たすくの空中散歩

七草店主、相沢たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

ハウス倒壊→意外な展開に<2>

2019年10月25日 22時34分10秒 | 一喜一憂

前回

農地は農業以外の目的に使用することを禁じられています。
なぜなら、農地の方が固定資産税がはるかに安いから!悪用されてはこまるのです。
農地に無断で小屋を建てて、撤去を命じられたケースをいくつか知っていたので、ここは慎重に…。

というわけで、我孫子市の水の館2階にある農業委員会に問い合わせにいきました。

これこれこういうわけで、台風でやられてしまって頑丈な小屋をつくりたいのですが、農地に建てる小屋のガイドラインのようなものはありますでしょうか?

と、あまりそういうものはないらしく、よくわからない感じでした。そこから

→どこの農地?→誰に借りてるの?→耕作者扱いになってる?、という話になって
→私「いえ、今話を進めているって前に言っていましたけど(実話)」
→農地の使用権がなきゃ話がすすめられないねー、まずは使用権とってね

という話になって、これまで折に触れて農政課には農地(使用権)取得の相談をしにいっているのだが、「農家じゃなきゃ農地は使えない、でも農地がなきゃ農家にはなれない」
という、どうしようもない矛盾を突きつけられてどうしようもなかった、ということなど、
今までの10年間に渡る農政課とのやりとりの経緯を説明。

ちなみにどんな感じだったか簡単に振り返ると…

10年前、東京から我孫子に引っ越してくるよりも前、はじめて農政課に農地の相談に行ったときは、そもそもまだ新しく農業をはじめる人への対応の体制自体整っていない感じで、専業でなければ農地は貸せないということ、狭い面積からはじめてだんだん広げるという方法は無く、いきなり5反とかからはじめるんでなけりゃ貸せないとのことで、農家の大部分が兼業の時代に何を言っているんだろう?と、憤りを感じながら、その場を去りました。
(今はかなり軽減されていて、各自治体の判断で1反とかからでもはじめられる。
農林水産省の、農地の取得に関するホームページも、いつの間にか、とてもわかり易くなり、農地取得に必要な要件が「農家であること」ではなく、「農地として活用すること」であることも明言するようになった。)

途中から「新規就農ガイダンス」というのができたのだけれど、そのガイダンスによれば、農業大学に行ったり、認定された研修先で研修期間がなくてはいけない、とのことで、「独学で(麦を)はじめたからだめだ」とか、「もうすでに農業をやっているから新規就農として認められない」とか、「じゃあ麦の研修先を探してみますよ」と言ってそのままずっと放置したり、お話にならないくらいのめちゃくちゃ対応で、結局自分で調べてみたところ農林水産省の言っていることはまともなのに、現場の農政がそれを理解していない、ということがわかったのだけれど、もう関わりたくなかったし、特に農家として認めてもらう必要もなかったのでそのままにしていたのです。

事情を説明すると、その場の空気がしばし沈黙したあと、状況を把握した農業委員会のAさん、すぐさま農政課に問い合わせてくれました。
「新規就農以外にも新たに農家になる方法ってあるでしょ?」(おおっ!わかっていらっしゃる!)→「今呼んだんで、私も付いていってあげますよ。」(おおっ!!心強い!!)→3階の農政課へ

農業委員の方の後押し+畑自体10年近くやってきたこと+広い農地(と言っても2反未満ですが…)での営農もできた、という自信などなど
これまでとは全然、場の流れが違う!!これはいけそう!!

というわけで、必要な書類の作成が一通り終わってひと段落したところです。
これからまだしばらく(何ヶ月も!!!)かかるらしいです…トホホ。

しかしながら、畑をはじめて以来の長きに渡る懸案事項が、ひょっとしたら解決するかもしれません。

まさか、ハウス倒壊のショックを乗り越えた先に、こんな光明が待っていようとは…。

まだまだどうなるかわかりませんが、とにかく農政課の方との意見の衝突や、すれ違いが無いのが本当に嬉しいです。とても尽力してくださっています。このまま、審査の農業委員の方とも、お互いにストレスなく進むことを祈ります。

また、進展がありましたらお知らせさせていただきます。


続く…
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ハウス倒壊その後→意外な展開に<1>

2019年10月16日 20時38分59秒 | 一喜一憂

台風15号によるハウス倒壊後、さすがに途方にくれました。 →前の記事「台風15号の被害報告」
さて、これからどうしよう…。

次に建て直すとして、今後同クラスかあるいはそれ以上の台風が来ても(→来た)、不安のないようなものにしなければ意味が無い。

でも、ものすごく頑丈なハウスを建てたとしても、ビニールの耐久性の無さは相変わらずなのです。

特に、うちは野生動物が天井に登り(裏の太陽パネルから降りてくるのか?)爪で穴をあけてしまうので、2年前に建ててから台風のたびに破かれてもう3回変えてるのです(涙)。
そのたびに出る大量のビニールゴミも気持ちのいいものでは無いし…。

それで前回からはビニールの素材を「農業ビニール」から「POフィルム」という材質に変えてみたところ、これがかなり耐久性UPで、穴が開いてもそこから裂けていかないのでよいなーと思っていたら…
「強くなる分骨からやられる」の前評判どおりのことになりました。

つまり、破けないようにビニールを強くすれば、その分骨を頑丈にしないといけなくなるわけで、結局そうするためには太くて高価なパイプを使うか、通常のパイプを2本束ねて使ったり、骨自体の数を増やしたり、いずれにしても建設コストは高くつくわけです。

あと、今回のハウスの倒壊の理由が、おそらくどこかの接合部からパイプが外れたために、そこから全体が崩れたのでは、と思っているのですが、それを防ぐには、通常オス・メスの「はめ込み」、あるいは「ネジの圧力」だけで止めている接合部に穴を開け、ビス留めする手間が必要になります。これは全体の作業工程で言うとなかなかのものになります。

ようするに、ビニールハウスの最大の利点である「安く簡単に建てられる」のメリットがあまり無くなってしまうのです。

一方、ハウスのデメリットは天井も壁もビニールであることで、デリケートで穴が開きやすいこと。
壁がアーチ状で垂直でないので、壁面の使い勝手があまりよくないこと、などがあります。(→だからこそ細く少ない骨でも強くなる。すばらしい発明!)
道具置き場などとして使うには空間をあまり有効に使えず、デッドスペースができてしまうのです。

あと、建てた後からのカスタマイズがちょっと苦手なところがあります。
ビニールは基本張ったら張りっぱなしなので(時間が経ってから張り直すと、留め具の当たっていた部分が弱くなってそこから穴があく)張ったままの状態での作業になり、やりにくかったり回りくどくなったりしてしまうのです。


いろいろ考えて、そもそもうちの場合、使用目的は収穫物を干すことと道具置き場なので保温効果は必要ない→ハウスである必然性は無い。

だったら好きなように、木造でがっしりとした小屋を建ててしまったほうが総合的に良いのでは?

前々から欲しかった「休憩所」+「道具置き場」+「屋根付きの作業場」+「干し場」を兼ねたものを建てる良い機会ではないか?

木造の小屋なら設計も自由だし、後からのカスタマイズ(棚をつくったり、扉や窓をつけたりつぶしたり)も簡単かつ自由。

なにより、最大の気持ちは。
「木造建築に挑戦したい!!」

木造建築はDIYの最高峰!なんて大げさなものではないけれど、「自分でつくる、自分でやる」のが大好きな人にとってはやはりひとつの頂点なわけで、今まで学んだことの集大成的な存在なわけです。

もはやこの湧き上がる衝動を抑えることはできない!

というわけで、農地に建てられる小屋にはどんな決まりがあるのか、我孫子市の農業委員会に聞きに行ってみました。すると、意外な展開に…


続く… →<2>へ


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台風19号の被害報告

2019年10月13日 20時47分01秒 | 一喜一憂

このたびの台風19号により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

今回の台風では、私の畑は特に被害もなく、残ったハウスも無事でした。
しかしながら、利根川の遊水地は完全に水没しており、遊水地の農家の皆さんにはかける言葉もみつかりません。

昼過ぎの段階で利根川の水位は、かなり堤防の上までせまっており、決壊するかどうか、ではなく、決壊した場合のことを想定しながら行動していこうと思います。

皆様も、くれぐれもお気をつけ下さいませ。






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”台風対策”と言われても…

2019年10月11日 21時49分01秒 | 一喜一憂


前回の台風15号で壊されたマイハウスですが、幸いにも骨組みの半分は軽く手直しする程度で使えたので、シルバーシートをかけて応急処置をしました。
とはいえ、次来たらもうどうしようもないな、と思っていたら…やはり来ましたね。

陸稲は自力で立ち上がってくれたので、先日刈り取っておきました。
飛んでいってしまうかもしれませんが、生やしておいても今度こそなぎ倒されて泥だらけになってしまいそうだったので。
まあ、どちらにしても、ですね。

一応、濡れたら困るものは東我孫子の実家に預かってもらって、あとは、煮るなり焼くなり好きにしろ!な心境。


寒冷紗を飛ばないように、パイプ+シートピンで止めました。
前回は、飛ばされた寒冷紗に引っ張られてアーチ支柱が折れたり、曲げられてしまったり、と、手直しが大変だったので。まあ、気休めですが。

これからも続きそうな異常気象と、今後の農業のことについて考えると…どうしても気が重くなってしまいます。

ところで、前回の台風によるハウス倒壊は、自分にとっていろいろターニングポイントだったようで、とてもいろんな変化が同時多発的に起きて、超バタバタな日々でした。

なので、あのあとどんなことがあったのか、少しずつ振り返ってみようと思います。

続く…
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台風15号の被害報告

2019年09月09日 23時31分12秒 | 一喜一憂

やられました。コテンパンに…。

ハウスの骨組みが半分ひしゃげてどこかにいってます。

そんなんなっちゃうの?

あまりの状態にショックを通り越して、笑うしかない。


調整作業(もみすり)が終わっていなくてハウスに置いてあった小麦が雨ざらしに…
ところが不幸中の幸い!!これが、米袋の性能が思いの外優秀で、思ったほど濡れてない!

知り合いの農家さんにハウスをお借りして、ただちに干すことに(放っておくと一晩でカビます)。


飛んでいったハウスの骨組みはハウスのすぐ裏に
ほんと、すごいわ、自然の力…

なんかお天気の神様たちは記録更新目指してるんでしょうか?オリンピック?


らせん杭、という、もう絶対に抜けないでしょこれ、っていう杭が抜けてます。


畑の様子。さつまいも(手前)は大丈夫そう。小豆(奥)は折れたり、一部根っこでちゃったりしてるけどなんとかなりそう


陸稲。こりゃだめかもですね。完全に寝ちゃってます。農家さんたちの水稲もかなりなぎ倒されていました。


ネギ。葉っぱぼろっぼろ…。これは風でっていうより、横の畝のネットがあたったからかも?
うちは加工して使うのでまだましですが、出荷農家さんは…もう、どうしたらいいんだ?


大豆。実は七草が毎年失敗してて苦手意識のある作物。今年は例年になくとても豊作!!…だったのですが。うーん。祈るしか無い。


いちじく。毎年台風で撃沈しています。かなり折られていますが、今年はすごく生い茂っていたので、なんとかなるかも。第2波、第3波次第か?
そういえば、「いちじくワイン煮」あびこんにて納品はじまりました!また明日納品予定です。


ちょっと専門的な話になって申し訳ないのですが、ハウスはこのようなことのないように、らせん杭を打ち込み→パイプを通し→パイプにマイカ線(丈夫なビニールひも)を結びつけて、アーチパイプの間を何本もビニールを押さえつけています。(自己建設)

その状況をも乗り越えて、ハウスを崩壊させるに至った15号は、大変よく頑張ったと思います。
というか、ほんとにどうしてこうなったのかまだわかりません。
らせん杭に通していたパイプが古かったから折れてしまったのだろうか?

そして、私のお豆腐メンタルは、この後の復旧、再建築作業(通常どおりの畑+加工+育児をやりながらの)に持ちこたえられるのでしょうか?
乞うご期待!!?


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