ハウスメーカーを決める際にツーバイフォー、ツーバイシックスを採用しているHMを当初は敬遠していた。
http://www.salogic.com/AudioRoomDesign/AudioRoomDesign01.html
上記のようにインターネット界隈ではいわゆる「ツーバイなんとか」と言われる木造枠組壁構法は壁強度が低くオーディオルームには向かないという考えが主流になっていたからだ。
ただ、家造りに関していろいろ調べていく内に壁構法へのアレルギーがなくなっていき、そうした最終的にそうした構法を採用しているHMで家を建てることにした。
音響効果について大して考慮されていない通常の木造枠組壁構法が頑強な壁構造を持つRC造、地下室に勝るとは考えていないし、音響効果に気を配った住宅にも勝るとも思わない。木造枠組壁構法は一般的に室内の音が響きやすいというのも否定はしない。
だが枠組壁構法が通常の在来木軸の壁に比べて壁強度が低いと言って良いのかは疑問というのが現在の見解。日本での実績があり風土に適していると評される在来木軸と国産材が本当に優れているのか正直疑問に思い始めているのが現状。それに関しては話が逸れるので、後の機会に。
木造枠組壁構法が在来木軸に比べて不利とは考えていない理由の一つとしては壁で建物の強度を得ている構法なので厚く強い壁を採用しているということ。壁構法では内装下地の石膏ボードだけでなく、耐力壁が必要な部分には外壁の内側に構造用合板が付与される。戦後かつ震災前の在来木軸だと壁というのは内装下地の石膏ボードと外壁のみであるから、壁強度としては壁構法の方が強いとすら思える。(それがゆえの太鼓現象があるのだが後述)
また最近の在来木軸で耐震性、気密性を向上させるために構造用合板を付加するケースが非常に増えていること。

要は在来構法でも枠組壁構法でも壁の構成は同じものになってきており、構造板と内装下地板の間にサンドイッチされているのが在来構法の柱であるか枠組壁構法のスタッドであるかの違いというだけ。これは音響効果として影響を及ぼす部分ではなく、どちらでも同じような壁構成になりつつあると考えるべき。そういった時代にツーバイだからオーディオには不向きと断言していいのか疑問を覚えるのは自然な流れでは無いだろうか。
1階の床に関しては枠組壁構法でも在来構法でもある程度融通は利くので特に優劣はないと思っている。最近は根太を使わず厚い構造用合板を床の下地に使用する根太レス工法が木造住宅全体の主流になっている。工法自体は優れたものではあるが、音響効果を考えると低い周波数で共振しやすいのでオーディオルーム用途でのお勧めはできないと考えている。

最も枠組壁構法で音響的に問題になってくるのは2階の床と間仕切り壁だと思っている(気密性の高い在来木軸でも問題になっているが)。吸音材(断熱材)が入っておらず、外壁ほど強固な構造でなく、内部が中空で両面が薄板で構成されている。こういった構造の時に起こる太鼓現象によって不要な共振音と音漏れが生じ、ホームリスニングに悪影響を与える。間取りの工夫や壁・天井・床の仕様を変更するという対処が必要とは思う。

結局のところ、オーディオルームに関しては「在来が良くてツーバイが駄目」というような単純な二元論は実態に合うものでは無く、どちらにせよ音響的に不利な壁を作らないというのがポイントであるように思う。
http://www.salogic.com/AudioRoomDesign/AudioRoomDesign01.html
上記のようにインターネット界隈ではいわゆる「ツーバイなんとか」と言われる木造枠組壁構法は壁強度が低くオーディオルームには向かないという考えが主流になっていたからだ。
ただ、家造りに関していろいろ調べていく内に壁構法へのアレルギーがなくなっていき、そうした最終的にそうした構法を採用しているHMで家を建てることにした。
音響効果について大して考慮されていない通常の木造枠組壁構法が頑強な壁構造を持つRC造、地下室に勝るとは考えていないし、音響効果に気を配った住宅にも勝るとも思わない。木造枠組壁構法は一般的に室内の音が響きやすいというのも否定はしない。
だが枠組壁構法が通常の在来木軸の壁に比べて壁強度が低いと言って良いのかは疑問というのが現在の見解。日本での実績があり風土に適していると評される在来木軸と国産材が本当に優れているのか正直疑問に思い始めているのが現状。それに関しては話が逸れるので、後の機会に。
木造枠組壁構法が在来木軸に比べて不利とは考えていない理由の一つとしては壁で建物の強度を得ている構法なので厚く強い壁を採用しているということ。壁構法では内装下地の石膏ボードだけでなく、耐力壁が必要な部分には外壁の内側に構造用合板が付与される。戦後かつ震災前の在来木軸だと壁というのは内装下地の石膏ボードと外壁のみであるから、壁強度としては壁構法の方が強いとすら思える。(それがゆえの太鼓現象があるのだが後述)
また最近の在来木軸で耐震性、気密性を向上させるために構造用合板を付加するケースが非常に増えていること。

要は在来構法でも枠組壁構法でも壁の構成は同じものになってきており、構造板と内装下地板の間にサンドイッチされているのが在来構法の柱であるか枠組壁構法のスタッドであるかの違いというだけ。これは音響効果として影響を及ぼす部分ではなく、どちらでも同じような壁構成になりつつあると考えるべき。そういった時代にツーバイだからオーディオには不向きと断言していいのか疑問を覚えるのは自然な流れでは無いだろうか。
1階の床に関しては枠組壁構法でも在来構法でもある程度融通は利くので特に優劣はないと思っている。最近は根太を使わず厚い構造用合板を床の下地に使用する根太レス工法が木造住宅全体の主流になっている。工法自体は優れたものではあるが、音響効果を考えると低い周波数で共振しやすいのでオーディオルーム用途でのお勧めはできないと考えている。

最も枠組壁構法で音響的に問題になってくるのは2階の床と間仕切り壁だと思っている(気密性の高い在来木軸でも問題になっているが)。吸音材(断熱材)が入っておらず、外壁ほど強固な構造でなく、内部が中空で両面が薄板で構成されている。こういった構造の時に起こる太鼓現象によって不要な共振音と音漏れが生じ、ホームリスニングに悪影響を与える。間取りの工夫や壁・天井・床の仕様を変更するという対処が必要とは思う。

結局のところ、オーディオルームに関しては「在来が良くてツーバイが駄目」というような単純な二元論は実態に合うものでは無く、どちらにせよ音響的に不利な壁を作らないというのがポイントであるように思う。
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