あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

覚え違い

2017年07月23日 | 読書

 

直木賞受賞作の佐藤正午さんの『月の満ち欠け』を読み上げた。

私にしては早く読み上げたと思う。

文に引き込む力があるのかもしれない。

ストーリーは全く違うが村上春樹さんの『1Q84』を読むときに

感じた感覚に似たものを感じた。

「生まれ変わり」・・・よくこういうことを思いつくものだ。

 

この文の中に何度も出てくることわざ、

『瑠璃も玻璃も照らせば光る』=つまらぬものの中に混じっていても

すぐれたものは光を当てれば輝いてすぐにわかる。

・・・という意味らしい・・・が・・・、

 

恥ずかしながら私は今まで完全に覚え違いをしていた。

「綿密(めんみつ)」を私は二十歳過ぎまで「念密(ねんみつ)」

と思っていて(念を入れて細かい点まで抜かりなく)と言う解釈で

使ったりしていたが

この『瑠璃も玻璃も照らせば光る』も覚え違いしていた事に

やっと今日、気が付いた。

なんと私は「るりもはりも磨けば光る」と思っていた。(^^ゞ

私の頭にあった漢字は「瑠璃も梁も磨けば光る」。

青い色のガラス玉(宝)も梁(古びたように見える家の梁)も

磨けば美しく光るようになる・・・と思っていた。(^^ゞ

たぶん、この言葉を今まで人前で話すようなことは無かったと思うが

この常識のなさは、恥ずかしい限り。

まあ、この程度の人間なので、この本の感想など、あまり言えるほどの

読解力はない。

よくぞ、こういう構想を立てられたものだとただただ感心した。

しかし、こういう本が好きかどうかと訊かれたら「好き!」と

までは正直、言えない。