昨日(2015年5月29日)、生活矛基準引き下げ処分取消しを求める違憲訴訟の第1回口頭弁論が京都地裁で行われた。50名を超える原告団である。全国的には22地裁、729名の原告が提訴を行っている。傍聴席は満席であふれた人もでた。
原告2名、訴訟代理人尾藤廣喜弁護士が意見陳述を行った。弱いものいじめ、民意を踏みにじって進める安部政権の強権政治にあらためて憤りを覚える。
原告・山崎信一さんの意見陳述はあらん限りの力をふりしぼった叫びのようでした。
「僕は5歳から34年間,二つの施設で暮らしていました。管理された自由のない生活がいやで、地域で暮らしたいとずっと思っていましたが、ようやく一人暮らしができたのは39歳のことでした。
僕たち障がい者の地域生活は、生活保護が頼みの綱です。障がいをもつことで、いろいろなお金が余計にかかります。だから僕は、節約ができるところで節約をし、いろんな工夫をしています。しかし、それにも限界があります。
僕は、身体も硬く、手も全く自由がきかず、言語障がいも重度です。でも、自分の思いはしっかり伝えたい。だから、いろいろ工夫をしています。
この原稿は、生まれて初めて、アイパッドをうって自分で書きました。アゴの下にボタンをつけて、うなづいて書きます。アイパッドは中古でも3万円します。表現するにもお金がかかります。
いま、生活保護のお金が引き下げられて、僕たち障がい者は怒っています。僕たちの地域生活を脅かさないでください」
自然と熱いものが頬に流れる。
生活保護基準引き下げ先にありきの理不尽な仕打ち、許されるはずがありません。
理不尽なものには、声を上げねばならない、立ち向かわなくてはならない。
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