塩の湖を過ぎた列車は、荒涼とした不毛の大地を走ります。アメリカ人はこの辺の土地をデザート(砂漠・土漠)といい、この地をソルト・レイク・デザートと呼んでいるそうです。
砂漠の前方にシェラネバダの山々が見えてきました。
やはり私は物好きなんです。2両の機関車の後ろにくっついている荷物車はどうなっているのだろうと調査。叱られるかな、と恐る恐る扉を開けて覗いてみるのでした。奥の方に私たちの荷物がひとかたまり。この列車には、大きな荷物を抱えて乗り込むお客さんは少ないらしい。
走る列車にピントが合わずボケ画像ですが、貨物車にはず~とペインティング。どうやら文字を図形化して書いてあるらしい。おおらかな国は、画家(?) にこんな行為を許してあげるんだ。
ポンプアップしているのでしょうが、水のあるところには、不毛の地に突然こんな緑もあるんです。
なぜここで停まるのかな、と思いきや、その原因はこれでした。寝台車のトイレの汚水に問題が生じたとかで、急遽このバキュームカーの出動でした。長い旅の中にはいろいろあります。
夕暮れ近くに、いよいよシェラネバダの山越えに入ってきました。行程表では、もうこの時間にはサンフランシスコのホテルで夕食前のひとときをゆっくり過ごしているはずでしたが、さて何時間後にホテルには入れるのでしょうか。