goo blog サービス終了のお知らせ 

モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

オンキヨーホームエンターテイメント破産の報

2022-05-13 18:20:12 | オーディオ
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa45a08a0bc678fa1d7a98d4a2af380a5f0f6060

元JASDAQ上場の音響機器名門、オンキヨーホームエンターテイメント(大阪)が破産

とうとうこの日が来てしまいました。山水みたいに死にかけで粘るのかと思いましたが、割とあっけないものです。
ほとんどの部門を売却しているため、本体が生き残ったとしてもあまりAV機器に選択肢が増えるというものではないのですが。

実際の所、散り散りになって最終的に破産したのはオンキヨーホームエンターテイメントで、主要部門は一部他社に売却されたり切り離されて残っていたりするので話がややこしいです。
AVアンプなどを販売するオンキヨー・パイオニアのホームAV部門の海外事業に関してはVOXXに売却しており、まだ稼働しているように見えます。
https://www.intl.onkyo.com/index.html


ただ国内のAV機器の販売に関しては今回は破産したオンキヨーホームエンターテイメントが行っていたため、完全にストップしています。(元々ここ1年以上据え置き型のAV機器を売っているところを見た記憶がありませんが。)

一番肝心な製造はVOXXグループとオンキヨーホームエンターテイメントが運営していたオンキヨーアジアエレクトロニクス(マレーシア工場)で行われており、現時点では事業は継続しているようです。

シャープ+VOXXに売却したのだからシャープがなんとか続けてくれるみたいな根拠なき希望があったのですが、少なくとも国内に関してはそういう訳ではないように思えます。
パイオニアのAVアンプがまだ自宅で現役ではありますがiOSアプリの更新は5年前で止まっており、アップデート関係は絶望的に思えます。できればAVアンプやUHD-BDプレーヤーの次に買う機材もパイオニアにしたかったのですが、叶わぬ夢となりそうです。。。

クラウドファンディングで募集していたオンキヨーブランドの幻の最新ネットワークレシーバーTX-8390(S)とパイオニアブランドの幻の最新AVアンプLX904は破産管財人によるとリターンとなる製品の提供は破産によりほぼ絶望的とのことです。。。

製品紹介動画https://www.youtube.com/watch?v=eHP6KdzK7VM&t=1s
破産管財人
https://www.ohe-kanzai.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/QA

ちょっと自分も欲しいとは思いましたが、クラファン自体が怪しいのとAVアンプは値落ちが激しいイメージがあったので、値落ちしてない価格で買うのに気が引けたので参加しませんでした。
参加していたら危うく破産債権者でした。

議決権行使した株主にQUOカード(300円)とONKYO DIRECTクーポン(700円)配布すると言われていたものも配布は結局絶望的なようです。
要らないからと回ってきた去年の株主優待でPioneer SE-C8TW-ODというワイヤレスイヤホンを注文し、今も自宅にありますが、正直ケースに重厚感があるだけで他は全てがイマイチという製品でした。


ハイレゾ音楽のダウンロード購入サイトであるe-onkyoはQobuzを展開している仏Xandrieに売却しているため、今回の破産と関係なく事業を継続できているようです。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1354526.html

なのでe-onkyoで購入した楽曲が再ダウンロードできなくなるとかそういった心配はないようです。


パイオニアはホームAV部門はオンキヨーに売却しグチャグチャにされてしまいましたが、ホームAV部門以外は今回の破産と関係なく健在です。
PC用のBDドライブ部門は特に影響はなさそうです。(以前はそのあたりがよく分からず、オンキヨー上場廃止の際に音楽CDリッピング用途にBDドライブの現行機種を1台確保しましたが、急ぐ必要はなかったようです。)
カーオーディオのカロッツェリアも健在です。
TADもアンプやプレーヤーも含め健在です。

オンキヨーブランドとパイオニアブランド自身がホームシアターシステムのカスタムインストールを行うという「オンキヨー&パイオニア一級建築士事務所」はすでに公式サイトのリンクが切れており、巻き込まれているようです。2020年7月にくらいから始動したようなので、もしかしたら工事中に飛んでしまったなんて悲惨な施主もどこかにいるのかもしれません。
https://www.phileweb.com/interview/article/202009/28/776.html

オンキヨーホームエンターテイメントは破産しましたが補聴器の販売やオンキヨーダイレクトを運営しているオンキヨー株式会社は2022/05/13時点では存命のようです。
https://onkyodirect.jp/shop/

一通り調べた感じはこんなところでしょうか。最後の最後は細分化されてしまいややこしくなってしまっています。
オーディオの入門機、普及機は国内ではパナソニック、ソニー、デノン・マランツ、ビクター・ケンウッドあたりしか残っていないようですね。かなり淘汰されてしまった印象にはなってしまいます。



自分が保有しているオンキヨー・パイオニアブランドの遺産

SE-U55X
https://ascii.jp/elem/000/000/330/330215/

2000年発売。20年以上経過してますが、USB入力を備えたオーディオインターフェースとして周波数特性やインパルス応答の測定に現役で使っています。
安物で古い物ではありますがPCから出力されるテスト音をRCA出力に変換してくれればいいだけなので十分なんです。壊れるまで使います。

SE-150PCI
https://av.watch.impress.co.jp/docs/20041115/dal168.htm


2004年発売。現在ではマザーボードが対応していないPCI接続なので、利用できません。今も家にありますが。
大学時代にPCに付けていました。コンデンサー積みまくりで強者感出ていて人気がありました。
今考えて見ると音質と言うより視覚的インパクト優先だったのかもしれません。
C.E.CのエントリーヘッドホンアンプHD53に接続してヘッドホンオーディオをやっていたのが最初のヘッドホンオーディオの構成でした。

DV-610AV

https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kaden/ctcd=2025/id=2395/?lid=k_prdnews


2008年発売。SACDも再生できるDVDプレーヤーです。遺産と言いつつこれは故障して捨てたので今手元には残っていません。
低価格ながらもDVD再生だけでなくSACDのマルチチャネルをDSDのまま対応できたのが個人的に差別化されていたポイントでした。
SACDのマルチチャネル部をHDMIを出力できるだけでなく、アナログで5.1チャンネル分対応できていました。
これにステレオアンプを複数台繋げて組んだのがマルチチャネルオーディオの最初のシステムでした。
今や伝説となっているゴールドムンドの高級DVDプレーヤーの中身はこの機種の1世代前のものです。

SC-LX59
https://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx59/


2015年発売のミドルクラスAVアンプです。
・プリ出力なら11.2chまで対応(パワーは9chまで)
・ドルビーアトモス、DTS:X対応
・マルチチャネルに相性の良いD級アンプ
・ESSのDACを全チャンネル搭載
・位相調整機能
・4K/60p、HDCP2.2対応
という今でもそこそこ使える機能を持っています。この頃までのパイオニアが出した音響研究の論文を読んでみてもしっかり基礎的な技術を蓄積しており、他では出せない素晴らしい製品を出せる力がありました。(その後はご存じのとおりですが)
HDMI2.0は時期的にも対応してないのでシアターシステムを最新にしようとすると買い換えは必要ですが、そもそもシアターシステムをアップデートするほど4K映像を見る機会がないので当面は現役です。

SE-C8TW-OD
https://www.phileweb.com/review/article/201805/15/3016.html


株主優待のポイントを使おうにもまともな選択肢がなく唯一と言えるものがこれだったため3個注文しました。
おそらくほとんど外注だったのではと思える個性のないものです。
・充電ケースは重厚
・音質は数千円クラスで無個性
・装着感はイマイチで抜けやすい
・接続は売れてる中華と比べると安定性悪い
サブPCで音楽鑑賞以外の音声をイヤホンで聴きたい時に現役で使っています。
正直Soundpeatsの方が使いやすいです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« iPodの歴史に幕 | トップ | Phile-webコミュニティサービ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

オーディオ」カテゴリの最新記事