スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ノルディックウーマン行ってきました

2022-11-05 12:52:49 | ニッケルハルパ

メトロノームのこと、点でとらえないリズム

先日、ノルディックウーマンの公演見てきました。その前にメトロノームの話を。壊れないものだと思っていました。実家のメトロノームは何十年使ってもまだ健在。先日、木製の振り子式の高いメトロノームを買ったのですが2か月で鳴らなくなり、4千円ほど払ってメーカに修理依頼をしました。戻ってきたら...かっちん・かちん・かちん・かっちん...って一定のリズムに聞こえない!実家の父が人間メトロノームのような人なので、電話をして「ほら」と聞かせたけど「電話じゃ、わからんばい」と。電話通信も信号が安定しないのか...この世で絶対に正確なものって何なんでしょうね。他の電子メトロノームで確認したら、やっぱりズレます。あの修理代は何だったのかとメーカーに言おうと思っていたら、昨夜、家族が派手にガッシャンと落として再び鳴らなくなりました。あーあ。高かったのに。先ほど、ポチっと買いなおしました。

スウェーデンの伝統音楽は、「円運動」の緩急リズムなのでメトロノームはそのままでは使いにくいのですが、細かなフレーズを確認をする時や自分の弱点を確認する時などで使います。細かなフレーズの中で、わざと揺らして弾くことがあり、その揺らし幅の確認とか(逸脱しすぎると共演者が困るかな、とか)。走る曲があったら、走り出したくなるトリガーポイントを特定するために使うとか、そんな感じです。子どももバイオリン練習で使うことがあります(ゆっくりではじめて、慣れたら、どこまでテンポを楽譜通りに近づけられるか、とか)。

普段、スマホのメトロノーム・アプリを使っていたのですが(目でランプの動きを確認できるのが便利で)。たまに正確じゃないような気がする時があるんです。「私がおかしいのか?オマエじゃないのか、狂ってんのは」と。深夜が近づくほど思うので、狂ってるのは私の頭のネジかも。ですが、スマホアプリは、バックで色んなものが動いているので安定性に欠ける、と聞きます(やっぱり、狂ってんのはアイツだ)。単体の電子メトロームは正確というけど、ピッピッという電子音を聞き続けると疲れるので持っているけど使っていません。振り子式のメトロノームは、木製のものは響きが心地良いんです。コツコツと疲れない音がします。それに振り子は目で見ていても「ぐにゃ」という動きで、リズムを点でとらえすぎないのが使いやすいと思います。

ノルディックウーマン

関西公演は残念ながら行けないので、東京文化会館の公演に行ってきました。前も書きましたが、ニッケルハルパ奏者Sunnivaスンニヴァは留学中のクラスメートでした。メールのやりとりは続いていたけど、10数年ぶりに会える上に、それも日本に来るというのに「ごめん、用事でいけないわー」はあんまりだと思って。久々の東京行きがあまりにも嬉しくて、日帰りなのにデカいリュックで行きました。色んなもの買ってぎゅうぎゅうに詰めて帰るためです(笑)行きの京都駅で既にリュックの3分の1は埋まってしまいました(え?何を買ったか?和菓子、洋菓子、ほぼ食料…)。

ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、サーミ、それぞれの国のミュージシャンが順に演奏する構成です。自国の伝統音楽の紹介というよりモダンな音楽よりでしたが、初めての方にはその国の音楽を感じられるんじゃないかと思いました。それぞれの演奏も良いのですが、やっぱりSunnivaがサイコーですね。当時から繊細で滑らかで時が止まったかのような空気感があったのですが、さらにその道を進んでいってる。あー、私はこの同じ十数年の間、何をやってきたのか、と思ってしまいます。

ステージでは、「鍵盤のカタカタという音」、聞こえます。「足を踏む音」、聞こえます(というより、足踏みは聞かせるためにオリジナルに考えたもの)。「ニッケルハルパの毛をつかんで共鳴弦が鳴り始めるスタート」、はっきり聞こえます。「共鳴弦の鳴らし具合」、ほどよくて完璧。「ニッケルハルパで聞きたい音、聞こえてほしい音」が消されることなく、心地よいバランスで聞こえます。PA(音響)が入ったステージなのでその具合もあると思いますが、彼女のCDもそうなので考え方じゃないかと思います。例えていうなら「白米(きれいな音だけ残す)」と「玄米」みたいな。ステージではSunnnivaは歌も少し歌うのですが、留学当時からSunnivaの声っていかにもスウェーデンらしいよなって思っていました。私からすると、ケルトやノルウェーの歌声とスウェーデンは特徴が少し違うんですよね(声の違いか、歌い方?響かせ方?わかりませんが、その話はまた別の時に)。来日中にお茶する約束をしたので、色々聞いてみようと思っています。色んな音を消してしまうミュージシャンもいる中で、Sunnivaなりのニッケルハルパの音、考えや向き合い方とか聞きたいなって。→と言いつつ、食べ物の話で終わるかもな。


さてさて、私は最近ほとんど活動はしてないのですが...たまたま今月、来月と続きます。その後はまた当分ないので、機会があれば足を運んでみてください。

10/30 青空音楽サロン、桜井市立図書館 ※3年ぶりの音楽会、ニッケルハルパの生徒さんのサポートで行ってきました。皆さんの演奏もすばらしく、会場も木の香りですごく良い感じでした。

11/13 枚方T-site、11/9-15まで「北欧ライフスタイルフェア」があります。その中で13(日)に、30分x2回、野間さんと演奏します。野間さんは、フィドル、五弦フィドル、マンドーラと色々持ち替え予定。

12/10 詳細後日。リリカさんと、数年ぶりのデュオです。20分、3回、クリスマスイベントでの演奏予定。リハもこれからなので、会うのも数年ぶり。どんな形になるのか楽しみです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中古ニッケルハルパ買取希望... | トップ | 再会、出会い(ノルディックウ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ニッケルハルパ」カテゴリの最新記事