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モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

着工102日目 オーディオルーム内装工事(プラスターボード貼り)

2015-10-31 20:15:29 | 注文住宅-オーディオルーム関連
夜に視察。

遮音壁の下地となる石膏ボードが張られ始めた。
1層目は普通の石膏ボード9.5mm厚。黄土色のボード。
2層目はホルムアルデヒド機能の付いた12.5mm厚。ピンクのボード。







吸音率が減り、部屋の中の残響も出てきた。
足場が張り巡らされてあって、その響きがどんな印象かはなんとも評価できない。

着工101日目 オーディオルーム内装工事(第二吸音層)

2015-10-30 22:10:09 | 注文住宅-オーディオルーム関連
夜に視察。

吸音材の張り残りの細かい部分に取り付けられていた。



ダウンライトの部分の型を抜くように細かい作業で吸音材が付いている。

天井スピーカーには背面に吸音材が付いていない。。。
スピーカー取り付け時に付けてくれるのだろうか。
もし自分の意図が伝わっていなくても、
これから吸音材を入れられるチャンスはあるので確認してみよう。

着工100日目 オーディオルーム内装工事(第二吸音層)

2015-10-29 21:57:32 | 注文住宅-オーディオルーム関連
2日ぶりに視察。夜なのでこの日の工事は終わっている。

屋根の破風、鼻隠しの取り付けが始まっている。





内部ではオーディオルーム工事が進んでいた。



縦胴縁は全て取り付け完了しており、2つめの吸音層が張られ始めている。



結構胴縁の間隔が不規則だが、実はこれは密かに狙っていたこと。
遮音壁は共振しないように内装板は3枚重ね張りなのだが、それでも僅かな共振は生じてしまうことが予想される。壁の厚い部分でもてのひらで叩くと少し「ボヨーン」という共振音が生じることが分かっている。(もちろん厚いほど共振は少ないのだが、それでもまったくないわけではない)。釘のピッチ(つまりは裏打ちの間柱のスパン)によってその共振音が変わってくる。間柱が全て一定の間隔だと共振周波数に偏りが出てしまう。そのため間柱のスパンがそれぞれで異なる設定にすることにより、共振周波数が上手くバラけてくれる。



標準の設定は45cm間隔なのだが、遮音部の間隔を45の倍数にならないようにかつ、遮音部ごとに少しずつ微妙に異なる値にすれば、45の余りの部分で共振周波数のバリエーションが生まれる。

現場監督にバラバラに胴縁を入れてくれと要求するのも、ある意味依頼される側が困ってしまうので、自然に上手くばらけてくれるような設定にしておいたのだが、思った通りにいってくれたようだ。
遮音壁の裏側は吸音材よりも胴縁が多く入っていた方が剛性的に良いので胴縁の間隔が少ない部分ができているのは喜ばしいこと。



ほぼ思い通りに理想の部屋ができてきている。
完成が楽しみで仕方がない。

天井スピーカーの吸音スペースが狭くなってしまったのは不本意だが、天井の構造上仕方がない面があり、自分の不勉強さが災いした。周りを吸音材だらけにしたら胴縁が入れられず剛性面の弱点ができてしまうのだ。atmos用トップスピーカーの音質のためにオーディオのルームアコースティックや家の剛性が犠牲になるのでは困るからだ。シアターはそこそこで良いのだ。

着工98日目 オーディオルーム内装工事(縦胴縁)

2015-10-27 19:38:58 | 注文住宅-オーディオルーム関連
夜に視察。



横胴縁の吸音材が完全に入り、縦胴縁が設置され始めた。
吸音部(開口部)に沿ってまず優先的に胴縁が張られている。



おおむね、想定通りの位置に落ち着いている。





遮音壁の下地の2種類の厚みの石膏ボードも搬入された。



コインシデンス効果を考慮して、厚みをあえて変えている。

着工97日目 オーディオルーム内装工事(第一吸音層)

2015-10-26 22:16:12 | 注文住宅-オーディオルーム関連
本日も夜に視察。

軒天に塗装がされていた。
もともと白のところに、少し色味の付いた白だが、
ほとんど白から白なのであまり変わった感じがしない。



オーディオルームには横胴縁に吸音層が入った。



釘はコンスタントにしっかり入っているようだ。
天井が高いので足場が作られている。





ここから縦胴縁が入り、もう1層吸音材が入る予定。
今は吸音材が床を除いて存在しているので、吸音層が80%くらい存在している状態。



ここで音を出してみると全然響かない。
他の部屋とこの部屋とで同じ音を立てても、
まったく聞こえてくる音が違う。
オーディオコンポーネントの交換とは変化量の桁が違う。詐欺かと思うような変化。
音が全て吸われてしまうので、自分の声も自然と大きくなってしまう。
なるほど、室内空間での音と壁との関係の密接さを思い知らされる。

特性的には吸音される部屋の方が出力された音がそのまま聞こえるので
装飾されていない正しい音のはずだが、
その音はまったく楽しくない鳴り方だし、
音が死んでいて、自分の声すら良く聞こえないから居心地は最悪である。
やはり、適度に部屋で響いてくれないと音が良くならない。
部屋の反響が聴音に必須の要素になっていたことに改めて気付かされた。
原音再生を至上命題とするピュアオーディオにも適切な部屋の反響音が必要なのだ。
究極の音に必要な部屋ってどんなものなのだろう。
どこかにその一定の究極性に達した部屋があるのだろうか。

昨日の吸音材のなかった部屋の音と、今日の部屋の音。
この違いに直面すると、機器の違いとか馬鹿馬鹿しくなりかねない、
そんな価値観が揺らぎかねない衝撃的な音響体験だった。

着工94日目 オーディオルーム内装工事(吸音層-横胴縁)

2015-10-23 20:16:50 | 注文住宅-オーディオルーム関連
夜に視察

今日は石膏ボード工事は行われなかった模様。
変化している部分がなかったし、何より粉っぽい空気では無かった。
フラッシュをたいても曇ることは殆ど無かった。
ボード工事は昨日で一段落したということなのだろう。

オーディオルームでは横胴縁が45cm間隔で壁の大部分に取り付けが終わった。



窓枠は囲うように胴縁がついている。



ドア枠に板が当てられている。



天井に正方形の切り欠きが入った。もうすぐ天井の吹き込み断熱を行うのだろうか。



多目的室に吸音用の32kグラスウールが山のように搬入されている。





洗面所の横のニッチ的に作られる予定の棚スペースの造作が行われていた。
歯ブラシ、ドライヤー、髭剃りなどの雑多なものをここに収納する予定。


着工93日目 オーディオルーム内装工事、石膏ボード工事(1階壁)

2015-10-22 20:50:54 | 注文住宅-オーディオルーム関連
夜に視察。




1階の石膏ボードは全面に張り終わっていた。
細かい部分でまだ張る作業があるのかもしれないが。


オーディオルームにようやく吸音部1層目が取り付け始めた。
45cm間隔で横胴縁が付き、その間に5cm厚の32Kグラスウールが敷き込まれている。



天井にも墨出しが始まっている。


リスニングルーム仕様決定 ~打ち合わせ19回目くらい~

2015-10-18 19:37:14 | 注文住宅-オーディオルーム関連
現場で現場監督と社長とともに打ち合わせ。

リスニングルームの吸音部、コンセント、CD管などの配置を現場で決定した。

構造部分はすでに完成しているので、そこから内側の部分の仕様は完全に自分の希望が仕様となる。

なので、自分の中での構想が曖昧だと、どうにも決まらないし、満足なものができあがらない。
部屋の寸法や窓、給気口、照明、スイッチ、エアコン、埋め込みスピーカーの配置も考慮して、それらが吸音部と重ならないように配置しないと、理想的にはこうしたい、と思っていても現実的にできるとは限らない。
本当だったらこうしたかったけど、現実的には不可能だった、その場でとっさに考える、というのでは熟慮した設計ができない。だからといって後日決定するというのでは工事が進まない。

なので、部屋の配置を入念に下調べして、吸音部と部屋の構造が干渉しない配置を考えて臨んだ。今回の打ち合わせは自分にとって最重要であったので、相当に準備して臨む必要があった。

そのおかげで、スムーズに打ち合わせを終えることができた。
自分としては納得している。
自分の設計図はこんな感じ。寸法は現実とは多少ずれている。



黄色が吸音部、あとは窓やドアなど。天井の青ポチは照明。黄緑ポチはシーリングライト、緑ポチは排気口、赤ポチは埋め込みスピーカー、黄緑はエアコン

それらに干渉しないようにしつつ、オーディオ部の吸音部の割合を若干多く、シアター部の吸音部の割合を若干少なくした。一次反射音がクリアネスを下げる可能性を考えてデッドエンド-ライブエンド寄りにしたためだ。フロントのスピーカーが一次反射しそうな面が吸音部になるように配置している。



オーディオルームの間取りと土地探し②

2015-09-30 18:51:20 | 注文住宅-オーディオルーム関連
南向き土地の場合の間取りについて、

①北に専用室を配置する場合

上記の通り、いろいろとイマイチな間取りになります。

②南に専用室を配置する場合

生活空間の南向きの採光を邪魔するように専用室が配置されしまいます。

③東に専用室を配置する場合

生活空間の朝日の採光を邪魔するように専用室が配置されしまいます。
南の採光は確保できるので、大きく問題にはなりませんが、西配置の方が良いです。

④西に専用室を配置する場合

生活空間の東・南の採光を妨げること無く専用室を配置できます。


エントランスを東側に設置すると丁度LDKの部分と専用室が隣接してしまいます。
通路が確保しづらかったり、お互いの騒音が気になりやすくなります。

ただし東西に専用室を配置するには東西に幅広い土地が必要です。
南向き道路で東西に広い土地は、実はなかなか見つかりません。
そういう土地の場合、東西に分筆して売り出されることが多いからです。
適した土地があれば南向き道路の専用室西配置は結構良いと思います。

オーディオルームの間取りと土地探し①

2015-09-29 16:18:42 | 注文住宅-オーディオルーム関連
本格的なオーディオまたはシアター室を作りたい人にとって
どういう土地が良くてどういった間取りが良いのか
ネット上には、皆無に近いくらい記載が無く、
自分としては結構頑張って考えました。一応誰かの参考にはなると思うので書き残しておきます。

①専用室の要件について
 地下室が防音的に良いという記載もあり、地下室なら間取りは非常に単純で考えることも少ないです。ただ、費用が高額で、湿度のコントロールが常に必要なこととか、浸水のこととか、いろんな難しい点もあるので生半可な覚悟でやらない方が良い気がします。
 地上に作るとすると「離れ」のように独立した棟にすることもよく推奨されます。これは地下室に比べればハードルは低いと思いますので、広い土地が合えばトライしても良いものと思います。ただ、生活空間から室内続きで専用室まで行ける利便性がなくなるデメリットがあります。現実的には、専用室と生活空間の間に緩衝目的の部屋を設けて、そこを機材置き場にでもすることで、互いの音漏れを防ぎつつ、外に出ることなく専用室に行き来できるようになります。私もこれを採用したかったのですが、専用室をなるべく広くしたかったため構想だけに終わりました。
 あとは基本にはなりますが2階や3階に専用室を作ると、床が共振しやすく、1階に作るのに比べて剛性に劣ります。水回りやLDKなど用途の多い1階に比べて2階は面積が確保し易いので専用室に使いたくなるのですが、床の剛性を強くするにも荷重的に問題が生じるので、やはり1階に作った方が良いとは思います。防音的にも難しいですので。
 1階に専用室を作るとして階上に2階を作るかどうかですが、1階天井の防音がしっかりできていて、2階の部屋が使用頻度が高くなければ作っても差し支えないとは思っています。ただ、専用室の天井を高くするなどの仕様にすると、2階は作れないですし、無理に作らない方良いと思います。
 また床下空間が繋がっていると互いの音が床下空間を経由して漏れてしまうことが起こりやすいのですが、専用室の壁には基礎立ち上がり部を全て入れてしまい、完全に専用室と生活空間の床下空間を仕切ることで防音できるので、そこは重要なポイントかもしれません。
 あとは間仕切り壁が標準仕様だとかなり音漏れするので、吸音材がしっかり入っていることが重要。外壁だと断熱材が入っているので、最近の家だと結構音漏れしません。するとしても、窓などの開口部が一番の原因になります。

②土地と間取りについて
 専用室に十分な広さを確保しつつ、生活空間と過度な干渉はせず、生活空間の採光や利便性の障害にならないようにすべきではありますが、結構いろいろな難しい点があります。
 生活空間の採光に関しては第一に南方向、第二に東方向を重視します。東の採光は重視しますが、西の採光は行わない方が良いことも多いです。何故かというと、東から日光が入るのは朝ですが、朝は気温が低く、日射による温度上昇が心地良く感じるからです。逆に西に日光が入るのは夕方ですが、昼の日射によって既に大気や地面は温度が上昇しており、夕方は日射がなくても困らないのです。むしろ夏期は西日が入ることにより、不快な温度上昇を引き起こしてしまうので、西側はあまり積極的に採光しない方が良いことが多いのです。
 土地ごとの考察は長いので稿を改めて紹介します。