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USB-DACのパワーアンプ直結機能のトレンド

2015-08-29 01:17:05 | オーディオ
オーディオコンポーネントは再生に必要な幾つかの電気的処理を必要としますが、
複数の専用機を用意して、それらの処理ごとに分割して処理を行わせるのが永らくのハイエンドオーディオの傾向でしたが、
ここにきて、むしろ一つの機器に機能をまとめてしまい、伝送ロスの低減を狙う動きが出てきているように感じます。

特に最近目立つのが、USB-DACに電子ボリュームによるプリアンプ機能が付いている例。

TEACのUD-503という実売15万円程度のUSB-DACが数ヶ月前より発売されていますが、このDACにはボリューム調節機能があり、パワーアンプと直結できる機能があります。

http://teac.jp/product/ud-503/overview/



この機能がおまけ程度なのか、それとも実用性十分の品質なのか、他者のレビューを注目していたのですが、さらにハイエンドな機器でも同じような機能が見られるようになりました。

USB-DAC機能を備えるSACDプレーヤーのTAD-D1000MK2という機種が発表されました。今年の9月に発売予定の160万のハイエンド価格帯の新製品です。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150828_718458.html



この機器にも電子ボリュームが搭載されることによりパワーアンプと直結できる機能が搭載されています。

さすがにこの価格帯の機種がオマケ程度に品質の微妙なプリアンプ機能を載せてくることはないと思います。

電子ボリュームが良くなってきたことにより、プリアンプの機能の一つであるボリュームの制御は、DACとインテグレートさせてもデメリットがほとんどなくなってきているのかもしれません。

逆に単体プリアンプとして発売する場合は、豊富な入出力端子と高品質なイコライザー機能、フォノイコ機能などが大抵の場合付いてきます。あまり周波数特性をいじらない場合は活かされない機能ですし、豊富な入出力端子は逆にノイズの混入源となり得ます。DACと直結して最低限の処理を行うスタイルの方が、よりピュアな信号をパワーアンプに送れるのかもしれません。

何はともあれ、上記の2製品はまだ評価の固まっていない製品なので、レビュー待ちにはなります。今後同様の製品が次々に出てくるのか、一過性で終わるのか、そのあたり注目です。今後のDACの買い替えの際にはプリアンプの刷新もセットで考えていかねばなりません。

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