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リスニングルームの正面インテリアデザインの理想型がなかなかまとまらない理由を考える

2023-01-27 14:56:34 | オーディオ
ある程度の思考が進んできたので現時点での仮想リスニングルームの正面壁のデザインを作ってみようと思ったがなかなかまとまらず進まない。
なぜまとまらないのかを文章にすることで整理してまとめてみようという試みをするのが今回の記事になる。

まず、視覚的にまばらに刺激の多いデザインだと聴覚への集中が逸れてしまったり、音像の形成に支障が出かねない。プロの仕事場は正面壁は黒い壁や集中しやすい青系の壁にすることが多い。確かに視覚的ノイズ(視覚的な刺激が大きくてそちらに気が向いてしまう現象)が減っている感じがある。
日本音響エンジニアリングの建築作品集より




ただ仮想リスニングルームはスピーカーを壁に埋め込む訳ではないので、正面壁での音響調整を行う必要がある。正確に言えば必要があるかどうかは別として調整性を重視しているので音響調整を行える余地を確保しておく必要がある。
視覚的ノイズを減らすために視覚上のうるさいものを正面に置かないというのでは、音響調整に支障がでてしまう。
下は同じく日本音響エンジニアリングの建築作品集より。音声中継車の作品画像なので仕方ないかもだが見た目的には派手だが気が散ってしまいそう


ただ似た色で統一することにより音波としては複雑な反射をしつつも視覚的には刺激の少ないデザインにできると思われる。


前提に立ち返ると、今考えているのは生活空間の中のオーディオスペースである。コントロールルームの正面壁のような黒いだけの壁だとさすがに味気なく殺風景に思われる。生活空間として満足できるような意匠も組み込みたいと考えている。
下のような内装はいくら視覚的ノイズがないので音楽に集中しやすいとは言っても、生活空間としては正直味気なさ過ぎる感は否めない。


黒を基調しとするにしても、pinterestで寝室など調べると黒を基調とした落ち着きがありつつも、優美でくつろげそうなデザインも出てくる。




じゃあそういうデザインでいいじゃないかという話にもなりかけるが、部屋のインテリアデザインとして色によって圧迫感を感じる色、広々感じる色、奥行きを感じやすい配色があると言われている。視覚情報も響きの感じ方に影響があると言われているので、広さや奥行きを感じる配色にしたいと考えている。黒系の色は後退色と呼ばれ、奥に引っ込む傾向があるが、壁や天井にメインで用いると圧迫感があり実際よりも狭く感じてしまう。

つまるところ正面壁をどうしたいかというと
・視覚的ノイズを減らしたい(黒やグレーやネイビー系)
・音波の反射としては複雑な形態をしつつ派手な視覚効果は避ける。
・リビングとして成立する意匠
・奥行きや開放感を感じやすい配色
これを備えたものにしたいと考えている。

奥行きを強調しつつも、視覚的にうるさくない、そしてデザインとしてアリと思えるものがなかなか分からないというところなのかなあというところではある。
こうやって順序立てて書いてみることで何を達成したいけれども何が足りていないのかが整理できた。
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