モッチリ遅いコメの距離感

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リスニングルームの壁面設計案

2023-01-10 16:46:12 | オーディオ
以前のITDG10msを確保することを目的とした仮想リスニングルームで、作った外形から壁面を前にシフトしても問題が少ないであろう部分を前にシフトして前にシフトしてできた隙間に吸音や拡散できるスペースを作っていってみる。

赤線で囲った部分は開けておきたいが、赤線と黒の外形線の間の部分は吸音材や拡散材の厚みとして確保できると考えられる。


まず正面の部分はこんな感じで有害かもしれない一次反射面にではあるのだが目立つ場所なので、表面はデザイン性重視にしつつ、その後方で必要な音響調整をしていくのが良いのかもしれない。


正面の若干側方がスピーカーの裏側なので重要性はあまり高くない。スペースをしっかり取って吸音などをしても良いのかもしれないが、比較的視野に入りやすい場所なので見た目との兼ね合いも注意した方がいいのかもしれない。


コーナーは比較的デッドスペースになっている部分ではある。定番ではあるが低音のコーナートラップを必要に応じて置けるスペースとしておくのがベストかもしれない。アクティブ型や膜振動型のベースとラップがコーナーと適性が良いとは言われている。アクティブ型を置くことも想定してコンセントを敷設しておくと良さそうだ。


側前方は一次反射面にはならないまでも、二次以降であったり拡散であったりでASWの幅に関わる部分ではある。そのまま反射させてもすぐにはリスニングポジションに入射しないだけに正解が難しいが少なくとも積極的に吸音するとかなりデッド寄りになってしまいそうな気はする。リスニングポジションからはかなり斜めに見る視野になるので、それを視覚効果に活かすのもありか。


側方一次反射面を吸音させることはモニター的には好まれる場合が多く、リスニング用途では好ましいASWを生み出すという難しい選択を迫られる。反射すると仮定すると、定位の影響を及ぼす10ms以内は悪影響が懸念されるのである程度遅延を確保した方がよさそうで、遅れ気味の方が聴感上好ましいとする報告が複数見られる。
反射音の大きさをそのままとするか、小さくした方がいいのかは諸説あり、好みによるところではあるようだ。
ある程度の時間的な分散をした方がいいのかは微妙だが、やらない場合には大きな失敗につながる可能性もありそうではあるので、やっておいた方が良いのではないかと思うところではある。


後方は拡散、必要に応じて吸音をまんべんなくするという手法で問題は少ないような場所ではある。


後方の一次反射面は有害もしくは良い効果がないと言う考えのことが多いのでなるべくしっかり排除したいところではある。
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