たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

ハーベスターの自作に挑戦!<8>~組み上げ→試運転

2019年02月09日 13時43分28秒 | 一喜一憂

前回

さて、いろいろあったハーベスターづくりも、ようやく組み上げ作業にたどりつきました。順に追っていきましょう。

<こぎ胴の組み上げ>

まずはこぎ胴。無事にこぎ歯全84本、打ち込みできました!




両側をねじで止めて、軸を通します。

<脱穀箱>

こぎ胴の軸受けについては、当初はベアリングを考えていたのですが、調べてみると、軸受けには、滑りやすい加工のされた、ただのわっかみたいなものもあって、その方が「耐久性とメンテナンス性に優れている」とのことでした。
だったら何かで代用できないかなー?とホームセンターを物色すると、強化塩ビパイプなるものを発見!
実際に軸を入れてみると、非常に滑らかに抵抗なくすべるので、試しに使ってみることにしました。


脱穀部を仮組みしてみました。
コンパネと角材という安上がりな仕様ですが、不安のない、がっしりとした作りになりました。


脱穀箱にも、野外での使用、長期保存に耐えられるように柿渋を塗ります。


裏から見た図です。
落ちてきた麦をプラBOXに入れるために出口をすぼめてあります。


アルミ台車とは、ボルト×8本でガッチリ固定します。

<ベルトの選定>


次に、必要なVベルトの長さを出すために、仮組みしたプーリーに紐をまいて実寸を測ります。
この後触れるクラッチのこともあり、実際使って動かしてみなければなんとも言えないので、近い長さの候補を2本購入、実際使いながら決めることにしました。

<動力クラッチについて>

当初「エンジン始動時の負荷をなくすため」と、「何か絡まったりした時に直ちに動力をOFFにするため」の動力クラッチを取り付けるつもりでいました。
思案の末、思いついた案は2つ。
円錐型の凸と凹の向かい合ったゴムが、ついたり離れたりすることで動力をON⇔OFFする『ゴム摩擦クラッチ』。
プーリーをつなぐベルトをわざと空回りするテンションで張っておいて、ベルトの張力をローラーで押したり引いたりしてテンションを調整することで動力をON⇔OFFする、『ベルトテンションクラッチ』。
調べてみると、2つとも実用化されているようでしたが、一条刈りバインダーなどの農業機械にはベルトテンションクラッチが一般的だったようなので、そちらに挑戦する予定でした。
が、ふと…


エンジンの始動(通電)スイッチを、コードを延長して手前パネルにつけるアイディアを思いつき…


これで、ひとまず緊急停止ができるようになりました!
なので、まずは、大前提として、こぎ胴がちゃんと回るか確かめてみないことには、先に進めないので、畑で試運転をしてみることにしました。

<試運転>


緊張の試運転です…。そもそもエンジン自体、購入時の一度かけたきりです。
説明書を見ながら、各部をチェックし「ダメでもともと」と、自分に言い聞かせながら、渾身の思いでスターターベルトを引くと…


無事にエンジン始動!こぎ胴も問題なく回りました!よかった!!成功だ!!!
ひとまず胸をなでおろし、試しに、大麦を少し脱穀してみました。

動画はこちら↓


特に問題がなさそうだったので、そのまま、大麦の収穫作業に。

<大麦の刈り取り>


驚くほどスムーズに収穫完了!!
まさかの試運転から大麦の収穫が完了してしまいました!
ひと安心ですが、軸受けの塩ビパイプが、軸と一緒にまわってしまって擦り減ってしまったのと、終わった直後、木の板で作ったエンジンの台座が、負荷と熱とで、壊れてしまいました。


次回は、細かいやり残しと、台座等改良、ワラカッターの取り付けなどやって、小麦収穫に臨みます。

続く




コメント
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