入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「春」(36)

2023年04月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 

 今の時季は目が覚めれば風呂に入ったり、弁当の用意をしたらすぐに家を出ることにしている。今朝はそれが6時だった。
 芽吹きの始まったばかりの芝平の谷は爽快で、とりわけ落葉松の萌え出たばかりの緑の色は真夏の黒に近い退屈な色とは違って、まるで滴り落ちてきそうなほどの鮮やかさで特に目を惹く。そのうち上で暮らすようになれば、この谷を上ってくることも少なくなるから、今のうちだけでもという気持ちでそれらを眺める。
 
 上に着いて温度計を見たら外の気温はたった3度、室内は6度と、この気紛れな天候に呆れるやら驚くやら。それでもこんなうすら寒さの中、今朝は北門を過ぎた左手の斜面で頭数20頭ばかりの鹿の群れを目にした。思わず妙な安堵感と、いまいましさとが殆ど同時に湧いてきて、この野生動物に対する複雑な気持ちを味わった。

 一日も早く牧の仕事を本格化させたいが、恐らく連休が終わるまでは無理だと思っている。今年は追い上げ坂の牧柵を完成させることが第1の課題で、冬の間に柔らかくなった地面に昨秋に打ち込んでおいた支柱の打ち増しをしたいところだが、まだそこまで手が回りそうもない。
 それほど予約は入っていないものの、それでもやはり連休前はキャンプ場や山小屋の管理を優先せねばならず、取り敢えず昨日ときょうはキャンプ場に散乱していたコナシの枯れ枝や、今年はいつもの年よりも少ない鹿の落とし物を片付けた。
 また露天風呂には水を張り、いつでも対応できるようにした。長年苦しめられた水漏れは、内面を合成樹脂で加工したお蔭で完全に解決し、後は蓋ができるのを待つだけだ。

 露天風呂だけでなく、いろいろなことについても友人知人のお蔭でここまで来れた。中にはお客さんだった人たちもいる。そういう人々も含め、大いに感謝している。

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 本日はこの辺で。

 
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