大きな乗り換え駅のコンコースのなかほどに、黄緑色のコートを着た男の子がぽつんと立ってい」るところに居合わせる。その子は四歳くらいの背格好であった。…

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大きなスーパーの専門店街で 私も迷子に出会ったことがあった。
婦人向け洋品店が並んでいて その仕切りのところが少し凹むような形になっており
その凹みにすっぽり収まるような形で 小さな女の子が立っていた。
こちらに背を向けていて表情は分からないが 泣いているようでもあり、震えているようでもあった。
声をかけたものか、周りにおうちの人はいないのかな、どうしようどうしようと思っているうちに
迷子を捜す店内アナウンスが流れ、その放送内容から目の前の女の子の事のようだった。

と思った瞬間、その子の周りに たくさんの大人がどっと駆け寄るのが見えた。
360度あらゆる方角から人が一斉に一点に集まってきたような感じだった。

これほどの人数の人々が
その女の子の事が気になって 見守っていた。
そのことに とても驚いた。

 

 


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