布屋忠次郎日記

布屋忠次郎こと坂井信生の日記

「衆院解散して民意を問え」は自虐的じゃないかな

2008-05-18 03:44:34 | 日本
最近思うのだけど、民主党にしろ、街頭インタビューに答える有権者にしろ、「衆議院を解散して民意を問え」って言うのはよく考えるとおかしいような気がしてきた。

だってさ、前回2005年9月の衆議院選挙で投票した人はすべて、「衆議院議員の任期である4年間、国政をまかせられる人物・政党」を選択したはずだよね。
言い方をかえると「この人物・政党に、今後4年間の国政をまかせたい」という覚悟を持って投票したはずだよね。
棄権した人なんかは、「今後4年間、今のままの与党でいい」と考えたわけだよね。

なのに任期に満たないのに「解散して民意を問え」っていうのは。
有権者がそう言うのは「いや、そんな覚悟なんかしてなかったよ」ってこと?じゃあ仮に衆院解散があっても、そのあとの選挙では「気に入らなくなったらまた解散してもらえばいいや」っていう程度で投票するの?(そんなだから「日本は民主主義が未成熟」って言われるんだよ、という気がするのは私だけ?)
まして民主党がそう言うのは「国民はもっと気楽に投票してるんだし」と有権者を馬鹿にしていることじゃないか。それに、そんな無責任な有権者の選択によって(解散もなく任期が6年もある)参議院で当面(半数が改選されるまでの3年間)の過半数を与えられたからって、何の価値もないじゃないか。

民意で選ばれた政権党が必ずしも民意に沿った政治をするとは限らないから、「衆議院を解散して総選挙を」って言いたくなる気持ちはわかるけど、実際にそういってしまうのは、有権者にとっても民主党にとっても、自身をおとしめることにしかならない気がするのだけど。

え?社民党はどうかって?
あそこは昔から「解散しろ」しか言わないし。逆にいま解散総選挙があったらさらに議席を民主党にとられるだけじゃないかな。少なくとも社民党が、与党が議席を減らす分の受け皿になるとは思えないけどね。


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