布屋忠次郎日記

布屋忠次郎こと坂井信生の日記

自衛隊の帰国に使われた民間航空会社が抗議

2006-07-26 13:04:00 | ニュース
MSNによると、イラク復興支援活動を終えた陸上自衛隊員の帰国に民間チャーター機が利用されたことに対し、パイロットや客室乗務員の同道組合3団体が、「民間機が攻撃対象となる恐れがあった」などと防衛庁に抗議したそうだ。

そりゃそうだろうね。当然だ。
イラン-イラク戦争のとき、イランに取り残された日本人の民間人約250人をさえ見捨てた航空各社の人間が、自衛官を運ぶなんてやばいことに抗議しないわけいかないでしょう。当然です。
(あのときは結局、日本の航空各社が見捨てた日本人のために、トルコの勇気あるパイロットや乗務員が飛んでくれたんだよな。もちろんそれを恥と思うような日本人は組合員にいないでしょうけど)

何がしたいんだ山崎拓

2006-07-26 12:49:22 | ニュース
MSNによると訪米中の山崎拓がワシントン市内での講演で、北朝鮮の弾道ミサイル発射は米国への「ラブコールだ」と表現したそうだ。さらに、「(米国は)中国の北朝鮮への影響力を過大評価せず、(ミサイル発射を)寛大に受け止め、硬軟両様の弾力的な対北朝鮮政策に転換すべきだ」と述べたとか。

つまり北朝鮮がやってることは、女の子に振り向いてほしくてイジワルする男の子と同じだと。
北朝鮮から「馬鹿にするな」と怒られるよ。

まあ、山拓個人がバックから起こられるのはどうでもいいが。
海外で、しかも日本の同盟国であり連携して北朝鮮問題にあたろうとしている米国で、与党第一党の前副総裁が恥ずかしいことをしてくれるなよ。

さらに恥ずかしいことに、山拓は講演のあと、次期大統領選有力候補とされる共和党上院議員と会談して、この考えを説明したそうだ。
結果は案の定、「米国は長い間その努力(米朝協議)をしてきたが、結局、北朝鮮は核開発を続けている。中国が影響力を発揮しないと、この問題は解決しない」と一蹴されてしまったそうだ。そりゃそうだろう。

いったい、自分の発言でどんな結果を得られると期待していたんだ?

クリスチャンからの靖国論

2006-07-24 13:00:28 | 教会
「日本を祝福するクリスチャンによる日本論」としてずっと草稿を暖めているのだけど、暖めるばかりで全然まとまらないので小出しにします。今回は靖国神社について。

首相、閣僚、政治家の靖国神社参拝に、憲法で保障される思想信教の自由の見地から反対する人がいます。
もちろん、思想や表現の自由がある日本国民がどんな意見をどんな見地からどういう手段で表明しようと自由です。しかし日本人クリスチャンの中に同様の意見がある、というか、日本人クリスチャンの中では、首相らの靖国神社参拝に反対する方が大多数らしいという事実について、かなり疑問があります。

いわく、一宗教法人である神社で国の指導者が宗教行為(参拝)をすることは、思想信教の自由を侵すものである、と。

では質問です。クリスチャンが日本の首相になった場合、その人は、一宗教法人である教会で礼拝(宗教行為)をすることは憲法違反になるのでしょうか。
具体的に言えば、私が日本の首相になったとたん(ありえないですが)、私は教会の人たちから「君が礼拝に出席することは憲法違反だ」と言われてしまうのでしょうか。

あるいは、首相になろうとも、キリスト教徒が教会で礼拝することは問題ない。しかしキリスト教徒以外が宗教行為をすることは問題だ、というのでしょうか。
そのようなご都合主義なダブルスタンダードが教会外から支持されると思っているのでしょうか。少なくとも私が未信者だったら、そんな調子のいい宗教に入信したいとは思いません。

クリスチャンの中にも、靖国神社にA級戦犯が合祀されているのが問題だという声があります。
靖国神社に対して、A級戦犯を祀るのをやめろ、と求めてよいのだということは、
宗教法人に対して、その拝む対象を変更しろ、と求めるてよいのだということです。
ということは、キリスト教の教会に対して、キリストを礼拝するのをやめろ、と求めてよいということになります。

このように、靖国神社やそこへの政治家の参拝に対して、「信教の自由」から反対することは、それ自体が「信教の自由」の制限への道を開くものです。


ところで、先に報道された、昭和天皇発言のメモについて、今まで天皇やその発言に何の重きも置いていなかった人々がここぞとばかりに「これが昭和天皇陛下のお心である。控えおろう」と言い出しているのは、不快を通り越して滑稽です。
もっとも、発言に一貫性がなく、今の自分の思想に都合がよいかどうかだけでソースを利用するというのは、左側の方々のいつもの姿ですが。
家永訴訟の頃には教科書の検定制度そのものに反対していたのが、「つくる会」版歴史教科書が出てくると「検定制度で不合格にしろ」などと言い出したり。

昭和天皇の心とは

2006-07-21 12:50:05 | 天皇・皇室
日経新聞が昨日7月20日の朝刊でスクープした、元宮内庁長官がメモしていた昭和天皇の靖国神社に関する発言。
その中でも「だから 私(は)あれ以来参拝していない それが私の心だ」というところがクローズアップされているようですが。

昭和天皇がその「私の心」を御在位中に公式には表明なさらなかったのは、御自身の発言が与える影響というものをいつも考慮しておられたからでしょう。
そういう意味では、今上天皇が以前に、国旗国歌について強制ではないほうがという発言をしてしまったのは(その発言に私は大いに賛同するけれども)、よしあしは別として、天皇というお立場についての考えが先帝陛下とはずいぶん違っているという感じを受けました。
とにかく昭和天皇は、好きな力士の名前も明かさないほど、御自身の公式な発言というものに注意をはらっておられました。

それを、今回このメモを公表した人たちは踏みにじったわけです。

しかもこの時期。与党第一党の党首選や、8月15日という日を前にした時期に。
昭和天皇の心を、昭和天皇の意に反して、政治問題に絡ませようという意図が見え見えと思います。

もとより、元宮内庁長官のメモというのは史料としての価値は高いと思います。私も興味有るし、できる限り手を加えないかたちで出版してほしいとも思う。
けれど公表するタイミングは、それこそ昭和天皇の心というものを考慮してほしかった。

などと思っていたら、今度の記事に関係有るのかどうか、日経新聞東京本社の社員通用口に火炎瓶らしきものが投げつけられたそうだ。
関係ないと思うほうが難しいけど。
関係有るとしたらその犯人は、日経新聞以上に、昭和天皇の「私の心」をわかってない!

アマチュア野球って、連帯責任だと思ってた

2006-07-20 12:36:19 | ニュース
極楽とんぼ・山本の件でチームを解散すると言った欽ちゃんについて、日本野球連盟の関係者は「事件の当事者は個人の責任を負
うべき。チームが負うべきものではない」と強調し、8月の全日本クラブ野球選手権についても「(出場に)問題はない」とした。

未成年がやる高校野球では現役部員以外の不祥事でも甲子園辞退だけど、立派な社会人がやるクラブチームでは本人だけが処分されればよい?ふつう、逆だろ。未熟な未成年がやったことでは無理やり幅広く連帯責任で、一人前の大人がやったことには監督責任(文字通り)は不要?
だったら、犯罪者を出した企業の使用者責任とかってのはなんなの?

欽ちゃん球団の場合は、人気チームの出場や存続がカネに直結するから、という判断だと言っちゃえよ。

これが、たいして有名でもないチームとか、有名人が絡んでないチームだったらどうなんだ?

もう少し具体的にたとえるなら、欽ちゃんが高校野球の監督で、選手(未成年の高校生)が暴力問題を起こしたのだったら、同じ結論になるだろうか。

少し古い話しで言えば、西武の松崎が事故ってマネージャーに身代わり出頭させたとき、あれがパリーグの観客動員に関係しないような選手かチームだったら?あるいは巨人のルーキーかなんかだったら?下手すれば永久追放じゃない?でも結局、公式戦の出場禁止も出場辞退もなし。

日本野球連盟と日本高等学野球連盟(高野連)とNPBは別組織だから、判断基準が違うということ?
それよりも「全部カネが判断基準」としか思えないんだけど。


※念のためだけど、私は社会人野球だろうと高校野球だろうプロ野球だろうと、問題があったなら問題を起こした本人だけが罰されるべきという考えです。
欽ちゃんには責任はないと思うし、これでやめるほうが無責任だと思う。連盟も1年間の対外試合禁止とかの処分にしてミソギってことにしたら?


ところで少し話は変わるけど、先ごろのワールドカップでは、頭突きしたのがジダンじゃなかったら、挑発した側の非がどうのという話しになったか?
ましてや、暴力をふるわれた側に制裁なんて、相手がジダンじゃなかったらありえたか?
ないでしょ。実際、今までなかったんでしょ。

首相!「目には目を」の意味が違います!

2006-07-13 23:53:49 | ニュース
小泉首相が中東を歴訪。どうせなら任期がまだたっぷりあるうちに行って、キリスト教でもイスラム教でもない日本ならではの貢献を打ち出してほしかった。

それはともかく。

イスラエルのオルメルト首相との会談後、武装組織によるイスラエル攻撃について「『目には目を』の憤りの気持ちは分かる」としながら「将来の(中東)和平の重要性を考えながら対応してほしい」と冷静な対処を繰り返し求め、「和平に毅然(きぜん)たる目標を持ち自制的な対応を心から期待している」と述べたそうだ。⇒MSN

首相、それ使い方間違ってますぜ。

ハムラビ法典に始まる「目には目を、歯には歯を」のいわゆる同害復讐法は、無制限な復讐を禁じる法です。
それまでは「目をやられたら命を、歯をやられたら命を」だったのが、「目をやられたら目を、歯をやられたら歯を、それ以上はダメ」になったものです。⇒wikipedia
つまり「目には目を」ということ自体が、「憤りの気持ち」を抑えて「冷静な対処」をすることを求めるものなんですよ、純ちゃん。

ちなみにイエス・キリストはこれをさらに進めて「敵を愛せ」「右の頬を打たれたら左を差し出せ」「7×70回(無制限の意)までも赦せ」と教えたけど、これはユダヤ教国イスラエルに対してじゃなく、自称キリスト教国アメリカに言ってさしあげるべきでしょうね、首相。

むしろ、北朝鮮に国民を拉致されようと、韓国に竹島を占領されようと、中国にガス田を盗まれようと「自制的な対応」しかしないで、結果的に国民の生命財産(竹島という国土やガス田という資源は国民の財産です)に害を与えられ続けている日本の首相が言っても、「自制的な対応は何も解決しない」という証拠にしかならないんじゃないでしょうか。