京都を出てから29番目の宿場町「温泉津」にやってきた。36ある宿場町ももう終盤であと7カ所だけになった。さあ追い込みだ。 「ゆのつ」と読ませるこの街は日本海をそこに控えた港町。産出された銀が運ばれて来て海へと送り出される世界遺産の町だ。
観光案内所で現地ガイドさんのお話をききました。これ船です「北前船」のミニ版、この船に載っかった銀が全国各地に送り出されていたということだ。
1000年以上前からその名を知られ、石見銀山の港として発展。と書かれ、江戸幕府は陸路を、明治時代になると鉄路による輸送にと、時代は移り海運は終わりを迎えたということのようです。
「男はつらいよ」第13作「寅次郎恋やつれ」(昭和49年=1974)の撮影舞台のひとつとしてここ温泉津の街が使われたとのこと。ちなみにこの映画のマドンナは吉永小百合さん。
現地ガイドさんの案内で重要伝統的建造物保存地区のノスタルジックなと言われる温泉郷を歩きます。
雨はやんでくれません。小雨の中を世界遺産の温泉街をただ歩くだけ。遺産の町だけあって近代的なホテルは目に入りません。かといって旅館宿が連なってもいない、いわゆる温泉宿の街って感はありませんでした。
マンホールは「温泉と歴史の町」と宣言し、その象徴が北前船らしい。
温泉街の中でちょっと目を奪われたレトロ感ありの洋風建築の薬師館。山陰地方で唯一日本温泉協会の天然温泉認定で最高評価の「オール5」を取得した美肌の湯なのです。なんって表記してる。
温泉津から1時間半ほど走ったでしょうか、浜田市の石見畳が浦「国民宿舎千畳苑」に到着、夕ご飯をいただきました。海の幸がいっぱい美味しくいただきました。国民宿舎が宿なんてひとむかし歴史を遡った気分。