ようやくデンバー・ユニオン駅(2014アメリカno36)

 

　時間通りに走ってくれれば、この駅には午前7時15分のはずでした。そして朝食はどこかのレストランでいただくはずでした。なんと７時間15分遅れでようやくデンバー駅に到着。添乗員の話によると、真夜中アイオワ州とネブラスカ州境の大平原で「竜巻注意報」が出たため2時間半ほど停車していたそうだ。それにしても残りの5時間の遅れは何が原因だったのだろう。さんざんお待ちになったでしょう。ガイドさんがホームを走ってやってきました。 

　コロラド州の州都デンバー駅もユニオン駅でした。プラットホームなど駅周辺は改築工事が進んでいました。 

　線路に沿った建物にはこんな落書きがどこでも見られます。落書きとは言わず芸術とみているのでしょうか。

　立派な競技場。野球かなと思いきやフットボールやサッカーの競技場だそうだ。 

　バスで郊外まで走ってきました。アメリカ三大ビールメーカーのひとつ「クアーズ」の工場見学です。1868年ゴールドラッシュにわいていた頃、ドイツからやってきた男が見つけたものは「金」ではなく「水」だったそうです。今でもクアーズのビール缶には「ロッキーマウンテンに湧く泉の澄んだ水で醸造しました」と、プリントしてあるそうです。そんな醸造所入口で身体検査を受け、カバンもポシェットもお預けしての見学となりました。

 

　ビール工場おなじみの発酵タンクやラインを流れるビール缶、などなど日本と一緒です。ガイドさんは元JALの客室乗務員さん。まだガイド歴は浅いとか、しかもビール工場見学は初めての体験ですと言って、教本に目を落としながら一生懸命のガイド。その微笑ましい努力には「がんばって」と言いたくなるのでした。 

 

　試飲コーナー。おひとり様お好きなビールを３カップまで楽しめます。ご近所の方は毎日ここにきて宴会してるのかな？　あるいはご近所様お断り・・とされているのでしょうか。試飲室は楽しい雰囲気でした。 

 

　海抜1600mに位置する高原都市デンバーは、コロラド州都。アメリカ合衆国の議事堂に似せてつくられたという州議事堂のドームにはコロラドにおけるゴールドラッシュを記念して金メッキがなされている。（次の写真）議事堂から振り返ってみると市庁舎が望めます。その手前に見える塔は、ベトナム戦争記念塔だそうです。なぜあの戦争を記念しなければならないのだろう。と意外な思いがするのでした。 

　この都市は標高１マイル(1,609m)に位置することから「マイル・ハイ・シティ」と呼ばれているといい、高山市とは姉妹関係だという。いろいろなお話をお聞きしました。360日のうち300日は雨が降らず、雨が降れば大喜び。21歳以上になれば、大麻・マリファナ購入OK。肥満率の低さは全米1。米国各州の満足度ランキングでは、１位ハワイに次いで、ここコロラド州が２位。ユナイテットが昨年から日本への直行便を飛ばしている。この近くの町ボルダーはマラソンの高橋尚子の合宿地。等々

　コンベンション・センターに大きな青い熊さん。青はデンバーのシンボルカラー、何の会議をしているんだろう。と中を覗く熊もロッキー山脈に棲息しているデンバーのシンボルだそうだ。