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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「世界名作の旅」に出る 1-6 マイアーフェルスター

2007-10-30 | _よむ__

戯曲「アルト・ハイデルベルク」の著者、マイアーフェルスターである。
名前はまだ無い。…とか何とか ちゃかしてごまかしそうになるくらい、
マイアーフェルスターの名を知らなかった。
けれども それはどうも私だけではなさそうだった。

この回の旅行記は
「忘れてしまったのか。捨てられたのか。
それとも、やはり、名作ではなかったのだろうか。」と
なんだか 活動の弁士になったような始まり方だ。
この回の作品、「アルト・ハイデルベルク」の舞台は もちろんハイデルベルク。
現地に赴いたこの回の著者は 周りの人々に「アルト・ハイデルベルク」の事を
たずねてまわるが、この作品を知っている人になかなか巡り会えない。
メリメ「カルメン」の回に状況が似ているようでもあるが、
こちらでは 大学近くの本屋の店員、
独文(当地ですので“国文学”ですネ)専攻という女子学生…と
知っていてもよさそうだなと思われる相手からも“振られて”しまっている。

作品解説によると
日本では大正二年に 坪内逍遥の文芸協会が最初に公演し、
主人公と恋に落ちる娘ケーティーの役は 松井須磨子が演じている。
こう読んだだけでも 日本での当時の人気がだいぶ伝わってくるような気になるが
さて どうして本国の方では忘れ去られたようになっているのか・・・

まあそれは 文学の専門のかたに任せたっ!
ハイデルベルクの近く(と言えるのか?)にはライン河も流れているようだし
久しぶりに 犬養道子「ラインの河辺」を広げてみることにした。
(オプショナルツアーに ようこそ。)

1976年(手元にあるのは1991年増刷分)の中公文庫版。
いやあ、活字が小さい 小さい。
それで読み進めにくいかというと そうでもない。
活字の組み方、余白の配分、・・・見慣れたレイアウトはそれだけで
どこか心安らぐものです。
雑誌(?途中からムック?)「暮らしの設計」に載ったものをまとめたもので
当時ボンの郊外に在住の犬養さんだったので 表題となったようだ。

この本で
 ○ 「ドレーキップ窓」の存在を知った。
 ○ 書類整理の要は「とじこみ穴」にあり、と受け取った。
   (あー、その割りにこの頃 紙類の並べ方に行き詰っている。
    2・3年ごとくらいにいろいろ試行錯誤していたら
    収拾つかなくなってきたんです。)
   (そういえば 役所のお知らせがリニューアルした際に
    2穴のとじこみ穴がつくようになった。
    これが 周りで評判がいい。
    Aさん「あれ(2穴のこと)いいわよね。」
    Bさん「そうそう。先に(とじこみ穴が)あいていると
        なんとなく ファイルしようという気になるのよ。」
                      ・・・とのことです。)
 ○ 「ケルンの家具屋」を知った。
   と言っても この本の中でしか知らないのだけれども
   「おべんとう持ちで行くのよ。二日がかりで行くのよ。
    半日なんかじゃ見切れませんからね。ただ見るだけでも」と
   犬養さんの友人が紹介している 「P」というお店、
   読んでいるだけでも わくわくしたものだった。
   「P」は なんという店名の頭文字なのだろうと、ケルン 家具 で
   検索してみると ケルン国際家具見本市 関連のところがたくさん出てきた。
   おー、楽しそうですね。
   新し物好きで優柔不断(数 見ないと決断できないタイプです)な
   私には、“国際家具見本市”の響きは TDLと同じです!!
   これで 購入もできれば天国ですが・・・
   お金が… スペースが… 足りない物だらけだいっ。 
   (結局「P」は 何の略かわからなかった。)

そろそろ本旅行の方に戻らなければ・・・

戦争で爆撃されなかったハイデルベルクは
古城と大学の街として 観光客を集めているが
それは車の洪水も起こしていた。
狭い石畳の道は歴史の記念碑でもあって 簡単にはひろげられない。
さてこちらは 約40年後の現在の新潟ですが
先週 県内最大級のモール型ショッピングセンターがオープンし
やはり 車の洪水も起きているようです。
そうは言っても やっぱり見に行ってみたいよう。
ケルンの家具屋よろしく、二日がかりくらいの広さかなあ・・・
(勝手な想像ですが。)

で、「アルト・ハイデルベルク」は どこへ行った・・・。

 

 
[2012/10/18 編集]


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