布屋忠次郎日記

布屋忠次郎こと坂井信生の日記

死刑執行を拒否した法相

2006-09-26 12:29:28 | ニュース
職務の一つであるである「死刑執行命令書」へのサインを拒否したまま、杉浦法務大臣が小泉内閣退陣により職を辞する。

私個人も含めて国民それぞれがが死刑廃止に賛成か反対かは別として、行政機関における司法の責任者が、職務の執行を拒否してそれで済むというのはどうなんだろう。法学の素人なりに考えてみた。


個人的の意思で死刑を執行しないことが許されるというのは、他の刑も執行しないことが許されることになる。法相のサジ加減で死刑執行が行われないのなら、誰かのサジ加減で懲役刑や罰金刑も執行しないことが許されるとういことだ。
もし、死刑だけが特別に許されるというなら、「法のもとの平等」は失われるし、「どうせ罪を犯すなら、死刑判決を受けるところまでやっちまえ」という世の中になる。あるいは、死刑判決を受けた者の縁故者がワイロを使って法相にサインをさせないということもできるようになる。

そもそも、死刑という判決は裁判所つまり司法が決定したものだろう。法務大臣は内閣つまり行政だ。
司法の決定を行政が無視することが許されるわけだ。

死刑廃止論者は、杉浦法相の態度を賞賛するかもしれない。けれど以上のように考えてくると、杉浦法相のしたことは、国民にとって非常に危険な政府への道を開くものだ。

たとえば、地位やコネのある者がスピード違反など危険な運転をして、司法がそれを有罪と認めたとしても、もみ消すことができる。
たとえば、行政による土地収用などに裁判所が待ったをかけても、無視することができる。

杉浦法相は就任時に「(死刑執行命令書に)私はサインしません。私の宗教観というか哲学の問題だ」と述べたという。その直後に発言を撤回したそうだが、結局は発言のとおりに押し通した。
要するに確信犯だったのだし、同時に「閣僚が発言を撤回しても、それはかたちだけのことだ」ということを体現したということでもある。

針小棒大と思われるかもしれない。
けれど、法務大臣というのは、行政の中での法に関する責任者だろうと思うのだが、そういう人が法を無視するることがゆるされたということは、日本はやはり三権分立していなくて行政が王様だということだろう。

法相が死刑執行命令書にサインしなくてすむようになるのは、死刑制度が廃止されたあとのことだ。

NFL第3週:ブロンコスはパッツに勝って2勝目

2006-09-25 12:53:59 | NFL
ブロンコスの第三週の試合は、アウェイでニューイングランド・ペイトリオッツ。
昨季はディビジョナルプレイオフでブロンコスのホームで対戦した両者、ブロンコスは1勝1敗、パッツは開幕2連勝での対戦。

ブロンコスは2QにElamの23ヤードフィールドゴールと、PlummerからWalkerへの32ヤードタッチダウンパスで先行。さらに4Qには、PlummerからWalkerへの83ヤードのタッチダウンパスをヒットし17-0。

しかし直後のパッツの攻撃は、罰退などで自陣17ヤードから、Bradyがショットガンを連発。ノーハドルを交えたその攻撃が止まらない。ブロンコスはタイムアウトを取ったり、インジャリー・タイムアウトもあったが、結局Bradyは9連続パス成功でタッチダウン。17-7。
ブロンコス守備陣のタッチダウンゼロは2試合3/4で止まった。

しかしパッツは残り5:33からの攻撃では3連続パス失敗でパント。
残り3:36からの攻撃では徹底したノーハドル+ショットガンでブロンコス陣内に入るが、3連続パス失敗で4thギャンブルに。しかしここでもパス失敗となり、あとはブロンコスがニーダウンで時計を流して勝利。

この試合、Plummerは256ヤードで2タッチダウン、そしてインタセプトなし。ようやく落ち着いてきた。
2度のタッチダウンパスキャッチのWalkerは計130ヤード、T.Bellのランは123ヤード。
パス、ランとも100ヤーダーを出したブロンコスは2勝1敗となり、今週BYEだったチャージャーズ(2勝0敗)を追う。

新宮さまのお名前は悠仁殿下

2006-09-14 12:30:45 | 天皇・皇室
亀BLOGになるけれど、秋篠宮家にお生まれの親王殿下の「命名の儀」が12日にあって、悠仁(ひさひと)殿下に決まったとのこと。

個人的に、愛子内親王殿下のときには「どういうお名前になるか当てた」と思っているのだけど、今回は全然。

愛子殿下のときに当てたというのは、偶然をさらに拡大解釈した話なんですけどね。(証拠はこちらのサイトの一番下の方に。)

あらためて、神様の守りのうちに悠仁親王殿下が健やかに成長されますように、紀子殿下のご回復がすみやかであるように、秋篠宮殿下と眞子殿下、佳子殿下に祝福があるように、お祈りします。
そして、皇太子殿下同妃殿下ご夫妻にも、親王を授かりますようにお祈りします。
皇室が悠久でありますように。


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しっかしなぁ。
愛子殿下のときにも思ったことだけど、今回も世間では「親王」「親王さま」「親王殿下」「新宮さま」と言っているのにマスコミだけ「オトコノオコサマ」でしたね。

「親王」って、放送コードなの?
それとも「視聴者には『親王』という言葉では伝わらないだろう」という、配慮、なの?
それにしては、愛育病院の医師の会見で「新宮」という発言があっても、何の解説もテロップもなかったけど。

だいたいマスコミは(それと多くの政治家は)、お生まれになったのが内親王ではなく親王だったことが、まるで女系天皇「容認」の障害になるかのように、皇室典範改正との関係ばかり報道しまくってたね。
実際、そうなんでしょう。国民の多くが喜んで祝福しているときに、「チッ、男児かよ」と苦虫ってる連中がこの国に存在することは、残念だけどおそらく(確実に、と言いたいくらい)事実なのだろうな。
親王殿下誕生の翌日の朝刊、各紙が一面トップでこの慶事を伝える中で、朝日新聞は例によって、一面には載せたもののトップからは外した。ただし、代わりにトップに持ってきた記事は、そうまでしてトップに持ってくる必要があるとは思えない話題だったけど。もしかして親王ではなく内親王だったとしたら、大喜びでトップで伝えたかもと思ってしまう。「これで女系天皇が導入されて、万世一系を崩せて、ゆくゆくは天皇『制』を解体できる」ってね。
そんな中、唯一、毎日の9月7日付けの余禄にこんな記述があって、まともなマスコミもいるんだなと少しホッとした。
「男児誕生によって、女性・女系天皇を認める皇室典範の改正は先送りになるとの観測も聞こえる。意見はさまざまあろうが、今はこの世にやってきたばかりの新しい生命を歓迎の合唱で迎える時だろう。まずはその健やかな成長への祈りを、秋篠宮ご夫妻はじめ皇族の方々と共にしたい」

うーん、乙武さんのブログが炎上したってのが報道されるような空気だというのに、いろいろ書きすぎたかな。

バプテスマ記念日

2006-09-14 11:50:46 | 祈り
0歳のときから、というかお袋のおなかにいるときから教会には入っていましたが、大学1年だった昭和62年9月13日に19歳でバプテスマを受けました。(学籍番号の先頭が62だったので、学生時代のことは年号で考えたほうが思い出しやすいのです)
以来、丸19年です。つまりクリスチャンとして19歳になりました。

クリスチャンになる前の人生と、クリスチャンになってからの人生が、ちょうど半々。
そういう節目のときに、バプテストの教会に出席しているというのも、縁というものかもしれない。(「バプテスト」は「バプテスマを行う者」の意味に由来するそうな。)
節目といっても、来年は来年で「満20年の節目」とか言ってそうだけど。

ま、とにかく、人生の半分をキリスト教徒として生きてきて、これからは人生の中での「クリスチャン歴」の方が、少しずつ割合が長くなるのだな。
それにしても、早いなぁ。
それにしても、あいかわらず未熟なままだなぁ。

これまで、むしろバプテスマを受けてからのほうが教会をサボってた時期があったりもしたけれど(学生の頃に2年くらいかな)、でも神様からの恵みも多い19年でした。
感謝。

911を境に、何が変わったというのだろう(再掲)

2006-09-11 22:44:40 | ニュース
いつのまにか、9.11同時多発テロの日です。5年が経つそうです。
「いつのまにか」と思ったのは、というか「昨日今日くらいの報道で思い出した」という人は、私だけじゃないのではないでしょか。

ところで以下は、意味を変えない程度に修正していますが、2002年9月11日付の拙文です。
原文はこちら


911以来、「いろいろ考えるようになった」とか、「世界観が変わった」などという声を、よく聞く。
けど私は何も変わらなかった。

だって、テロも市民への攻撃もガレキの山も傷ついた子供たちも、911以前から世界にあふれてたんだよ。

日本人が犠牲になったといっても、そりゃ身内や知人が殺された人にはショックだったろうけど、カンボジアでは国連ボランティア要員だった中田厚仁さん、そして文民警察官だった高田晴行さん。タジキスタンでは中央アジア専門家ということで駆り出された秋野豊さん。911よりも前に、日本人はテロで3人も殺されてる。

何も感じないよりはいいけど、今回で何か変わったという人は、アメリカ以外を忘れさっていたの?

精神的なケアが必要なのはアメリカの子供たちだけ?
目の前で親を虐殺された子供たちなら、ルワンダにもいる。

ガレキの山は、グラウンドゼロだけ?
文明社会が暴力で破壊された痕跡なら、アフガンにもある。

一般市民を狙った攻撃は、WTC(世界貿易センタービル)だけ?
原爆投下も東京大空襲も、一般市民を狙った殺戮だった。
今もパレスティナのテロリストはイスラエル市民を爆殺しようと狙い、イスラエル軍はそれを阻止すると言ってパレスティナの少年に銃口を向ける。


欧米諸国は、ヨーロッパ内で起きたコソボ紛争には多大な関心を寄せ行動したけど、アフリカの各地で起きる紛争や内戦にはほとんど関心を向けなかった。
集まった義捐金と援助物資の量が、両者ではあまりにも差があったそうだ。

日本がその真似をして、アメリカには同情を示すがアフリカやアジアに関心を向けないなら、南アで名誉白人と呼ばれて喜んでいた頃と変わらないんじゃないだろうか。

できるところ、親しいところから手を貸していくのは、自然なのかもしれない。けど、アメリカ以外を忘れ去ってないか?という気がするのです。
じゃあ何をすべきかというのも簡単な問題ではないのだけど、911が、アメリカ以外にも目を向ける契機になりますように。


このあと、2002年10月には、バリ島のディスコでの爆弾テロで、邦人2名が殺されています。でも、いやな予想をしますが、おそらく「バリ島ディスコテロから5年」なんて特集がテレビで放送されることはないんじゃないかという気が、どうしてもしてしまいます。

それにしても、ここ数年のイラクでは、テロが常態になってしまいました。陸上自衛隊こそ無事に帰国したものの、2004年4月に外交官2人が銃撃され地元の運転手もろとも殺された事件や、人質にされて殺された邦人旅行者の例があります。
このまま、珍しい話ではないということになっていくのか。「平和を愛する諸国民」は幻想のままなのか。


余談ですが、テロリストではなく外国政府によって殺された日本人ということだと、21世紀に入ってからでは、2001年にえひめ丸事件で米潜水艦に殺された9人(学生4人、教員5人)と、この8月に根室沖で第31吉進丸がロシアに銃撃され盛田光広さんが殺され、計10人となっています。
(北朝鮮に拉致されたまま命を奪われた方々については実態不明のため除いています。また、20世紀中に広島、長崎、ビキニでアメリカによって被曝させられたのが元で平成になって亡くなった邦人の例があるかとも思います)

NFL開幕。Broncosは、、、

2006-09-11 06:43:22 | NFL
金曜(日本時間)のMIA@PITで開幕したNFL、さきほど行われたDEN@S.Lは、余裕でBroncosの勝利のはずが、まさかの黒星。

マイク・シャナハンといえば開幕週の勝率がいいのが有名だったんじゃ?
それでなくても、まさからRams相手にいきなりつまづくとは。

問題は、Plummerが138ydしか投げられず、TDなしで3回もインタセプトくらってるってところだな。ファンブルロストもチームで2回。
守備はがんばったんだよ。TDさせなかったし。って、相手にFGしかゆるさずに18-10で負けるって、記憶に残りそうだな。
ちょっとガタガタという感じがする。大丈夫かな。

まあ、昨年も開幕戦黒星からはじまって地区優勝まで行ったし、K.Cは予想通りCINに負けたし、マンデーナイトのSD@OAKがまだ残ってるけど、まだこれからでしょう。

秋篠宮家に親王殿下がお生まれ

2006-09-06 09:19:42 | 天皇・皇室


祝! 親王殿下ご誕生!


本日、平成18年、皇紀2666年、9月6日。
大事をとって入院していらっしゃいました秋篠宮妃紀子殿下が、予定通り帝王切開によって無事ご出産なさったとのこと。

ご無事の出産というだけでも喜ばしいのに、生まれたのは男の子。
これで向こう二世代は皇位継承も安泰だし、これで雅子妃殿下のプレッシャーが少しでも軽くなって「もう一人」ということにでもなれば万々歳。

それにしても、いくら出生における男女の比率は男児のほうが若干高いとはいえ、本当に親王を授かるとは。
やっぱり皇室は、そして日本は、神に祝福されていると思う。
その神の守りが、親王殿下の上に、そして3度目の出産という大事業を成し遂げられた紀子殿下の上に、ありますように。