真実一路くんのひとり言

だれがやっても同じやとあきらめず、一歩ずつ
長いものには巻かれず、真実を大切にして。

飾らない人 樹木希林さん

2018-09-18 | Weblog

「人間に対して幅の広い、柔軟な方向も目指してほしい」 しんぶん「赤旗」日曜版の創刊紀念に祝辞を寄せた樹木希林さん。味わい深い今日の「潮流」です。

 
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飾らない人でした。他人と比べず、周りに流されず、自分のなかにある芯を大切にする。そんな自然体の生き方が演技にも表れた類まれな役者でした▼70年代に人気を博したドラマ「寺内貫太郎一家」。沢田研二さんのポスターの前で「ジュリイーー」と叫ぶおばあさん役が当時31歳の樹木希林さんでした。年齢より40歳も上の老け役。その役柄に違和感はありませんでした▼以前、雑誌のインタビューでこんなことを。「何かを声高に語るわけではないけれど、淡々と流れる時間の根底にある人間賛歌みたいなものを感じていただきたい」。さまざまなものを背負った人間を包み込むような存在感を発揮しました▼河瀬直美監督の映画「あん」ではハンセン病の元患者を演じました。そのときの思いを本紙日曜版で話しています。「生まれることがもはや素晴らしいのだから、いらない存在なんてないんですよ。人間は個々違うけど、そこに上下はない。役割が違うだけなの」▼「愚かな戦争はやめましょう」と若い世代に呼びかけた希林さん。地方局の戦争ドキュメンタリーにも出演し、各地を訪ね、辺野古のテント村にも足を運びました▼左目の失明や全身をがんに侵されながら、気丈に生きた75年の人生。本紙日曜版の創刊記念にはこの人らしい祝辞をいただきました。「人間に対して幅の広い、柔軟な方向も目指してほしい。支持することに不安の残る人びとからの信頼を得ることにもつながると思いますよ」。感謝し、別れを惜しみたい。

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