布屋忠次郎日記

布屋忠次郎こと坂井信生の日記

天皇誕生日の一般参賀

2008-12-23 22:34:07 | 天皇・皇室
12月23日。祝日なのにほぼ全員出社というプロジェクト状況。でも「祝日だから、祝いに」というわけで、午後出社にさせてもらって朝から皇居の一般参賀へ。

不思議に思うのは、一般参賀の日はいつも気候が穏やかな気がすること。私が参賀に伺うようになったのはここ数年だけど、この日は祝福されてるのかなと思ってしまう。関東平野の冬だから確率的にも晴れやすいのだろうけど、気温もおだやかなものだから。
もうひとつ思うのは、これほどの大人数が混乱もなく整然と集まっていること。小旗を降る人たちは、ニュース画面に写らないところに何倍もいて、たぶん宮殿前広場の幅の1割もカメラにとらえられてないと思うくらいの大人数。それが、にぎやかだけど騒々しさはなく。少しでもお出ましを近くで拝したいのはみんないっしょだろうに、押し合ったり「割り込みやがったな」と揉めることもなく。
いかにも右翼活動家という感じの少し強面な人たちもにこやかで。
祝意というより観光?という空気の若い人や外国人(どちらも意外と多い)も礼儀正しく。
親に連れられた子供たちもおとなしく。

やがてお出まし。今年は恒例の記者会見が陛下の体調のため取りやめになったので心配だったのだけど、遠目にはお元気そうなご様子。
雅子殿下もお元気そうに見えたけど、内面のご病気だからよくはわからない。
いずれにしても、陛下と皇室の方々の健康が支えられますように。御一家に祝福がありますように。

帰りに今年もカレンダー「皇室御写真集」を購入。これと別に皇室カレンダーがあって、21年版をネットで見たとき「皇后陛下の御親蚕の御写真がいいなぁ」と思ったのだけど、とっくに売り切れだそうで残念。

そうそう、宮殿前広場から退出する途中で、シュプレヒコールをあげてたじいさまがいた。盛装した身なりで、「けしからん」と政治家か誰かの辞任を求めて大声で叫んでいた。
すでに警官に静かにするようにと説得されてたけど、ちょっとだけ言ってあげたくなった。「憂国の思いや、よし。でも、陛下を言祝ぐこの佳き日に?」と。

天皇が胡錦濤氏を訪問???

2008-05-08 07:53:14 | 天皇・皇室
中国から胡錦濤氏が来日しているが、胡錦濤氏が宿泊しているホテルニューオータニを9(金)に両陛下が「訪問」するそうだ。

始めに整理しておくけど、天皇という存在は、国内的にはあいまいにされている面もあるけど対外的には日本の国家元首。昭和憲法が天皇の国事行為と定めた事柄は、国際関係においては元首がおこなうことだからね。一例をあげれば、一国の公式な大使は着任時に相手国の元首に挨拶するけど、各国の駐日大使は内閣総理大臣にではなく天皇に挨拶して着任するでしょ。
ちなみに、「首相」とは「主席宰相」の略で、辞書によれば「内閣の首席の大臣」。「宰相」はというと、辞書によれば「昔、中国で、天子を補佐して政務を処理する最高の官」の意味。内閣が補佐する天子とは日本ではもちろん天皇で、日本国憲法でも第三条で、天皇は(首相が長である)内閣の助言によって国事行為を行うことが定められている。つまり昭和憲法でも天皇が元首であることがある程度は示されている。
だから、日本国を訪問した中国首脳が7(水)に、皇居で歓迎されることも、天皇の拝謁を賜わるのも、自然なことだと思う。

そして、ホテルニューオータニに中国首脳を両陛下が訪問なさるというのは、日中友好な構図にも見える。

見える?

過去の外国首脳の来日時にどうだったか知らないのだけど、よく考えると、日中友好な構図どころか、昭和天皇が占領軍司令部にマッカーサーを訪問したのと同じ構図じゃないか。
しかもこれが中国首脳相手では、「中国皇帝の行幸を迎える冊封国」という構図じゃないか。

時代劇や劇画で、検地に来た幕府の悪徳役人の宿舎に村長や庄屋が挨拶に行くみたい、とも思える。

内閣総理大臣が他国に対して、『政治的配慮』からどんな卑屈な態度をとろうと、日本の誇りは天皇にある。
中国だって、(中華思想的には天子とは中国皇帝のみであって、「天皇が日本の天子」という考え方はありえないし認められないだろうけれど)「対日政策としては首相よりも天皇がターゲット」と考えているだろう。だからこそ北京五輪の開会式だって、福田首相なんか正直どうでもよくて皇太子殿下の御臨席を実現したいのだろう。


いったい、誰がこんなスケジュールを入れたんだ?

新年一般参賀

2008-01-02 15:27:03 | 天皇・皇室
皇居へ、新年の一般参賀に行ってきました。

天皇誕生日の一般参賀には何度か行ったしと、そういうノリで行ったのが間違いだった。いや、比較にならない人出!10:10からの1回目のお出ましを目指して、9:30開門の少し前に着くように行ったのだけど。
列に並んで、まずはボディチェックと持ち物検。小3の長男を連れてきたので嫁さんから麦茶の水筒を持たされたのだけど、これが持ち物検査で引っかかった。考えてみれば消火器爆弾の応用をカモフラージュできないこともないしな。手荷物預かり所にザックごと預けることになり、かえって身軽になれてよかったけど。
さてそこからが。結局、宮殿前広場にたどりついたのは1回目のお出ましの最中。つまり馬場先門あたりからここまで50分以上かかったことに。
で、押し合いへし合いしながら、というのは1回目のお出ましで参賀して坂下門や桔梗門方面へ退場する人と、二重橋方面から入場してきた人が入り乱れてしまったわけ。大混乱の中(でも別に怒鳴り声とかは出なくて押し合いだけ)、なんとか陛下がお出ましになる正面でわりと前の方の位置を確保!それから11:00の2度目のお出ましまで待つこと約30分、長男は「帰りたい」と言い始めたけど、携帯でゲームやらせてごまかす。

で、11:00のお出まし。
両陛下はじめ皆様お元気な御様子。ことに、療養中ながら昨年は国内で泊りがけの公務をこなすまで快復された雅子殿下、腕に痛みと報じられた紀子殿下の笑顔が見られて喜ばしかった。
成人の皇族がお出ましになるのだけど、英国留学中の高円宮承子殿下は学業有線のため帰国を見送られたとのこと(昨年は成人して最初ということで一般参賀のため帰国された)

終わって坂下門を抜けて桔梗門方面へ。荷物預り所でザックを受け取り、土産物テントで皇室カレンダーをゲット。正式には「皇室御写真集」というらしい。
一昨年に御誕辰となった秋篠宮悠仁殿下がカレンダーデビュー!1,2月のお写真(似た構図のものが宮内庁サイトに)が、天皇家つまり両陛下、皇太子家、秋篠宮家の集合写真なのだけど、悠仁殿下は紀子殿下そっくり!眞子殿下、佳子殿下は父似だったのだなぁ。愛子殿下は相変わらず皇太子殿下そっくりで、今上陛下、皇太子殿下、愛子殿下と並ぶと本当に親子孫だなぁと。
それにしても、佳子殿下はフィギュアスケートの報道映像を見たりしていたのだけど、眞子殿下はすっかり大人びた感じで。

宮殿前広場ではお出ましの時に、両陛下はじめ皇族方の健康のために主イエスの御名で祈ったけど、こうして写真を拝見すると、次代の皇族の健やかなご成長のためにも祈りを新たにさせられました。

それにしても気になったこと。
馬場先門あたりから二重橋前あたりにかけて、一般参賀協賛会と書かれた帽子の皆さんが簡易な日の丸の小旗を配ってくれる。一般参賀の報道映像で打ち振られているあの小旗なのだけど、これが宮殿前広場から退場してくる時にちらほらと足元に落ちているのです。
強く振りすぎてちぎれてしまったりはしかたないかもしれないけれど。それに足元なんて見ようと思わないと見れないくらいの人混みだから、落ちてたら踏んだり蹴飛ばしたりしてしまうのはしかたないかもしれないけれど。母国の国旗が踏まれたり蹴飛ばされたりしているのは見るに偲びず、息子と二人で目に付く限り拾いまわりました。

声を大にして言いたい!
日の丸は 捨てるな踏むな 蹴飛ばすな

坂下門を出ると、桔梗門にいたるあたりで、協賛会のみなさんが小旗を回収しています。そこまでは持っていくようにしてほしいです。
協賛会のみなさんも、旗を渡す時に「退出時に順路で回収箱があるので、不要な方はそこへ戻してください」くらいアナウンスしてくれるといいのだけど。

天皇誕生日

2007-12-23 18:22:22 | 天皇・皇室
今上陛下の御誕生日を心からことほぎ奉ります。

最近は、天皇誕生日には皇居の一般参賀へ奉祝に行って、陛下のご健康と皇室の皆様の祝福を祈ってきたのですが、今年は日曜日なので、教会に行って、クリスマス礼拝のあとで陛下のために祈ってきました。
教会で祈る祈りも、皇居宮殿前広場で祈る祈りも、イエス様の名において祈るなら神様はかなえてくださるのだけど、長いことクリスチャンやってるとどうも、礼拝堂で十字架の前で祈るほうが「効く」んじゃないかと思ってしまいます。(祈りは「効く/効かない」じゃなくて「聞かれる/聞かれない」だというのはわかってるのだけど)

ただ、一つだけ問題が。いつもは皇居からの帰りにおみやげ店で買う皇室カレンダーを、今年はどこで買おう。平成20年版で秋篠宮悠仁殿下が初登場すると思うのだけど。
一昨年、「紀宮様が登場するのは平成18年版が最後になる」と思って買ったのが最初だから、ミーハーなものですが。
新年一般参賀に行ってみようかな。




ところで、天皇を祝福することを神社などにだけさせとくのは、どうも歯がゆさを感じてしまいます。英国をはじめ王や女王のいる国の教会はたぶん祝福を祈ってるだろうに。キリスト教は「祝福する宗教」だと私は思うのだけど。
12月23日に「天皇陛下御誕辰祝福礼拝」をやって「地に平和」を祈り、24日に降誕節を祝って「神に栄光」って賛美する、というのは、無理かなぁ、やっぱり。
(ここで「『地に平和』は10月20日だろ」なんて冗談を言ったら、『両方』から叱られるだろうな。何の話かって?わかる人だけわかって。)

新宮さまのお名前は悠仁殿下

2006-09-14 12:30:45 | 天皇・皇室
亀BLOGになるけれど、秋篠宮家にお生まれの親王殿下の「命名の儀」が12日にあって、悠仁(ひさひと)殿下に決まったとのこと。

個人的に、愛子内親王殿下のときには「どういうお名前になるか当てた」と思っているのだけど、今回は全然。

愛子殿下のときに当てたというのは、偶然をさらに拡大解釈した話なんですけどね。(証拠はこちらのサイトの一番下の方に。)

あらためて、神様の守りのうちに悠仁親王殿下が健やかに成長されますように、紀子殿下のご回復がすみやかであるように、秋篠宮殿下と眞子殿下、佳子殿下に祝福があるように、お祈りします。
そして、皇太子殿下同妃殿下ご夫妻にも、親王を授かりますようにお祈りします。
皇室が悠久でありますように。


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しっかしなぁ。
愛子殿下のときにも思ったことだけど、今回も世間では「親王」「親王さま」「親王殿下」「新宮さま」と言っているのにマスコミだけ「オトコノオコサマ」でしたね。

「親王」って、放送コードなの?
それとも「視聴者には『親王』という言葉では伝わらないだろう」という、配慮、なの?
それにしては、愛育病院の医師の会見で「新宮」という発言があっても、何の解説もテロップもなかったけど。

だいたいマスコミは(それと多くの政治家は)、お生まれになったのが内親王ではなく親王だったことが、まるで女系天皇「容認」の障害になるかのように、皇室典範改正との関係ばかり報道しまくってたね。
実際、そうなんでしょう。国民の多くが喜んで祝福しているときに、「チッ、男児かよ」と苦虫ってる連中がこの国に存在することは、残念だけどおそらく(確実に、と言いたいくらい)事実なのだろうな。
親王殿下誕生の翌日の朝刊、各紙が一面トップでこの慶事を伝える中で、朝日新聞は例によって、一面には載せたもののトップからは外した。ただし、代わりにトップに持ってきた記事は、そうまでしてトップに持ってくる必要があるとは思えない話題だったけど。もしかして親王ではなく内親王だったとしたら、大喜びでトップで伝えたかもと思ってしまう。「これで女系天皇が導入されて、万世一系を崩せて、ゆくゆくは天皇『制』を解体できる」ってね。
そんな中、唯一、毎日の9月7日付けの余禄にこんな記述があって、まともなマスコミもいるんだなと少しホッとした。
「男児誕生によって、女性・女系天皇を認める皇室典範の改正は先送りになるとの観測も聞こえる。意見はさまざまあろうが、今はこの世にやってきたばかりの新しい生命を歓迎の合唱で迎える時だろう。まずはその健やかな成長への祈りを、秋篠宮ご夫妻はじめ皇族の方々と共にしたい」

うーん、乙武さんのブログが炎上したってのが報道されるような空気だというのに、いろいろ書きすぎたかな。

秋篠宮家に親王殿下がお生まれ

2006-09-06 09:19:42 | 天皇・皇室


祝! 親王殿下ご誕生!


本日、平成18年、皇紀2666年、9月6日。
大事をとって入院していらっしゃいました秋篠宮妃紀子殿下が、予定通り帝王切開によって無事ご出産なさったとのこと。

ご無事の出産というだけでも喜ばしいのに、生まれたのは男の子。
これで向こう二世代は皇位継承も安泰だし、これで雅子妃殿下のプレッシャーが少しでも軽くなって「もう一人」ということにでもなれば万々歳。

それにしても、いくら出生における男女の比率は男児のほうが若干高いとはいえ、本当に親王を授かるとは。
やっぱり皇室は、そして日本は、神に祝福されていると思う。
その神の守りが、親王殿下の上に、そして3度目の出産という大事業を成し遂げられた紀子殿下の上に、ありますように。

昭和天皇の心とは

2006-07-21 12:50:05 | 天皇・皇室
日経新聞が昨日7月20日の朝刊でスクープした、元宮内庁長官がメモしていた昭和天皇の靖国神社に関する発言。
その中でも「だから 私(は)あれ以来参拝していない それが私の心だ」というところがクローズアップされているようですが。

昭和天皇がその「私の心」を御在位中に公式には表明なさらなかったのは、御自身の発言が与える影響というものをいつも考慮しておられたからでしょう。
そういう意味では、今上天皇が以前に、国旗国歌について強制ではないほうがという発言をしてしまったのは(その発言に私は大いに賛同するけれども)、よしあしは別として、天皇というお立場についての考えが先帝陛下とはずいぶん違っているという感じを受けました。
とにかく昭和天皇は、好きな力士の名前も明かさないほど、御自身の公式な発言というものに注意をはらっておられました。

それを、今回このメモを公表した人たちは踏みにじったわけです。

しかもこの時期。与党第一党の党首選や、8月15日という日を前にした時期に。
昭和天皇の心を、昭和天皇の意に反して、政治問題に絡ませようという意図が見え見えと思います。

もとより、元宮内庁長官のメモというのは史料としての価値は高いと思います。私も興味有るし、できる限り手を加えないかたちで出版してほしいとも思う。
けれど公表するタイミングは、それこそ昭和天皇の心というものを考慮してほしかった。

などと思っていたら、今度の記事に関係有るのかどうか、日経新聞東京本社の社員通用口に火炎瓶らしきものが投げつけられたそうだ。
関係ないと思うほうが難しいけど。
関係有るとしたらその犯人は、日経新聞以上に、昭和天皇の「私の心」をわかってない!

有識者会議の委員が、デキレースであると表明。

2006-03-13 13:06:15 | 天皇・皇室
MSNによると、「皇室典範に関する有識者会議」の委員が、有識者会議設置の7,8年前に内閣官房内で研究が始まっていたことを明らかにした。

「拙速だ」との批判に「有識者会議設置の7、8年前に内閣官房内で研究が始まっていた」と反論したもの。つまり、以前から批判されていた「はじめに結論ありき」を委員みずから認める発言をしたわけ。
どういうことかというと、7,8年も密室で研究したんですよ、でも密室で決めたんじゃ具合悪いから、国民が話し合ったことにするために「私的な諮問機関」をやりましたとよ、ということを委員自身が公言したわけだ。

念のため書いておくと、この「私的な諮問機関」は国会で設置が決められたわけではなく、国会が選んだ委員でもない。つまり、私たち国民の代表ではない人たちが、密室での「研究」の結果をそのまま出しているだけ。

上記MSN記事では、この委員は「天皇も皇太子も立場上、この問題に関しては意見を表明しないとしている」としたとのことだが、そもそもこの委員も、自分の専門分野では有識者かもしれないが「皇室典範に関する有識者」じゃないだろう。このこと自体、「先生」と呼ばれている人は誰でもありがたいと思ってしまう庶民につけこむやり方だけど、当事者である皇室が発言できないのをいいことに、当事者能力のない委員が(密室で決まった方針に沿って)好き勝手言っているだけ。

この私的諮問機関に関することがすべて、民主主義に反するやり方で進められているということが、非常に問題だと思う。

秋篠宮殿下の口髭

2006-02-13 23:50:11 | 天皇・皇室
2月12日の日本テレビ「皇室日記」は、御懐妊が報道された秋篠宮妃紀子殿下の特集。というわけで、眞子内親王殿下をみごもられた平成3年7月の報道映像など、この10年の折々の映像がながされたのだけど、ほとんどの映像で妃殿下のかたわらには文仁殿下がいらっしゃって、妃殿下もお若いけど殿下もお若いこと!
特に、今や殿下のトレードマークでもあるあの口髭が、大変失礼ながら、似合ってない。今は見慣れたというだけでなく似合っていると思うのだけど、ご年齢なりの風格が出てきてこそなのかも。

秋篠宮妃殿下の御懐妊

2006-02-10 00:37:27 | 天皇・皇室
2005年末に書いた2006年の『よかった』予告編の中で、「皇室典範改正法案が否決されたこと。あるいは、法案提出が阻止されたこと。」と書きましたが、2月9日現在、どうやらこれ実現しそうです。

不信仰者なので「祈っても、神にとって日本の皇室の存続は意味があるのだろうか。神が小泉純一郎より弱いと思うわけじゃないけど。結局は小泉政権が数で押し切るだろうな。」なんて思っていました。
実際、小泉首相の蛮行は人の目には止められそうもなく思えました。自民党内でも少しずつ慎重論が出始めていたとは言え、法案提出までにどれだけその声を高められるだろうかと。

ところが神は、神にしかできない方法で、小泉首相の蛮行を押しとどめてくださった。なんと、秋篠宮文仁親王妃紀子殿下が御懐妊!

ともと、天皇制反対派まで参加しての「女系天皇法案実現」は、皇室に慶事がある前に決めたかったに違いありません。それ以外に、あれほど急ぐ理由がありませんから。けれど神はそれ以上にすばやく御手を動かしてくださった。
神はこの日本を祝福し、皇室を祝福してくださっていると信じます。

これでこのまま、女系天皇法案の今国会への提出が止められれば、仮に秋篠宮妃殿下からお生まれになるのが内親王殿下だったとしても、油断はできないとしてももう心配はないかもと思います。そもそもあわてる必要は最初からなかったのですから。
昭和天皇と香淳皇后も、4人続けて内親王を授かったあとようやく今上陛下を授かったわけだし。秋篠宮妃殿下は今度でまだ3人目、皇太子妃殿下も次でまだ2人目です。

皇室典範改悪に『ポスト小泉』麻生外相らが慎重論 

2006-02-03 13:18:12 | 天皇・皇室
MSNによると、麻生太郎外相と谷垣禎一財務相が今日午前の記者会見で、小泉首相が今国会での成立をたくらむ皇室典範改悪に対する慎重論を唱えたそうだ。閣内から慎重論が出たことの意味は大きいぞ。

麻生外相は「通常国会でしゃにむにやらなければいけない法案だろうか」「皇太子殿下(が天皇)になられて、皇孫殿下が天皇になられるまで何十年先ではないか。もう少しいろんな方々の意見をまとめ、議論をいろいろすることも必要だ」と言ったそうだ。

改悪推進派に「しゃにむに」でも急ぐ必要があるとすれば、親王つまり皇室に男児が生まれる前に決めたいという考えがあるのだろう。
たとえば愛子殿下に弟宮が生まれたら、女性天皇と女系天皇の違いも知らされないままに気分で「愛子様でいいんじゃないの?」と皇室典範の変更に賛成している層に影響が出ると考えているのだろう。皇太子妃殿下や秋篠宮妃殿下のご懐妊だけでも、改悪推進派からすれば厄介な話しということになるはずだ。


麻生外相は以前にも、小泉氏の個人的アドバイザー(首相の『私的』諮問機関である「皇室典範に関する有識者会議」)が最終報告をまとめる前に「慌てて決めるような話ではない」と発言していた。
ところが、1月には「女系天皇を決断するべきではないか」と言っていた谷垣財務相まで、今日は「天皇の地位というのは日本国民統合の象徴だから、今国会であろうとなかろうと、じっくり議論して、すんなり決まるように運ぶのが望ましい」と述べている。

閣僚からも慎重論が相次いだことで、安部官房長官も会見で、皇室典範改正法案については「与党での議論を経て了承を得られれば提出したい」と議論の必要を述べている。

有識者と言いながら皇室や文化にはドシロウトの連中が作った諮問会議最終報告のまま、というわけには行かなくなりそうな空気が、内閣と自民党にも広がり始めているのか。

予算に関連しない法案の今国会提出期限は3月10日だそうだ。あと一ヶ月余り。反対の声がさらに大きくなりますように。

皇室典範の改悪阻止に向かって

2005-12-16 13:01:44 | 天皇・皇室
毎日新聞によると、自民党新人議員83人でつくる「83会」の第1回の自主研修が党本部で行われ、皇室典範改正の賛成・反対両方の学者を招いて議論したそうだ。mainichi-msn


で、皇室典範の変更について「世論より伝統が大事だ」として「男系継承維持」などの主張が相次いだとのこと。
自民党新人議員というのはつまり、小泉首相作・演出による郵政ブームで当選した人たちということになるわけだけど、「郵政とは比べものにならない国の根幹にかかわる問題だ」「皇室の問題は世論に従うべきではない」など頼もしい声が続出したそうだ。中には「場合によっては離党せざるを得ない」という強硬論も飛び出したとか。

今回の出席は約30人、女性議員は10人近くで、稲田朋美議員以外は女系歓迎(おそらく「女系天皇」と「女性天皇」の違いがわかっていないだろう)が多かったというのだけど、稲田議員は「男系維持のために旧宮家を復帰させる私案を披露」したそうだ。
稲田議員は11月18日に東京・中野で行われた「皇室典範改悪阻止国民大会」でも登壇。もっともこのときは「趣旨も知らずに来てしまいましたが」などと言いながら、発言のほとんどを当選御礼に費やしていたのだけど、その後かなり勉強したのだろう。

男系維持派の講師、八木秀次高崎経済大助教授は「83人は大きい力になり、国の行く末を左右する。過去の新人とは違う」と激励したとのこと。国の行く末を左にはしないでほしい。


ところで毎日新聞は、稲田議員の発言について「私案を披露」などと報じているが、GHQによって皇籍から離脱させられた旧宮家を復帰させることは、皇室典範改悪反対派からも多く上げられている声だ。実際、首相の個人的アドバイザーチームの座長も、わざわざ否定のコメントを出さなければら無かったくらいだが、それを稲田議員の個人的な案として扱ったり「思わぬ「抵抗勢力」が現れた。」などと報じているのは、毎日新聞が偏向していることを現すと言わなければならないだろう。
偏向とはつまり、皇統の伝統である男系継承を女系継承に切り替えることで「万世一系」を崩そうという天皇制反対論者の目論見(天皇制に反対していた連中が女系天皇論には賛成していることがこれを証明している)に、毎日新聞が賛同しているという意味だ。

変えなければいけないことがある。政治の領域にはそれが少なくない。
でも変えてはいけないこともある。文化の領域にはそれが少なくない。

紀宮様ご成婚

2005-11-15 12:45:11 | 天皇・皇室

奉祝

紀宮清子内親王殿下 御成婚


本日午前、帝国ホテルで、黒田慶樹さんと挙式されました。
どうぞ、お幸せに。

これでプリンセス・サーヤは皇族を離れて、「紀宮様」「清子内親王殿下」から「黒田清子さん」になられたわけですね。
気がかりなのは、皇族を離れると親元(皇居)に気軽に遊びに行くということもできないのでしょうか。親思いの内親王殿下、じゃなかった、清子さんにとっては、寂しさもあるかも。

(報道などでも「降嫁」という言葉を使わないのは、現行憲法では天皇は元首ではないからなのでしょうか。新郎が東京都職員だし、「降嫁」でもいいような。よくないのかな。)

「皇室典範を考える会」に関する報道

2005-10-26 23:55:55 | 天皇・皇室
「皇室典範を考える会」というのが設立された。まずはその声明を抜粋する。
[首相の「私的」諮問機関というその位置付けや、専門家不在の委員構成に疑問を抱いたものの][「高い識見を有する人々」が参集した有識者会議が、皇位継承という日本の国の根幹に関わる事柄について、国民の間の多様な意見を十分に視野に入れ、慎重なる検討を行うものとの期待があった][ここにきて私たちは、有識者会議の議論の内容と方向について強い疑念を抱かざるを得ません。][改正にあたっては、よほど慎重の上にも慎重に対処すべきであります。有史以来の皇室の伝統を継承し守ってゆくいう姿勢こそが、何よりの大前提であります。][もとより私たちは、男系男子による継承を絶対のものとして主張するものではありません。しかし、女性天皇・女系継承の是非のみを議論する前に][まずなすべき事柄が多々あるのではないかと考えるものです。]

さて、これに対する報道を見てみる。
毎日新聞。http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/koushitsu/news/20051022k0000m010019000c.html
[小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が11月末の最終報告取りまとめに向けて意見集約に入るのを前に、男系男子による皇位継承の継続を求める学者らが21日、「皇室典範を考える会」(代表・渡部昇一上智大名誉教授)を結成、国会内で記者会見を開き声明を発表した。声明は「有史以来の伝統を守る姿勢が大前提」として、有識者会議に旧皇族の皇籍復帰を検討するよう要請。今後、集会を開催するなど世論に呼びかけるとともに、国会議員へも働きかける考えだ。]

朝日新聞。http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20051021/K2005102102240.html
[首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が、母方だけ天皇の血筋に属する女系天皇も容認する方針を固めたと伝えられるなか、これに反対する学者、文化人が21日、「皇室典範を考える会」(代表=渡部昇一・上智大名誉教授)を結成し、慎重審議を求める声明を発表した。6日に会見した小堀桂一郎・東大名誉教授らの「皇室典範問題研究会」とも連携して、今後、集会を開き関係方面に働きかけていくという。
声明は「(男系継承という)有史以来の皇室の伝統を継承し守っていく姿勢こそが大前提」とし、国民の理解が深まるまで慎重に審議するよう求めている。
会に名を連ねたのは渡部氏のほか国語学者萩野貞樹、評論家屋山太郎、元労働団体役員宇佐美忠信、評論家岡崎久彦、作家工藤美代子、評論家田久保忠衛、国際政治学者中西輝政、埼玉大教授長谷川三千子、数学者藤原正彦の各氏。]

読売新聞。http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20051021/20051021ic22-yol.html
[皇位継承のあり方について検討している小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」の議論が「女系天皇」容認に傾いているとして、慎重な論議を求める大学教授や評論家らが21日、「皇室典範を考える会」(代表=渡部昇一・上智大名誉教授)を設立した。
発起人は渡部氏のほか政治評論家の屋山太郎氏、数学者の藤原正彦氏、外交評論家の岡崎久彦氏ら。]


声明が「もとより私たちは、男系男子による継承を絶対のものとして主張するものではありません。」というとおり、この会は「はじめに結論ありきではなく、慎重の上にも慎重な議論を」というものであるのは、まともな読解力がある人なら読み取れるだろう。
ところが毎日新聞は「男系男子による皇位継承の継続を求める学者ら」と読者を誘導する。女系天皇論者が国民の男女平等意識を利用しているのに乗っかったものだ。
朝日新聞は、声明が「(男系継承という)有史以来の皇室の伝統を継承し守っていく姿勢こそが大前提」としていると。これも読者を誘導している。声明は「男系継承という伝統」とは言わないことで「何が皇室の伝統なのか」というところから国民的議論を行うべきだといっているのだから。

つまり毎日も朝日も、「首相の私的諮問機関が『女系天皇』に進みだしたところで、反対意見が出てきた」と報道しているわけだ。しかし声明はそうではなく「首相の私的諮問機関が『女系天皇』に進みだしているが、もっと議論するべきだ」としか言っていない。
あるいはメンバーは「男系男子」論者かもしれないが、だとしたらなおさら彼らは「私たちがどう考えるかではなく、とにかく議論を深める必要がある」という公正なスタンスに立っていることになる。

そう考えると、読売の報道だけが、自社の主張に読者を誘導しない客観的な報道であるといえる。


ちなみに、首相の私的な諮問機関に過ぎない有識者団の吉川弘之座長は記者会見で「国民の代表という意識で議論してきた。改めて国民の意見を聴くことは考えていない」と、何か勘違いしているような発言をしている。
首相は国民が(間接的に)代表に選んだが、吉川弘之なる人物を含め諮問機関の誰一人として国民の代表ではない。