入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「秋」(53)

2018年10月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 静かないい秋の日が続く。午後になっていくらか雨がパラついたが、大したことはなかった。紅葉を愛でるにはきょうぐらいの天気が一番いいと思うが、にもかかわらず週末、ここを訪れる人はいない。代わりに鹿が7頭ばかり、囲い罠の中に入った。物騒な男たちが明日その始末にやってくるだろう。
 
 きょう、少し早めに山を下りた。枯木の頭から千代田湖に下る林道の舗装工事は、土曜日でやっていないと思っていたら、やっていた。ダンプを動かせば通れると言ってくれたが、8時半から16時半までの通行止めを無視して通ろうとしたのだから、引き返した。そして、3日ぶりだか4日ぶりだったか、オオダオ(芝平峠)から千軒平の迂回用山道を帰ってきた。その途中の相変わらずの悪路に反して、周囲の色付いた紅葉の見事さ、これには深く感動した。
 先日、モミジやカエデは色付くまでには木によってそれぞれ違いがあり、その盛りを言うのはなかなか難しいと呟いた。同じ木でも、赤く染まった葉もあれば、緑の色を残したままの葉もある。そうかと思えば、中途な黄色もあれば、1本の木がソックリ紅葉していることもある。そういう同一の樹種でさえも色付く過程に大きな違いがあるのだが、しかしその多様さこそが「錦織なす」艶(あで)やかさの秘密であると知らされた。思いがけない遠回りをしたが、その甲斐があった。ツタウルシの紅葉からモミジ、カエデの紅葉、さらには落葉松の葉が黄金に染まるまでがずっと見ごろだと思い直した。

 10年以上も音信のなかった人が、最近この呟きを読んでくれて「帰るべきところへ帰ったんだなあと感じました」と通信してくれた。そう思われたことが、嬉しかった。反抗したり懐いてくれたりした彼女でも、その相手が何とか落ち着くべきところへたどり着けたと、この呟きから感じてくれたのだろう。紅葉を眺めて人生を感じ、こういう感想を読まされてまた人生を感じる。(10月20日記)

 秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。
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