入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (71)

2020年02月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日久しぶりに上に行き、1泊して帰ってきた。雪道に不慣れなかんとさんは道中大分緊張したようだったが、2台の車は何事もなく昼少しすぎに小屋へ着くことができた。予想はしていたものの、あまりの雪の少なさに驚くばかりだった。かんとさんが撮影の準備をしている間に、第2から第1牧区まで歩いて登って、その時に写したのがきょうの写真で、ご覧のようなありさま。
 第1、第3、第4の各牧区は、冬の間に斜面に積もった雪で電気牧柵の支柱が折れないようにかなりの本数を抜き、その穴に木の杭を埋めるという手間のかかる作業をしておいたが、どうやら無駄な苦労になったようだった。仕事が始まれば、まず電気牧柵の立ち上げをすることになるが、その距離は4キロとか5キロに及ぶ。こんなふうに牧場の風景には、根気の要る作業が決まって重なるが、それをさほど苦にしているわけではない。むしろ、鳥の声などを聞きながら、初夏の日を浴びて一人で黙々とこなす日の来ることを待ち遠しくさえ思う。
 夜はオリオンも北斗七星も見えたが薄い雲が出て、入笠牧場のもっと素晴らしい星夜を知る者には不満が残った。今回もかんとさんは望遠鏡を使わずに、長時間露光にしてカメラだけでオリオン座を狙ったようだった。

 今朝起きた時部屋の中に射し込む光には春を思わせるような新鮮で明るい光だった。ところが外に出てみたら南の空には灰色の雲があって、そのうちに雪が舞い、ついには吹雪いてきた。11時ごろには小屋の前を通るはずの3名が姿を見せず、朝方の強風のせいでゴンドラが運休した可能性もあり、昼まで待ってみたが諦めて来る時と同じようにかんと車を先導して山を下りた。
 忘れ物をしないように気を付けたつもりだったのに、F破氏が越年で来て撮った写真と英文原稿をかんとさんに頼んでUSBと取り込んでもらっておきながら、置いてきてしまった。携帯と財布の傍に用意しておきながら、何ということか。昨日の朝はちゃんと食事をしたが、それ以外はまたしても食べずに、加えて二日続きの寝不足が祟ったということがあったかも知れない。こういう失敗を年齢のせいにはしないつもりでいても、やはり、ということか。
 以上お粗末な独り言。
コメント
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